エピローグ
こうして婚約者が別人と入れ替わって私に能力が目覚めて……から始まった一連の騒動は終了した。
どうにかなったという安ど感に私はそのあと倒れこんでしまったらしい。
ハルト王子がベッドに私を運んでくれたようだ。
そして目が覚めるとハルト王子が心配そうにこちらを見ていて、ロジェンは相変わらず女の子のままだった。
異世界人のミナトもいた。
そしてそこで例の、ミナトが言う“神様”という人物が現れる。
なんでも“神様”というこの世界を見守ったり維持をしたりする存在だそうだ。
変わった服装をしているが、年齢は私達とそれほど変わらない。
ミナトはお爺さんじゃなかったのかと言っていたが、本来はこの姿で、初めての時は老人の様相をしてミナトの様子を見ていたらしい。
そんな“神様”から白い女はこの世界を滅ぼし支配しようとする……予期せぬ創造物であったらしいことや、ハルト王子の能力もよきせぬものであるらしい。
ただハルト王子の能力は他の世界では“神殺し”の力と呼ばれるものであるらしい。
世界そのものに影響を与えてしまうその力は、時に創造主たる神をも殺すのに使用されるという。
ただ、大抵創造主が世界と敵対した場合にのみその力は使われるそうだが。
そしてミナトも白い女を倒したので、この世界と元の世界を自由に行き来する権利を貰ったらしい。
また一番の問題であるロジェンの女体化だが、
「実は“聖女”の素質を持つ……代わりの人間は今の代の聖女が倒された時に、“聖女”になるようしくまれていて……一度こうなると戻れないのだ。今回の死に瀕するという危機的な状況も相まってこうなってしまったようだ。それが発動すると、肉体なども変化して、元に戻すのはその……あまりよろしくないことになって最悪死んでしまうのじゃ。この世界の法則のはんいではそうなる」
とのことだった。
ロジェンは、女の子のままであるらしい。
生きているのはよかったけれど、これでは婚約破棄状態だ。
そう思っているとロジェンが、
「それならまだまだ婚約や結婚は考えないでみんなで遊べるね。ボクはリリーに抱き着き放題だし」
「それはだめだ」
「え~、ボク女の子なんだからこれでいいとおもうんだ~、じゃあ、ハルトにくっついてやる」
「やめろ、こっちに来るな!」
と言って遊んでいるのを私は見る。
これまでもあったような穏やかな光景に私は少し安堵してから、今回巻き込んだイレイズには、閃光弾の攻撃は助かったわと告げる。
それでまだしばらく付き人をしてほしい旨を伝えるとそこでロジェンが、
「うんうん、苦労性な役はハルトだけだと大変そうだし、邪魔をしたら悪いしね」
「邪魔?」
リリーはまだ気づいていないからいいよ~、と私はロジェンいい言われるが、よく分からなかった。
こうして終わった一連の騒動の結果はハッピーエンド。
私達に芽生えた恋の話も、これからみんなとスローライフでもしようかといった話も、ミナトがこの世界の仲間に追い回されるのも、また、別の話である。
ここまで読んでいただきありがとうございました。ちょっと趣味に走りすぎたような気もするのですがこんな感じに。ここまでお読みいただきありがとうございました。




