ちょっと戦闘狂じみている所があるから
最後の一人の骸骨を倒した所でハルト王子が、
「ここで一度撤退するか、更に追いかけるか……どうする?」
「もちろんボクは追いかけて、徹底的にあの敵をせん滅する!」
「右に同じく」
そこでロジェンが追いかけると元気に答え、その隣にいるミナトもそう答えた。
この二人は性格が似ているのかもしれない、そう私は思いながらハルト王子と目が合った。
その表情から察するに、私のことを心配してくれているらしい。
それに嬉しく思いながらも私は、
「私は大丈夫。それに、“聖女”だもの。これからもあの白い女たちに狙われるし、きっと戦わないといけない」
「……そうか」
「でも、あの白い女は、ハルト王子のことを意味ありげに言っていたけれど、何か心当たりはある?」
「……何もない。だから気味が悪い。誰かと間違えているのであればいいが、俺は……知らず知らずのうちに何かに巻き込まれていたら、とは思う」
「……でも私やロジェンがいるもの。きっと大丈夫」
「そう、そうだな」
そういってハルト王子は弱々しく笑った。
確かにあの女に意味ありげに言われては不安になるだろう。
だから私は冗談めかして、
「ハルト王子がきれいだから、気に入っただけかもしれないわ」
「……あれはそういう女だろうか?」
「さあ、でもそれくらいハルト王子は私にとっては魅力的よ」
「そ、そうか」
そこでハルト王子がちょっと焦ったようにそう答えた。
でも少し元気になったようだ。
良かったと思っているとそこで、やけにニマニマとこちらを見ている。
いったいどうしたというのか。
そう私がおもっているとそこでミナトが、
「あ~、仲がいい所悪いが、追いかけていっていいか? 全員倒さないと俺が困るんだ」
「そうなの?」
「そうそう、四人いるうちの一人は何とかしたがあと三人いる。今回ので二人になるな。残りの二人の居場所は知らないか?」
「一人いるわ」
「……教えてくれ」
「それは構わないけれど、その件で私に手助けというか力の使い方なども一部教えてくれたのでは?」
「? 逃げられなかったのか?」
そこで奇妙な問いかけを私はされる。
なんでもその白い女にロジェンの件は逃げられたと思っているらしいが、
「今、城で捉えているはずよ」
「とはいってもそう簡単にとらえられるのか? あ、“聖女”の力か……だが、最終決戦はあの城だったよな」
などとブツブツと何かを呟いている。
やはり彼は得たいが知れない。
そう私が思いながら進んでいくと、その廊下で再び骸骨が現れる。
まだまだ手下が沢山いるようだが、
「さっきよりは人数が少ないな。戦力は削れているようだね。がんばろっと」
そういってロジェンが楽しそうにかけていく。
ロジェンはちょっと戦闘狂じみている所があるからと思いながら私もついていく。
そうして次々と倒される骸骨たち。
持っている武器にも魔法がいくらかかけられているようではあったが、効果はたかが知れていた。
しかも、時々骸骨たちが途切れる。
手下の人数もだいぶ少なくなっているのかもしれない。
そう思いながらさらに私達は進んでいったのだった。
評価、ブックマークありがとうございます。評価、ブックマークは作者のやる気につながっております。気に入りましたら、よろしくお願いいたします。




