サポート
私をかばうようにハルト王子が前に出て剣を構える。
するとそんな私達の方にロジェンが走ってきて、
「また逃がしちゃった。そして置き土産までこんなのが来ちゃったよ」
「……ロジェン、詳しい説明を後からしてもらうぞ」
「いいよ~、あ、ところでハルトはリリーにいい所を見せたい?」
「……速く倒せるほうだ。リリーやロジェン、そして俺がけがをする可能性が少なくなるから」
「優等生な答えだよ。じゃあさっそく一発ぶち込むから、真っ二つにしちゃってね」
「分かった」
そう二人で会話して、攻撃に向かった。
ただそれを聞いていて私は思うのだ。
私、守られなければならないほど弱くないのです。
あの城での出来事。
偽者の“聖女”は私が見ただけでも恐怖を覚える相手ではあったが、目の前の“動物”はそれほど恐ろしとは思えなかった。
この二人で十分倒せるだろう。
しかもこの二人で勝手に決めているし。
私を放っておいて男同士? で決めているのも、なんとなく気に入らないけれど、いまさら文句を言ってもどうにもなりそうにないし、私を守ろうとしてくれているのは分かっているので……強く言えない。
仕方がないので周りに被害が出ないようにしたり、突然の攻撃に対処できるように準備しておこうと考える。
“聖女”であるらしい力……の一部ではあるけれど、それがなくてもできる方法で魔法を使う。
そこでロジェンの攻撃の一部がどこかに飛んでいく。
その先にあるのは草むらだった。
私は水系の魔法を持って消す。
魔法のコントロールには自信があるのよねと思い、そういったサポートを繰り返す。
そこで、ようやくハルトがその魔物に剣で致命的な一撃を加えたのだった。
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