さあどうする~?
さて、女体化ロジェンを連れて進む事になった私達。
御者の人には口止めをしておいたから大丈夫だろう。
また、このロジェンの状況に関しては、もう少し様子を見るために、城の方にはまだ連絡しないことにした。
そんなこんなで、明日当たりハルト王子の別荘につく予定だった私達は、本日はとある村の宿に泊まることになった。
だがそちらに向かうときにロジェンがこんなことを言い出した。
「リリー、今日は一緒の部屋に寝よう!」
「……なんで?」
「だってボク、今、女同士だから同じ部屋で良いよね? いや~、大きくなってきたらハルトにリリーに抱きつくのは止められていたけれど、今なら昔のように抱きつき放題です!」
そういって、ロジェンは私に抱きついてきた。
首のあたりに手を回してきてぎゅうぎゅうとされる。
く、苦しい……。
そう私が思っていると慌てたようにハルト王子が、私とロジェンを引きはがした。
「何をやっているんだ!」
「え~、だってボク、今女の子だし?」
「それはそうだが……」
「それに部屋は二人部屋の方が、お得だよね。料金的に」
「……駄目だ。ロジェンは俺と一緒の部屋に来るんだ」
「いいよ~、でもいいの? 男女二人が一つのお部屋~」
「……」
ハルト王子が冗談めかしたロジェンの言葉に小さく呻いた。
確かにロジェンは、見た目は女だが中身は男。
どちらに扱えばいいのかよくわからない。
そしてそんな混乱している私達を見てロジェンが楽しそうに、
「さあどうする~?」
「……一人一部屋。それで解決だ」
そうハルト王子は言うもそこで、宿の人と交渉していた御者のおじさんが、
「大変です、部屋が埋まっていて、上等な部屋が一部屋しか開いていません!」
そう走ってきたのだった。
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