中身は男だからね☆
ロジェンが私の別荘で私と女子会をしたいらしい。けれど、
「男に女心が分かるのかしら」
「今は体は女の子~、と言っても、中身は男だからね☆ でも男心は分かるのです。つまり」
「つまり?」
「リリーがモテモテになるような男心をつく方法をじかにお教えできるのです」
「……」
「ちなみに実践したら上手くいったよ~」
「……ロジェン」
「何?」
そこでロジェンの名前を私が呼ぶと、ロジェンが不思議そうに首を傾げた。
不覚にも可愛いと思ってしまった私だが、それでもここでは心を鬼にして、
「ロジェン、そんなことをして男の人に恨みを買わなかったの?」
「? だって女の子が盗賊にさらわれて、その子を救出するのに囮になった時の話だし?」
「そう、そんなことをしていたの。でもね、私、盗賊にモテたいわけじゃないの。人によって口説くといっても効果が違うと思うの」
「ええ~、そうかな? 分かった。ボクの男としての知識を駆使してまずは、そこにいるハルトを口説いてみるね!」
などとロジェンは言い出した。
そしてハルト王子は、えっという顔をしている。
無事、またも巻き込まれてしまったようだと私は思いながら、ロジェンの襟首を掴んでそちらに向かわないようにしながら、
「これ以上ハルト王子を困らせないの。まったく……女子会関係は置いておくとして、一番安全に隠れられそうなのは私とハルトの別荘くらいしかないから、それでいいでしょう?」
そう話を片付けた。
これ以上、ロジェンのようくわからないペースに持っていかれるのは私も疲れたのでそう返し、それからようやく馬車に、今回いたロジェンも連れて戻ったのだった。
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