女子会をやろう
別荘に一緒に行く。
女体化したロジェンはそう言い出した。
それも私の別荘に来るらしい。
「そうね、女の子になってしまったわけだし、無駄な混乱を招かないためにもそこに行って、元に戻る方法を探すのもいいかもしれないのかな?」
「え~、ボク男に戻っちゃうの?」
「……いいから戻りましょう。王子様」
私は女の子ライフが楽しいらしいロジェンにそう返した。
そろそろ色々と疲れてきて、考えることすべてを放棄したい気持ちになったけれど、そこでハルト王子が、
「で、でもリリー、婚姻前の男女が同じ別荘なのは……」
「? お友達だし幼馴染だし。私もハルト王子の別荘に行くし」
「それはそう、だが……」
ハルト王子は口ごもっている。
そこでようやくロジェンは何かに気づいたらしく、頷き、
「リリー、ハルト王子の別荘に誘われたんだ」
「ええそうよ。そういった理由にして回り道して、貴方を探しに行くはずだったの。でも、こうなっていたと」
「えへ☆」
ロジェンが笑って誤魔化した。
斜め上に行く展開を思い出しながら、もともとの理由はそうだったのよねと私はぼんやり思う。
そこでロジェンが、
「でも今は、ボク美少女だもん。そう、女の子なの。だから、リリーと同じ別荘でも特に問題ないよね。女同士だし」
「……それは、そうだが」
だがハルト王子は渋っている。
ロジェンは今は女の子だが中身は男。
ハルト王子は真面目なので、そういった事は良くないと思っているのだろう。
でも今は女の子同士だしそこまで気にすることでは……と私が思っていると。
「今は女の子同士だし、リリー、女子会をやろう!」
などと言い出したのだった。
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