何の話?
大まかに話したのだが、そこでロジェンが目を輝かせて、
「“聖女”の能力って、どんな力! さっき使っていたあれとか?」
「そうよ。他にも、今回の話を物語のようなもので見たり、相手が“関連性”がある場合、この世界の“真実”かどうか分かる能力。これで……婚約破棄の現場に乗り込んでいって直接あなたが生きているか偽物から聞き出したの」
「その能力はすごいけれど、婚約破棄って何の話?」
「貴方の偽物が、私に婚約破棄を突き付けてきたのよ」
それを聞いて、ロジェンは小さく笑った。
「なんだ、そんな事をしたんだ。それで?」
「しかも断罪の何とかをしようとしていて殺されるかもしれなかったのよね。でも、貴方の事を知っているのは彼らだけだったから、仕方がないわ」
「……ボクのせいで怖い思いをさせちゃったね。ごめん、リリー」
「いいわよ。幼馴染だもの」
「幼馴染、ね」
そこで何が面白いのか、ちらりとハルト王子の方を見てから笑ってロジェンが、
「う~ん、それで、婚約破棄はそのままでいいんじゃないかな」
「え? 見つかったのに?」
「うん? だってボク、女の子になっちゃったし?」
「元に戻れないの?」
「うん」
特に困った風でもなく、ロジェンは頷いた。
だがこれは、そんな簡単に済ませていい問題とは思えない。
どうするべきか、私は考えて……とりあえずロジェンに、
「元に戻る方法を探しましょう」
「え~、ボク、女の子のままでいいよ。だって、おっぱい揉み放題だし? 自分のだけれど」
などと言い出したのだった。
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