探していたの
こうしてロジェンが生きていた、よかった、というよりも……どうしてこうなった、といったような気持ちが強くなってしまった今日この頃。
そこでハルト王子が頭痛がしたように、
「それで、一体どうしてこんな事に?」
「うーん、でもそれよりちょっと聞いていいかな」
「なんだ?」
「実はボク、一部記憶が飛び飛びなんだけれど、男だった時に『お前の居場所は、もう代わりのものがいるから……安心して死になさい』って、きれいだけれど人間じゃないお姉ーさんに言われたんだけれど、どうしてそうすぐに信じてくれたのかな?」
そう聞いてくるロジェン。
答えたのは私だった。
「偽物は数日前に私達が倒したの。それで今はロジェンを探していたのよ」
「倒したの?」
「ええ……あのままいっていたら私は殺されていたかも」
「そうだったんだ……あいつ、リリーたちにまで手を出そうとしたんだ……それでその人たちは?」
「とらえて尋問中よ。仲間もいるようだったから。それに本物の貴方も今は捜索中よ」
「そうなんだ……でもよく偽物ってわかったね。なんだか洗脳だか魅了の変な力を使ったとか言っていたような」
それを聞きながら私は、
「なんでも私が、彼女たちが言うには本物の“聖女”らしくて、それは全部解いて……何とか今回の敵は倒しておいたわ。その時にその、“聖女”としての能力? が目覚めていて、本物の貴方が生きていることが分かったから、今、私達はこっそりだけれど探しているのよ」
大まかにこれまでの経緯を話したのだった。
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