恥ずかしい秘密
衝撃!
この美少女は死んだかもしれなかった、私の婚約者のロジェンだったのだ!
感動の再会が、今、ここに!
「……私の婚約者であるロジェンは、男性であったはずです」
私はそう、どうにか言葉を返すとその目の前の抱きついている少女は、
「うん。でもボク、今、女の子になっちゃいました!」
「いえ、そんなにコロコロ性別は変わるようなものではなかったはず」
「う~ん、でもこうなっちゃったし?」
そう返してくる彼女に、あまりの超展開に私の頭はついていかない。
だって、すごく心配したのだ。
幼馴染であり婚約者であり、兄弟のように近い王子だったのだ。
それが突然女の子として現れたと?
明らかにおかしい。そうなると、
「貴方、偽物ね。そうとしか思えないわ」
「酷いな~……わかったよ、リリーの恥ずかしい秘密を、今ここでハルトにも教えちゃお~」
「……まずは私にこっそり教えてください」
何となく不安を覚えた私は、そう問いかけると、彼女は仕方がないな~、と言って私の耳元で教えてくれた。
私の中で眠る暗黒の記憶を!
間違いない、これを知っているのは……。
「ロジェンだわ。間違いなくロジェンだわ」
「分かってもらえて嬉しいな~」
などという彼女に今度はハルト王子が、
「だったら俺の恥ずかしい秘密を言ってみろ。……ただし耳元でリリーに聞こえないようにだ」
「仕方がないな~、わかったよ」
そういって私から離れていきハルトの耳元で彼女がささやくと、ハルトの顔色がさっと蒼くなった。
「ど、どうしてそれを……」
「気づかれていないと思っていたのは、ハルトだけ!」
「……ロジェンだ。間違いなくロジェンだ」
「ようやく二人とも納得してくれて、ボクは嬉しいよ!」
そう、この中でただ一人元気なロジェンが、そんな風に言ったのだった。
評価、ブックマークありがとうございます。評価、ブックマークは作者のやる気につながっております。気に入りましたら、よろしくお願いいたします。




