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魔法の使えない魔法使い  作者: 只野 凡


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38/55

38 報告


クロの後ろに続いて、全員で階段を登り2階へ移動する。うえに上がるにつれて少しずつ1階の騒がしさが遠退いていくが、2階にたどり着いた瞬間。膜のようなを通過し、パタッと音が切られたように聞こえなくなった。 


不自然な音の途切れに困惑していると、隣にいたリンから小声で

「今のは風と闇の魔法。消音の結界がある。」と教えてもらった。


一番奥の部屋の前でクロが立ち止まる。

そこで3回扉をノックすると、扉の奥から「入れ」と声がかかる。


ガルンが頭をかいて一言、

「酔ってテーブル叩き割った時以来だな…」

と呟いた。


…これから入る部屋は叱責部屋か何かだろうか。特に心当たりはない…はずである。


クロが扉を開けて、目で入室を促す。


ガルンを先頭に、エイル、リン、私の順で入入室する。最後にクロが扉を後ろ手で閉めて入室すると、部屋の奥で豪華そうな椅子に腰をかけ、机に組んだ両手を乗せた男性が話し始めた。



「呼び出しに応じてくれてありがとう。

初めましてのお客さんもいるようだから挨拶をしよう。オレはジェイルだ。お客さん以外は知っているだろうが、この冒険者ギルドっていう…まぁ何でも屋だ。そこを取り仕切ってる。よろしくな」


そう言って頭を下げるので私も頭を下げる。ガルンたちの上司にあたる人だろうか。

私も自己紹介するべきかと思ったが、ジェイルがすぐに話しだした。


「クロの報告にあったが魔女様だそうだな。そして…クロ、どういう風吹き回しで彼女を連れてきたんだ?自分の任務はいいのか?」


「こいつらの瞳が役に立ちそうだから連れてきた。任務の同行の許可をくれ」


そう言ってクロはジェイルの机の前まで行き、懐から出した紙を机に置いた。


ジェイルはその紙を見て苦い顔をした。

「おいおい。待ってくれ…リンたちはともかく魔女様?も連れて行くのか?話が急すぎるぞ。どうしてそうなった?」


ジェイルがそう話している最中、入ってきた扉からノックが聞こえ、ジェイルが返事をする前にクロが扉を開けた。


そこには、イースとロンがいた。

ロンは膝と手のひらを包帯やガーゼで覆われていた。恐らく治療していたのだろう。


戸惑った顔をしたまま、入ってきたイースは言った。

「クロさんから呼ばれて来たんですけど、今回の事件の報告だけではなかったの?任務がどうこう聞こえましたが…」


そんな彼女を見てジェイルは頭を抱えた。

「ったく……何から話せばいいのやら…。」


しばらく唸ったあと、事の顛末と詳細の説明を始めた。


要約すると、

クロはある任務でこの街に駐在していて、


そのクロから私の話を聞いて、ガルンたちに私に関しての説明を求めて呼んだそうだ。


そうしたら、クロが従事しているある任務の進展報告として、なぜかガルンたちパーティと私を引き連れてきた。


そして、なぜかクロがリンたちパーティと私にある任務の協力要請を打診してきた。


ということだそうだ。


説明を終えたジェイルはそのまま続けた。


「それで、まずはそちらの坊主だ。彼は怪我人か?今回の事件がどうこうイースが言っていたが…」

クロが

「被害者だ。」

ジェイルはまた頭を抱える。

「クロ、頼むから分かりやすく説明してくれ…それじゃあ何も分からないぞ…」


「…任務の標的の組織が加害者だ」


「………詳しく説明してくれ」


また、長い説明会が始まった。





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