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Life 夢の軌跡  作者: 伊藤ヲカシ
第1章
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38話 自後処理

 私、森下胡桃は最近は驚く事が続いている事もあり、誰かに喋ってしまいたい欲求に駆られるが、企業の秘密の事が多分に含まれる為、高校の頃迄つけていた趣味の日記に纏める事にした。


 これから此処に色々な事を書く事になるかも知れないが、先ず手始めに書くのはうちで働き始めた2人が巻き込まれた今回の探索会社デージーとの一件がどう片付いたのか纏める事にする。


 鎌威組から送られた刺客、探索会社デージーの社長花垣トオルとの死闘から今は7日後、カイ君は毎度お馴染みの病院でお世話になっている。しかも今回はハジメ君もセットだ。


入院当初は、ハジメ君は血を失い過ぎていた事もあり一時かなり危ない状態だったらしい。しかし、デージーの社員達が不確定要素を消す為にと、かなり間引きをしていた事もあり、速やかに地上に帰還が出来き早期治療が出来たのが良かったそうだ。


 今は意識を取り戻し、()()()()()もあってか元気過ぎる状態だ。絶対安静を家族からにも言い渡されている事もあり、御見舞いに行ったらセコセコと内職をしていた。マメだなーと関心させられたよ。


 そして、病院食だけが、毎日の楽しみとなりつつあるカイ君。此方も酷い怪我で第2位階の身体にも関わらず、全力の第3位階に殴られ続けた事で、骨が数本ヒビが入ったり、全身が打撲だらけになるなど、悲惨な状態だった。


だけどスキルの恩恵と此方も()()()()()のお陰もあり、医者がドン引きする程の脅威的な回復力で、退院するのが予定日よりかなり前倒しそうになりそうである。


 それから話は変わるけど、2人は同じ病室で警察からの聴取を受け、警察はデージーの家宅捜査に踏み切った。相手は武闘派の冒険者が多くいるはずだったが社長としてずっと舵を取っていた花垣トオル死去の影響が大きかったのか、反撃もなく鎮圧され捜査がされたらしい。


 始末屋として働いていた証拠が見つかった事で、デージーという会社は表社会と裏社会の両側面共潰れる事となり、今テレビやネットニュースでは、もうその話で持ちきりである。


 早く沈静化して欲しい物だ。マスコミの意欲は凄まじく、どうやってかうちの事務所に何人か取材しに来た時には心臓が止まるかと思った程だ。


 証拠が沢山出て来たお陰で法律的に正当防衛が成立した事と、デージーを悪役として書いた方が世間への受けがいい事から一先ずカイ君達が、人殺しとか書かれなくて本当に良かった。


後、花垣トオルの遺体は見つけられなかったそうだ。恐らくモンスターが、全て食べてしまったのだろうと警察は言っていたとカイ君が言っていた。アビス内怖っ!!事務職で本当に良かった。2人が早く良くなる事を切に願おう。ーー




胡桃が日記を書いていたその頃、所変わって鎌威組本拠地では、とんでもない事が起きていた。第3位階の若頭のイタチを始めとした、鎌威組の主力がいる建物に単身殴り込みに来た者がいるからだ。


「なんだテメェはっ?!ウチの者どもを全員やりやがって」

「安心しろ、半殺しだ。死んではいない」

「えっ、そ、そうか良かった…って?!程度の問題じゃないんだよ!!」


スーツの男に鎌威組の組長は内心ビビりながらも恫喝する様に怒鳴りつける。それは彼なりの威嚇であったが、見当違いの返しが返ってきて冷静になりかける組長。


 組長は彼が片手に雑に掴んでいる組員を放せと言おうとして声が出なくなる。よく見ればスーツの男が掴んでいる男こそが自身の最強の部下、若頭のイタチが顔面を血塗れにし白目を剥いて意識を飛ばしているからだ。


「な、第3位階だぞ…人間の枠を半ば逸脱した存在なんだぞ?!」

「喚くな…まぁ、喚いた所でもう助けは来ないんだが…」

スーツの男の意味深な発言を聞き、ヤクザの組長という役職柄少しだけ残っていた理性が告げる。組員全員やられたんだと。


「お前…何処の者だ?!えっ?!俺たちが何をしたというんだ?!」

 敵対組織にこの様な男がいるなんて聞いた事もなく、先程までギリギリ保っていた組長としての矜持をを恐怖から投げ出し、喚き散らす。それを冷ややかな目でみながらスーツの男は答える。


「見張りも飽きたんでな」

「なに?どういう事だ?!」

「お前の部下は知らず知らずのうちに虎の尾を踏んだのさ」

「そんな言葉で納得できるかぁ?!」


 組長は、怒号と共に引き出しから静かに取り出したピストルを発砲する。銃弾は確かに先程までスーツの男が立っていた場所を通過するが、感じの標的はそこには既にいなかった。


「なぁ?!」

「おいたが、過ぎたな鎌威組」

瞬間移動と見紛う程の高速移動に目が追いつかなかった組長、彼は背後から聞こえる男の声が聞こえたと同時に強烈な痛みと共に意識を刈り取られる。

 

 後日匿名で警察に鎌威組の行ってきた法律に引っかかる物の証拠が大量に届き、警察が体制を整えて突入すると、大怪我をした鎌威組の構成員が、一室に纏めて転がされていた。


謎に包まれた鎌威組は壊滅事件に警察は首を傾げつつも手錠を掛け、こうして鎌威組の脅威が無くなったのであった。



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