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公爵令嬢に生まれ変わったセシル=クランドール!異世界転移先はまさかの日本!〜ちょっと見ないうちになんで衰退してんのよ!〜一言言う為Vtuberを目指します♪  作者: 石上 三歳
2章 挑む昭和娘は異世界令嬢〜令和に求む温故知新(ユニゾン・ノスタルジィー)〜

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8話 生きる意味

普段『念話(向こう側)』と「目の前の会話」で使い分けている「」『』ですが、今回耕助と入れ替わったタイミングで魂の回廊側でのやり取りを「」にしてます。

※その後、耕助視点からはいつも通りです。

魔導核接合複合弁(アンビリカルケーブル)接続完了」


魔力増幅(マギフェアシ)拡張機能(ュタルクング)への魔力供給(マギフェアゾング)開始」


魔力同調(シンクロ)率問題無し。システムオールグリーンです!」


(コイツら...何を言ってんの?)


俺は思わず、某テレビアニメのワンシーンを彷彿(ほうふつ)としてしまった。


『凄いじゃない!○○❍を思い出すわ♪』『その名を口にするなよ!?』


セシルの一言に、俺は一瞬目眩を覚える(思い描いた映像が)と同時に(鮮明になり)念の為(止せば良いのに)確認してみる。だがソレが引き金(トリガー)となり...


『そのアニメ...なんで知ってんの?』「『なんでって...沙織と観てたからだよ』」『!?三歳様?』「『いや、僕の名は耕助だよ』」『コウスケ?』「『ややこしい時に出てくるでないわ!?』」「『いやいや、そろそろ紹介してくれても良いだろう?』」「されたいのかよ?!」「『勿論♪』」「面倒くさい」「『なら自分でするさ』」


俺とセシルの頭の中は((うへぇ〜))となった。しかも、いつの間にか耕助と入れ代わってるし...


「説明を省くでないわ!」「もうリアに任せるよ」「それが良さそうね」「待つのじゃ?!お主ら...」


そんな感じでリアとセシル、三人でじゃれ合っていると


「『Enchanté de vous rencontrer tous. Je m'appelle Kosuke Nagamine. Je suis la vie antérieure de Cécile et aussi le beau-frère du garçon de trois ans.(皆さん(・アンシャンテ)初めまして。(・ドゥ・ヴ)僕の名前は(・ランコントレ)永峰耕助。(・トゥス。)セシルの(・ジュ・マペル)前世で、(・コウスケ)三歳君の(・ナガミネ。)義理の(・セシル。)兄でも(・ボ・フレール)あるんだよ(・ドゥ・トワ・ザン))』」


「ブッ――――――……ぐはっ!!」


「ちょっと!?汚いわね?!」「(こら)えれるか!」(ダ、ダメじゃ...こ、声が出ぬ)


突然耕助がクランディア語で話しだした。しかもソレをリアはワザと前の訳し方で伝えてきやがった。


「面白かったであろう?」「リアがな」「迂闊(うかつ)だったわ。覚えててもおかしくないわよね」


ココ(魂の回廊)は、たった三人でこの有様だ。当たり前だが艦橋(アッチ)は人数が人数だ。当然...


『お姉様の前世で、お姉様の来世のお兄様?』『僕の妹と三歳君の兄が結婚してるからね』『そうなんですね』『そんな事より、今までどうして出てこなかったんだ?』『そうだな...ずっと観ているだけだったのか?』『ソコ!気になりますぅ〜』『僕には何が何だか分からなぁ〜い!』『なら、黙っておれ』『そーやで』


てんやわんやである...


リアも流石に同じ事はしてこなかったので、とりあえず安心した。


「して欲しいのかぇ?」「分かってて聞くな」「ふふっ♪」「笑うでない!」


俺が耕助のクランディア語を聞かずに済んだ事に一息吐いていると


『だから、僕が目覚めたのは日本(コッチ)に来てからなんだ』


ちょうど耕助の説明が、一通り終わった所だった。


『王子様のキスで目覚める...その逆パターンもあるんですね♪』


「(やめてぇ〜)」「そんな消え入るような言い方しなくても」『(ぶっ...ファ〜)』


そしてクレアの放った言葉に何故かセシルの気が滅入り、リアがまた声の出ない引き笑いの状態になる。

そんな状態になっても翻訳し続けられるリアに、驚愕と感謝...その両方の念を抱きながら、俺は耕助の話(アチラ)に集中する事にした。



挿絵(By みてみん)



「もう一度聞くが、日本に来るまでアナタは眠っていたんですね?」


「そうだね。でも、セシルの感情が(たか)ぶった時、一時的に覚醒(かくせい)はしていたらしい」


僕が一通り説明を終えると、カーウィンが質問を始めた。その質問に僕は答えていく。


「どういう事だ?それならその時に今のような説明は可能だったんじゃないのか?」


「覚醒といっても夢の中で力を振るうと言うか...夢見心地な状態と、無意識の状態を繰り返していた...と言えば分かるかな?」


なにせ僕も記憶が混濁して、覚えてないんだ。説明しろと言われても、正直出来ない。


そう言った旨も伝えると、カーウィンは理解したようだ。得心は得て無いようだけど...


「まぁ、夢の中に囚われていたなら...仕方ないよな?」


「お前、脳筋なのに分かるのか?」「馬鹿にすんな!」「止めねぇか!」


そんないつものやり取りを落ち着いて観ていたのが不思議なのか、今度は


「本当にお嬢様の中に居たんですねぇ〜」


クレアが不思議そうに、僕の顔を覗き込んできた。


「君は素直に受け入れてそうだね?」「はい♪たまにお見かけしてましたから」


僕がそんな彼女になんとなく感じた事を伝えると、皆が驚くような事を口にする。

だがソレは一人では無かった。


「そうだよな?初めて見たのは...シェリア様が...」


ソコでアヴェイルは言葉を切る。不意な一言に、あの日を思い出したのだろう。


「アヴェイル、あの時はありがとう。僕は頭に血が(のぼ)って、あの時はセシルと一体化(同期)していたんだ」


「だよな...あの時の目は漢の眼だったぜ」


僕がそんなアヴェイルに声をかけ(の目を見つめ)ると、彼もまた僕の眼を見た。


「あの時の姫様は鬼気迫るモノがあったが、半分は耕助殿だったのか」


「日本人と言われて驚いた瞬間、また意識が無くなってたけどね」


そんなアヴェイルとの会話を聞いて、カーウィンもあの時の事に言及する。

すると今度は


「耕助とやら、お(めぇ)さんは俺の事も覚えてんのかい?」


「あぁ、ゲビック。当然だよ」「ほ〜う」「ウチの事も?」「僕は?」


ゲビック一家が質問してきた。ソレに僕は、覚えてる可能な限りの情報を(ひね)り出していく。


「なる程な。自衛隊っていうのかい」「残念ながら、興味があっただけで所属はしなかったケドね」「せんで良かったやん!そんなんしてたら、もっと早よ死んどったかもしれんやん!」「お母様...」


僕の話にゲビックは納得し、マルヴェラは...主に病気と闘った事に共感する。でも、もし自衛隊に入っていたら...


『時期がずれるだけで、死んでいた可能性の方が高いんだろ?なら『皆まで言わないでくれ』...分かった』


そう...自衛隊に入っていても、死期がズレるだけか...ひょっとしたらもっと早く...


「『詮無(せんな)き事を考えるな。お主らは最善を()くし生きておる。ソレ以上求めるでない』」


「反省と後悔は違う...だっけ?」「『そうじゃ。反省を(ともな)える後悔に意味はあるが、変えられぬ因果に後悔し(囚われ)ても意味は無いの(時間の無駄)じゃ』」


そうは言っても...


生きてるのか死んでいるのか良く分からない僕に、今の生活は...


ドン!


「そんなアホな事考えんといてや!」


突然の衝撃に目を開けると、そこには沙織が居た。沙織は僕に抱きつきながら、引きつり泣く。


挿絵(By みてみん)


「沙織...」「あ、阿呆ぅ〜...耕にぃの阿呆〜ぅ...」


『いつまでかは分からぬが、今しばらくは沙織(ソヤツ)の為に生きれば良かろう』


リアの言葉が、沙織の声が...僕の心に染みていく。


「そうか、この為に僕は...」「耕にぃ?」


僕がセシルとして転生した時に消えなかったのは、多分この日の為なのだと...


そう思う事にして、これからの時を過ごそうと...


僕は今、決めた。

読んで頂きありがとうございます(╹▽╹)

☆☆☆☆☆評価…可能であれば…

リアクション……お気軽にして頂だけたら幸いです♪

感想、レビュー…ハードル高いと思いますが頂だけたら嬉しいです(≧▽≦)b"

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― 新着の感想 ―
 最後のシーン、沙織さんが抱きつく所ーー  めちゃめちゃ良かったです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
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