30話 暇つぶし (クルーの日常?)
パチ、パチパチパチ
パチ、パチ
パチ、パチパチパチパチパチパチ
パチ、パチ
「なぁ...なんで毎回そんなちょっとずつしかひっくり返さないのに、カーウィンが勝つんだ?」
「私に聞かれても分かりませんよぅ!」
アヴェイルに聞かれても、私が答えれる訳ないじゃない!
と思いながら、私は次に置くべき絶好の場所を見つけた♪
「ふっふっふっ...カーウィンさん!今日こそは勝たせてもらいますよ!!」
私は初めての出来事に胸がワクワクするのを止められなかった。
なぜなら...
パチ、パチ
「お〜ほっほっほっほっ!角を!先に!!取らせて頂きましたわ♪」
「まだ3つ角は有るぞ」「あらあら負け惜しみですかぁ?」
パチ、パチ
私が初めての角を取り珍しく狼狽したのか、またもや打ってはイケナイ所に駒を置くカーウィン。
「そんなこと言って、動揺したんじゃありませんこと♪?」
パチ、パチ
めくれた駒は少なかったが角を二個も取ってしまった。しかもまだカーウィンは0...
「もう二つしかありませんことよ!お〜ほっほっほっほっ♪」
「おっ?!珍しくカーウィンが角取られて、しかも枚数が圧倒的じゃないか!?」
ふふん♪{珍しく}は余計ですが、まぁ良いでしょう。今のクレアは超ご機嫌なので許して差し上げますわ♪
「まぁ別に許してもらおうとは思ってないが、面白いことには違いないな!」
「そうですわね!お〜ほっほっほっほっ♪」
パチ、パチパチ
声に出していた事に気付かぬ程熱中していたみたいね。それよりも...
負けそうなのが悔しいのか、いつもより真剣な眼差しでリバーシの盤面を見つめるカーウィン。
ひょっとして...
本音を言えば遊ばれてる。ワザと負け越して後で一気に逆転する。実際最後の方でコチラは一枚もひっくり返せず(手番すら回ってこず)真っ黒な状態にされた事もあった。
が「積年の恨み...今!ここで!!晴らさせてもらいます!!!」
パチ、パチパチパチパチパチ、パチパチパチ、パチ
くぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
き、気持ちいぃぃぃぃぃぃ――――……♪
一度に九枚、しかもカーウィンはこれで残り二枚しか無い。
これは
「勝ちましたわ!」「本当か!?これ勝ってんのか?」
アヴェイルがまだ半信半疑のようですが、この状態で負ける筈がありませんわ♪
「あれまぁ...とんでもない事になってますねぇ」
「セバス?!アナタ遊戯室に来て大丈夫なんですか?」
「別に来ちゃいけねぇ訳ねぇでしょ?」「それはそうですけど...」
突然悪魔族に話しかけられて驚く私...この柱たちに慣れてる人間は、お嬢様とゲビックくらいしか戦艇には居ない。なので、当然出回らないようお嬢様に言われてるのですが
「マルバスよ、ゲビックの夕食でも取りに来たんだろ?早く持ってってやるが良い」
「...まぁ少しくらい良いだろ?全角取らせて勝つ所見せてくれよ」
面白いモン?何を言ってるか分かりませんが、流石のカーウィンでも、ここから逆転は無いでしょう。
パチ、パチパチパチパチ
ほほう?中々の枚数を返して来ましたが、先程の私より五枚少ない...しかも
「何をしているのかしら?カーウィン!普段私に目先の枚数に囚われるな...とか言っといて」
そう言って私は
パチ、パチパチパチパチパチパチ
先程カーウィンが返した黒を全て斜めに染め上げる!!
「お〜ほっほっほっほっ♪お〜ほっほっほっほっ♪お〜ほっほっほっほ〜♪」
勝ったでしょ〜!コレは勝ったでしょうよ♪
「マジか...って、その変な勝利の踊り...止めねぇ?」
コホン!?どうやら3つ目の角を取れた事が嬉しすぎて、思わず盆踊りなるものを踊ってしまったようです。
「クレアのは阿波踊りだけどな」「負け惜しみですかぁ?カーウィン?♪」
誰が何と言おうと今現在カーウィンの駒は一つである!ここから負けれるのか?と私は言いたい♪
「「「言ってるけどな」」」
三人に同時に突っ込まれるも、そんな事どうでも良いくらい私は上機嫌だ♪
パチ、パチ
パチ「ちょ〜っと待ちなさいよカーウィン!?何で(私の順番)飛ばすのよ?!」
「あぁすまん...パスなの気付いてなかったよな?」
そう言ってカーウィンは真剣になりすぎて、私への気遣いが足りなかった事を詫びた。
そして私の手番が無いのを説明した後...
パチ「次もお前はパスなのは「分かってますよぅ!?」」パチ
ムキィ―――!?この根性ババ色姫様スキスキ魔神めぇ〜〜〜!!!
「その変なあだ名やめてクレア」「アンタもその変な言い回しやめてクレア?!」
「自分で使っといてそれは「うるさい!脳筋!!」似たようなモンじゃねぇか」
私の心の声を勝手に聞いた「ダダ漏れだけどな」カーウィンに抗議の声を上げると、アヴェイルにまで馬鹿にされ「してねぇぞ?」た。私はさっきまでの超ご機嫌な状態から(ご機嫌)斜めを通り越し、不機嫌どころか怒り心頭である!
「お前が怒った所で怖くないがな」
パチ、パチパチパチパチ「次も「いいから早くして!」分かった」
パチ、パチパチパチパチ
「さて、ここからだな」「何がですかぁ〜!?」
説明されなくてもまだ私がパスなのは分かってます!そんな事はいいから早く置きなさい!!
「(心の声が漏れてる事に)いい加減突っ込む気にもなれんな」
「何がですか!」「何でも無い」「ムキィ!?」
「今日日{ムキィ}って声に出す奴、居ねぇぞ?」
私がカーウィンの言った意味不明な言葉に突っ込みを入れたら、何故かセバスにまで心を読まれた。
まぁアレは悪魔族なので気にしたら負けです。そんな事より
パチ、パチパチパチ「っ良し!」「なぁにが良しですかぁ?!」
私はやっと置ける所が出来た事を確認し、カーウィンを倒すべく次の一手を打つ!
パチ、パチ
「良し良し」「だからなぁにが良し良しですかぁぁ?!」
私に手番を回しておきながら、(カーウィンが)何を喜んでるのか分かりません!
「いや、このリバーシって交互に打つ遊びだぜ?そもそも打つ場所「シャァ゙―――!!!」猫かよ!?」
さっきからセバスがウルサイです!
一同(お前が一番うるさいよ)
パチ、パチパチパチパチ
「またお前はパスなのは「分かってるから早く打つんですよぅ!?」分かった」
パチ、パチパチパチパチ、パチパチパチパチパチパチ
くっ!?やってくれましたね...かなり追いつかれましたが...
「お〜ほっほっほっほっ♪やはり精彩に欠けましたね!まさか、最後にココを私に取らせるとは!詰めが甘いですよ♪カーウィン!!!」
パチ、パチパチパチパチ
やっった♪まさか私が角を4つとも取れるとは!
パチ、パチパチパチパチ、パチパチパチパチパチ、パチパチパチパチパチ
「ちょ〜〜〜〜い?!何ですか?!その怒涛の返しは!?」
「合ってるぞクレア」「分かってますよぅ!!!」
最後の一枚をカーウィンが置く前、31対32で勝ってたのに...
「なんで14枚もめくれるんですかぁぁぁぁ―――――……っ!?」
46対18
その枚数の差よりも
『面白いモン見せてくれよ』と言った悪魔の囁きの意味を知り、私は
「(カーウィンが)酷すぎますぅぅぅぅぅーーー―――…!!!」
(遠くで)『んん゙っ!?いやぁぁぁぁぁぁーーー―――…!!!』
と心の涙を溢したが、皆は
「「「セシル様?!」」」と言って一斉に席を立ち、お嬢様の所に行ってしまった。
セバス=マルバス=チャン(セバス=チャン)はセシルの執事です。
詳しく知りたい方はSS【転生先が公爵令嬢だったのでちょっと世直しして来ます♪〜昭和世代の倫理観で勧善懲悪世直し祭り〜アベさん!カイさん!やっておしまいなさい!】を読んでみて下さい♪
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