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一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く 最終章《一夫多妻エンドVer.》  作者: 東音


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突然の呼び出し

 帰宅後、リビングのテーブルに夕食を出してくれながら、さくらが遠慮がちに俺に話しかけて来た。


「りょ、良二さん。お疲れ様です。お仕事はどう……ですか?」

「あ、ああ……。順調だよ」


 派遣社員の屋川さんはあの一件があってから、顔を合わせると、絶望的に申し訳なさそうな表情で俺を見てくるけど。


「さ、さくらは……?今日一日、大丈夫だったか?」

「え、ええ。今日はスミレちゃん、お隣の茉梨花ちゃんの家で遊ばせてもらってご機嫌でした。それで、あの……亜梨花さんから……。その……」


「??」


 言い淀むさくらを不思議に思っていると、一瞬の躊躇いの後、彼女はふるふると首を振った。


 「い、いえ。何でもありませ……」


『ギャワーン!マーッ!!』

『ニャーン!』


「あっ。スミレちゃん、起きたみたいです。ちょっと行ってきます。良二さんは、ご飯食べていて下さいね?」


「あ、ああ……」


 バタバタと寝室の方へ駆けていくさくらの背中を見送りながら、俺は考えていた。


 さくらは、さっき何を言おうとしたんだろう?


 最近こうやって、お互いに言葉を飲み込む事があり、さくらとの関係がぎくしゃくしているような気がする。


 さくらに、香織と共に一夫多妻制の婚姻関係を結んでくれないかとお願いされて断ってからずっと……。

 今まではモヤモヤする事があったら、何でも二人で話し合って、解決して来たし、こんな風に気まずくなる事なんかなかったのに……。


 スミレはいつもと違う俺達の雰囲気に不思議そうな顔をするし、あんずは心配そうな顔で、俺とさくらの様子を交互に見に来るし、家族全体に迷惑をかけてしまっている。


 このままでいいわけないのは分かっているが、どうしたらいいのだろうか……。


 ******************


「美味いな……。ふうっ……」


 翌日、社内の休憩所で、俺は目の前の弁当を箸で突つきながら、ため息をついていた。


「どうしたの、石藤くん。愛妻弁当美味いならもっと嬉しそうな顔しなさいよ」


 バンバンッ!


「いてっ。痛いですって!小坂営業部長……」


 隣の席の小坂営業部長に背中をバンバン叩かれ、俺は(痛みで)ちょっと涙目になりながら弱音を漏らしてしまった。


「いや、妻にこんなに尽くしてもらってるのに、俺はダメだなぁって、なんか罪悪感で……」


「ええ?石藤くん、それってどういう…ハッ。そう言えば、派遣社員の屋川さんとただならぬ空気を醸し出していたよね?

 もしや、君、奥さんを裏切るような事を?!」


「ち、違いますよ! 屋川さんとは本当に何でもないんですって!」

「ホッ。よかった〜」


 小坂さんの疑いを慌てて否定すると、彼は胸を撫で下ろしていた。


 このところの会社の業績アップは、さくらの父である財前寺龍人が社長を務めるRJ㈱やその関連の取引によるものが大きい。


 夫婦の仲違いが、会社の業績にも影響しかねないのだから、発言には気をつけようと思ったところ……。

    

 ブブッ!

「……!」


 その時、テーブルの上に置いていたスマホが振動が着信を知らせ、画面の表示を見て俺はハッとした。


 電話の発信先はさくらの父=財前寺龍人だったのだ。


*あとがき*


 いつも読んで頂き、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございますm(_ _)m


 今後ともどうかよろしくお願いします。

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