ユーリィがおとせない
ユーリィと親しくなるには知力が必要だ。
魔法の歴史について特に関心が深いので、魔法の知識も必要だし、基礎教養は必須だった。
だが、ルークはそんなことはすっ飛ばして、なぜかユーリィと仲良くする機会ができたようだ。これぞ、主人公補正って奴なんだろう。
ユーリィとの機会は、学科試験の結果がルークのが上だったから、ユーリィが突っかかるという流れのようだ。
気の強いユーリィが食ってかかって、その流れで「いたします」シーンになるらしい。
その時点で、オレにとっては理解が難しい。
なんか難しいぞ?
ムードも何もないな。どこでルークは燃え上がるんだ?
と全年齢脳のオレは思うが、成人たちの世界ではあるあるなんだろう。
とりあえず、ユーリィ好みの魔法学第一人者の話や、得意な魔法の話をルークにテコ入れした。
さらには、彼女の好みのシチュエーションを教えて送り出したが、結果はバッドエンドだった。
デゥデュューンデゥーン。
「【ブリリアントファルス】の主人公ルークは、ユーリィルートでバッドエンドを迎えました」
低く暗い音が鳴った後で、途切れ途切れの声でアナウンスが聞こえた。
オレはそのとき、トリスタンと遠乗りをしていたから、下界から聞こえたその音声に、トリスタンの背中から落ちかけてしまう。
「な。何で、失敗してるんだ?」
と思うが、ここにはルークはいない。
戻って聞いてみなければ。
エンディングを迎えた主人公たちは、アカデミーの入り口から物語を始める。【マジアカ】と【ブリファル】は同じ舞台なので、アカデミーの入り口からルークもミトリもストーリーを始めるのだった。
アカデミーの入学という形でリスタートされるのだ。




