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乙女ゲーヒロインにおとされるのを待ってたら、エロゲーの主人公におとされました  作者: KUMANOMORI


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我らがヒロイン

 ルークが去った後で、厩舎を出たらミトリに鉢合わせた。エンディングを迎えたミトリは、既にリスタートしているようだ。


「よ、元気?」

 と声をかけたら、じろりと睨まれた。


 手には植物図鑑を持っていて、さらには標本やボトルを腕の中に抱えているので、身動きがとりにくそうだ。持ち物からすれば、多分、これから調合施設に行くのだろうと思う。


「手伝うよ、大変そうじゃん」と言えば、「結構です」とすげなくフラれる。


 その瞬間、ミトリの手元にある標本が崩れ落ちるのが分かり、即座にオレは手でつかんだ。続いてボトルも落ちてくるので掴めば、ミトリが「やめて、手伝いはいらない」と声をあげる。


 オレはミトリの前でお手上げのポーズをしてみせるのだ。


「OKミトリ、分かってる」

「え?」


「ミトリがオレのことが好みじゃないのも、オレに近づいてルートを始めたくないのも分かってる。でもさ、レディが困ってるのは見過ごせないわけ。というわけで、手伝うよ」


 植物図鑑と標本を受けとり、標本だけはミトリに返した。

 女の子の荷物持ちをして、相手を手持ちぶさたにさせたらさせたで、怒られることもある。


 ミトリは困ったようにして、こちらを見上げるのだ。亜麻色の瞳が困惑しているのをみて、あーこれにより、イベント進行は回避されるだろうな、と思った。


 調合施設に着いて、荷物を作業用カートに乗せ終わったところで、ミトリは言う。


「ありがとう、ラウリィ」

 困ったように、眉をさげて申し訳なさそうにほほ笑むのだ。あ、かわいい、と思う。


「うわ可愛い。その笑顔にこっちこそありがとうだわ。じゃーな、ミトリ」と手を振ってオレはその場を去ることにした。


 オレはこれから、親友を鍛えなければいけないのだ!


 ミトリがオレの後ろ姿に、物思いにふけるようにして視線を送っているのをオレは知らない。


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