23. さようならの次は
すみません。随分間が空いてしまいました。
そして、少し短いです。
本日もう一話投稿しますので
ご勘弁くださいませ!
あの後、ジョイル様は殿下とハインツ様達に話し掛けると、もう一度私に向かって頭を垂れて馬車に乗り込みました。殿下とハインツ様達もその場から動くことは無く、ジョイル様を見送られました。
多分、見送りはここまででいいとお断りになったのでしょう。
大街道を進む馬車を、私達は黙って見送っていました。
「ヴィヴィ。良くこの場所と時間が判ったね? 君が見送りに来るとは思わなかったよ」
丘を登って来たエレン殿下が、小さくなっていく馬車を見詰める私の隣に立ったのが判りました。
「そうですか? 伯爵家に聞けばすぐに判りますわ。まあ、表立って見送りに行けるほど、私の神経も太くはありませんでしたわね」
そもそものこの騒動のきっかけになったエレン殿下に、少しばかり皮肉っぽくそう言いました。
「うっ……そうか、それもそうだな。で、そろそろ戻ろうか? ジョイルの馬車も見えなくなったし、見送りもここまででいいと、アイツも言っていたから……君は今日、学院は休むのか?」
殿下にしては歯切れが悪いですけど、さっきの皮肉が効いたのでしょうか?
まあ、今日のこの時ばかりは仕方ありませんでしょう? まさか、こんな風にジョイル様と別れる事になるとは思ってもいませんでしたから。
「とんでもないですわ! さあ、皆様帰りましょう。午後の授業からは出ないと、さすがに色々と詮索されてしまいますものね?」
私はそう言うと、さっさと馬車に乗り込みました。ええ、殿下達にはちゃんとご挨拶しましたわよ? エレン殿下は何か言いたそうでしたけど、ハインツ様達の目もありますし、ここはそっと退場するのが良いのでは無いかしら?
「それでは皆様、学院で」
馬車の小窓から最上級の笑顔でお暇します!
「お疲れ様でございました」
屋敷に戻って少し早めの昼食を摂ってから、まだ少し時間があると部屋でゴロゴロしていました。何となくスッキリしない気分で、ソファに凭れていた私にキエラがそう言ってお茶のカップを差し出します。
「……ありがとう」
うん。良い香りのお茶ですね。ささくれていた気持ちも少し癒された感じですわ。
「ところで、お嬢様。聞きたくないかも知れないですけど、アリアーヌ嬢の事ですが……」
思わずカップをカチャンと音をさせてしまいました。イケませんわね、ぼやっとしていて油断していましたわ。
「そうよ、彼女はどうなったの? 何か情報は入ったの? 教えてちょうだいな」
対外的には、彼女は私の婚約者を寝取った悪女。齢16歳にして、何人もの男性を手玉に取って来た彼女ですから転んでも只では起きないでしょうけど……
「はい。実は---」
キエラがお仕着せのエプロンから、四つ折りにされた手紙を取り出して私の前に置きました。これを読んでみろという事ね。きっと、レベネン商会に潜ませている者からの情報でしょう。
「……」
はい? 思わず紙面から、キエラの顔へと視線を上げました。だって、思ってもいなかった文字が並んでいるんですもの。
「はあ? 嘘でしょう!?」
ブックマーク、誤字脱字報告ありがとうございます。
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ジョイル君を見送って、少しセンチメンタルな
ヴィヴィちゃんですがアリアーヌちゃんの行動に
驚いています。一体彼女はどうしたのでしょうか?
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別話の「悪役令嬢は天使の皮を被ってます!!」の
シュゼットの娘のお話しを
「悪役令嬢(の娘)は天使の皮を被ってます!!」で投稿しました。
短編ですから、ご存じの読者様は是非そちらの方も♡
楽しんで頂けたら嬉しいです。




