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氷河期の雪が溶ける頃   作者: Osharena


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8/12

第一章 増渕実と、擦り切れた革靴①


「お父さんのパンツと

 一緒に洗濯しないでよ~!」


日曜日の朝

増渕実(ますぶちみのる)は

娘、早希(さき)の声で目を覚ます。


実(みのる)は目をこすりながら

1階のリビングにパジャマ姿で

2階の寝室から降りてきた。


「あれ?お母さんは?」


実(みのる)は早希(さき)に尋ねると


「今、ベランダで洗濯物干してる。

 お父さんのパンツと私の服や下着

 一緒に洗われるの嫌なのになあー」


「そんなこと言うなよ!

 同じ水で洗っても

 違う水で洗っても

 そんなに変わらないだろ?!」


「でも、嫌なのっ!!」


早希(さき)はプイっとそっぽを向くと

足早に階段を駆け上がり

自分の部屋のドアをバタン!と閉めた。


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