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第一章 増渕実と、擦り切れた革靴①
「お父さんのパンツと
一緒に洗濯しないでよ~!」
日曜日の朝
増渕実は
娘、早希の声で目を覚ます。
実は目をこすりながら
1階のリビングにパジャマ姿で
2階の寝室から降りてきた。
「あれ?お母さんは?」
実は早希に尋ねると
「今、ベランダで洗濯物干してる。
お父さんのパンツと私の服や下着
一緒に洗われるの嫌なのになあー」
「そんなこと言うなよ!
同じ水で洗っても
違う水で洗っても
そんなに変わらないだろ?!」
「でも、嫌なのっ!!」
早希はプイっとそっぽを向くと
足早に階段を駆け上がり
自分の部屋のドアをバタン!と閉めた。




