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氷河期の雪が溶ける頃   作者: Osharena


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3/12

マウンティングと同窓会②

 増渕は須藤から

 名刺を受け取った瞬間

 かなり嫌な気分になった。


 自分は努力して生徒会長に選ばれ

 この高校では半分に入る進学組で

 4年生大学に進学した。


 しかし、卒業する頃には

 バブルがはじけた後の

 就職氷河期真っ只中で

 応募しても書類選考で跳ねられ

 やっと面接してくれた

 地元の企業に就職した。


 自分が主催した同窓会で

 我が物顔で名刺を配り

 自慢をするクラスメイト。

 当然、いい気はしない。


 ため息をつき受付の席に戻り

 椅子に座って肩をなでおろすと


 「おひさ~!」

 

 女性の声がした。


 増渕が見上げると

 キャリアウーマン風の

 ショートヘアで

 パンツスーツの女性

 藤田みゆきと

 肩より少し長いボブヘアの

 ワンピースを着た原幸子(はらさちこ)の

 対照的な女性が2人立っていた。

 



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