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氷河期の雪が溶ける頃   作者: Osharena


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4/12

3年5組の4人

 平成2年冬のことだった。

 数学の期末試験で赤点をとった

 生徒の何名かが補習授業を受けていた。


「あ、ちょっとそこの3人

 卒業アルバム用の

 スナップ写真撮るからさー

 そこに並んでくれない?」


 生徒会長の増渕実(ますぶちみのる)は

 赤点の補習授業の後にたまたま

 教室にいた3人に声をかけた。


「じゃあ、浩一が真ん中で

 藤田と原で両手に花はどう?」


 増渕が女子2人に声をかけると


「はあー?何でうちらが

 『花』なわけ?」


 藤田みゆきは増渕を睨みつけると


「じゃあ、私と幸子が前で

 佐々木は後ろに立って!」


 佐々木浩一(ささきこういち)は

 苦笑いをしながら

 ダルそうに歩き2人の後ろに立ち

 両手をポケットに入れた。

 藤田みゆきと

 原幸子(はらさちこ)の

 女子2人は肩を寄せ合って

 ピース!のポーズをとった。


「じゃあ、ハイ、チーズ!!」


 卒業まで後3カ月・・・。


 12月のみぞれ雪が

 降る日の撮影だった。

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