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氷河期の雪が溶ける頃   作者: Osharena


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2/12

マウンティングと同窓会①

 

「おーい!増渕、久さしぶりだな~」


 クラスで学級委員だった

 須藤隆(すどうたかし)が

 右手を挙げて手を振りながら

 生徒会長をやっていた

 増渕実(ますぶちみのる)に

 声をかけた。


「おう!須藤、久しぶり!!」


 増渕は問いかけに

 同じく手を振り答えた。


 須藤はクラスメイトの

 ほぼ全員に声をかけては

 自分の会社の名刺を配っていた。


 彼の父は上場会社の役員で

 就職氷河期の厳しい時代

 コネ入社で入り

 部長職まで昇進していた。


 本人的にはそれが自慢で

 同世代の中では

 自分は常に恵まれており

 何事に対しても

 誰に対しても

 常に高見の見物だった。


 一方、増渕実は

 高校受験の時も

 第一希望の高校には一歩届かず

 小成高等学校普通科に進学し

 自分より少し学力が低めの

 生徒達の中で生徒会長として

 活躍し教員の信頼も熱かった。





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