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氷河期の雪が溶ける頃   作者: Osharena


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11/12

増渕実と、擦り切れた革靴④

実(みのる)は電車を乗り継ぎ

一日、数件の顧客先を回る。


いつも電車の中で

目につくのは

仲の良いカップルや

親子連れであった。

実(みのる)は席が空いたので

腰をかけた。

ふと自分の足を組んだ時に

自分の古びた革靴が目に入った。


ああ、この靴も古くなったな・・・

そろそろ買い換えないと。


そんなことを思いながら

向かいの席に目をやると

ベビーカーに

赤ちゃんを乗せた

若いママがミルクを

バッグから用意し

パパが今にも泣きそうな子を

あやしている。


ああいう、時期

俺は子供達と

ほとんど関わらなかったな・・・


仕事でそれどころじゃなかった。

子供が小さい頃まだまだ

男は仕事女は家事

という時代だった。

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