三十一センチの向こう側
最新エピソード掲載日:2026/10/23
十歳の朝比奈航太は、三年間伸ばしてきた髪を、今日、切る。
午後三時の美容室の予約まで、まだ時間はたっぷりある。
そう思っていた朝、洗面所の鏡から、切手の翼を持つ紙の鳥が飛び出してきた。
「ぼくはソラ。風待ち郵便局の配達係。今、すごく困ってる」
鏡の向こうの町では、手紙や贈り物を運ぶ風が止まっていた。
瓶の中を泳ぐ言葉、意地悪なキツネの通行料、黒い糸に包まれた灯台の鐘。
ちょっとだけ手伝うつもりだった航太は、ソラと一緒に、不思議な冒険へ飛び込んでいく。
でも、午後三時には帰らなくちゃ。
だって今日は、自分で決めた、大切な日だから。
十歳の男の子と紙の郵便屋が繰り広げる、風と手紙と、三十一センチの冒険物語。
午後三時の美容室の予約まで、まだ時間はたっぷりある。
そう思っていた朝、洗面所の鏡から、切手の翼を持つ紙の鳥が飛び出してきた。
「ぼくはソラ。風待ち郵便局の配達係。今、すごく困ってる」
鏡の向こうの町では、手紙や贈り物を運ぶ風が止まっていた。
瓶の中を泳ぐ言葉、意地悪なキツネの通行料、黒い糸に包まれた灯台の鐘。
ちょっとだけ手伝うつもりだった航太は、ソラと一緒に、不思議な冒険へ飛び込んでいく。
でも、午後三時には帰らなくちゃ。
だって今日は、自分で決めた、大切な日だから。
十歳の男の子と紙の郵便屋が繰り広げる、風と手紙と、三十一センチの冒険物語。
第一話 鏡から落ちてきた郵便屋
2026/10/22 16:31
第二話 名前市場と、キツネの橋
2026/10/23 08:10