ギャング【白狼の群れ】との戦闘
4人が外に出ると、ちょうど広場の向こう側から100人を超える武装集団が広場に入ってくるところだった。
「うわぁ……いい感じに鉢合わせとか……」
「諦めろ。まぁそう強くもなさそうだし大丈夫だろ」
「そうだけど街中ってのがなぁ……」
「まぁ広場だし、広域魔法とか使わなければ大丈夫じゃない?」
広場はそこそこの広さがあり、100人居るとはいえ、乱闘するには十分だ。
だが、無関係の人も相当数居るので広域魔法の使用は論外となる。
「よぉ、てめぇ、さっきはよくも吹き飛ばしてくれたな?あぁん?」
「とりあえず戦闘は避けられないみたいだし、ケイとユーイは敵の後衛を見つけ次第無力化、それ以外はいつも通りで」
「「「了解」」」
「話を聞けてめぇら!!!」
エムティーが心底嫌そうな顔で渋々返答する。
「いや、先に手を出したのそっちじゃん」
「やかましい!!!ともかく覚悟しとけよてめぇら!!!まぁ女は生かしといてやるがな」
武装集団は揃って下衆な笑みを浮かべていた。
「「「「……」」」」
4人はあまりのテンプレート的セリフにただただ呆れ返っていた。
「やばい、結構イラつくね。さっさとヤっちゃおう」
「殺しはしないからな?」
「分かってるって」
ハルが二刀を、エムティーが長剣を抜刀し構える。
「とりあえず後衛を探すか」
「回復とか魔法とか潰すと楽、だよね……」
ケイが杖を、ユーイが弓を構える。
「野郎ども!やっちまえ!!!」
「「「おぉぉぉ!!!」」」
「よし、やるぞ」
「「「おう」」」
こうしてギャング【白狼の群れ】との戦闘は始まった。
「10時の方向距離20、回復の光発見!無力化よろしく!」
「俺がやる」
ハルの報告に対し、ケイが手短に答え、教えられた方角に杖を向ける。
短い詠唱が終わり光の矢が出現する。
「【ペインアロー】」
かなりの速度で光の矢が飛び、ハルが教えた方角・距離の辺りにいた敵を貫いていく。
【ペインアロー】は当たった者に激痛を与える魔法だ。
実際に怪我をしたりはせず、ただ単に痛みを与えるだけなので耐えることも可能ではあるが、相当精神が強くない限りは不可能だ。
普通の人間の場合は大抵辺りを転げ回るか、気絶する。
今回も例に漏れず、的中したほとんどの相手が気絶していた。
「いやぁー、ギルド正面って位置取りのお陰で後ろを取られなくてやりやすいな」
今回の戦闘では、エムティーが言うように、後ろに冒険者ギルドの建物があるので背後を取られにくく、壁役が1人しかいないケイ達でも後衛に敵が回りにくかった。
そのため、魔法と弓矢で敵は続々と数を減らし、既に残りは30人にまで減っていた。
これが広場の中心で囲まれて戦っていたならもう少し苦戦しただろう。
まぁ実際に攻撃が当たったところで大したダメージにはならないのだが。
「くそっ!なんなんだよこいつら!」
「こ、こんなの勝てっこないだろ……」
「お、俺はもう嫌だ!」
「あ、おい!……お、俺ももう嫌だ!」
相手にダメージらしいダメージを与えることも出来ず、続々と仲間が減っていく様子に耐えられなくなったのか、逃げ出す者達が現れ始めた。
「お、おい!てめぇら!待て!」
結局最後には最初に絡んできた男以外は倒れるか逃げるかしてしまっていた。
ちなみに最初の男が倒れずにいるのは「こういう時は最初の男は残しとくべきじゃない?」というハルの発想によるものだ。
「で、どうする?お仲間は居ないみたいだけど?」
「ひ、ひぃ!」
エムティーが問いながら剣を向ける。
「ゆ、許してくれ!」
「今後俺らに手を出さないってんなら許してやるよ」
「や、約束する!もう手は出さない」
「そうか……まぁ寝とけ」
土下座気味に手をついていた男の顎をエムティーが蹴り上げる。
男は泡を吹いて気絶してしまった。
「ふぅ、とりあえず、行くか?」
「そうだね。こいつらは放っとこう」
「賛成だな」
「れっつごー」
4人は街から出るべく動き出した。
戦闘っていうか蹂躙
壁役のエムティー以外被ダメ0でエムティーも最大HPの5%も削られてないです




