異世界転移(?)
Cei
Lv.563
HP:48568/48568
MP:53090/60890
攻撃力:12006
防御力:20036
魔法攻撃力:68059
魔法防御力:54780
「ステータスには異常は無さそうだな」
「うん」
「こっちも異常無しだ」
「私も」
氷獄第1層、出口へと続く通路の途中で、ケイ達は歩きながらステータスを確認していた。
「アイテムインベントリ、スキル一覧、ともに異常なーし」
「うーん……神域で待つ、ってのがクエストの指標だとして、だ」
「あの光はなんだったんだろう?」
結局確認出来る限りでは光を浴びる前後で変化が見つからなかった。
光を浴びることによって、ステータス上昇や特殊なアイテムかスキルを取得していたりするのでは、という期待を裏切られた形だ。
「そろそろ出口だね」
「いや〜、相変わらず長かったねぇ」
いくら推奨Lv.が高い氷獄と言っても第1層では推奨Lv.200台程度のモンスターばかりだ。
そのため、周りには何人かモンスターとバトルを繰り広げている者がいる。
「今日は結構人多いね」
「そうだな」
「来る時はそうでもなかったのにねー」
雑談をしながら出口へと歩いて行く。
そして、いよいよ出口へと辿り着いた。
「ぷはー、やっと出口かー!」
「……あれ?」
「……どうなってんだこりゃ……」
氷獄の出口の外には街が広がっていた。
本来、南極点付近にある氷獄の周辺には街は無かった。
狩りの拠点として使うために、数件のギルド支部が建っていたものの、街と呼べるほどの規模には発展していなかった。
何より南極にはアイスウルフを初めとしたモンスターがそこそこ出現するため、防衛設備に惜しみなく金を使える大手のギルドでなければ建物を維持するのも難しいのだ。
しかし、今ケイ達の前には街が広がっていた。
「なぁ……嫌な予想を一つ思いついたんだが」
こういう時のケイの嫌な予想は良く当たる。
今回の予想は
「もしかして通常マップじゃない所に移っていたんじゃないか……?」
というところだった。
だが、それは微妙に実際とは違っていた。
「いや、サーバーのスペック的にこの規模の新規マップを用意するのは不可能だ」
やけに上機嫌なエムティーが実際をズバリ言い放つ。
「これは異世界転移、ってやつじゃないか?」




