南極の港町【シリン】
「やっと見えたー!」
「遠かった……」
「戦闘はあまり無くて楽だったがな」
「ギルドホームは残ってるのにレールは残ってないのは何でだろうな……」
レールというのは南極に敷かれていた鉄道のレールのことだ。
ゲーム時に有志によって作られたプレイヤーメイドの施設であり、氷獄までの移動時間を短縮してくれていた。
「まぁ無い物ねだりはしないでおこうよ!それより観光しよう!」
「好きだなー、観光。まぁ適当に回るか」
「その前に船の時間とか調べなくていいのか?」
雑談している内に街を守る城壁の門へと辿り着く。
門番が居て入国審査が行われていたが、犯罪者の顔写真と比較されるだけであった。
入町料で1人2000ゴールド取られたのはボッタクリのように感じられたが。
「2000ゴールドって高いよねぇ……」
「まぁ身元がしっかりしてないしな。冒険者登録しておけば1000ゴールドで済んだらしい」
「まぁどのみち〇ィ〇〇ーランドよりはマシだろ」
「鼠の国から使者がやってくるぅ〜」
「それはやめろよ!」
そうこう話している内に港へと辿り着く。
移動時間をほぼ雑談で費やしているのは賑やかでいいことと考えるべきかマイペース過ぎると考えるべきか非常に迷うところである。
「あのー、オーストラリアに行きたいんですけどー」
管理事務所・運航案内所と書かれた建物に入り、受付に話を通す。
「はい、オーストラリアまでですね。ちょうど明日出発の船がありますよ」
「だって、ラッキーだね!」
「席は空いてますか?」
「はい、大丈夫です。料金はシドニー港までで3週間の旅でおひとり様250万ゴールドです」
「……予想はしてたけどたっかいね……」
「まぁ払える額だしいいだろ。4人分お願いします」
「はい、かしこまりました。この券を持って明日の朝8時にあちらの船の前でお待ちください」
受付の人が指した先には豪華な客船があった。
荷物の積み込みなどで忙しなく人が動いている。
「了解です。ありがとうございました」
礼を告げて受付を後にし、一行は宿に向かった。
〇ィ〇〇ーランドは伏字多めにしときましょう……




