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第11話 閑話休題
「……姉さん?」
空まで伸びる大きな窓。それにはめ込まれたステンドグラスの装飾。この大きな庭は窓と壁に覆われているが、それを感じさせない。
窓からは空の様子が見えるし、何より手入れの行き届いた花々が常に咲き誇っていた。噴水より流れ出る水からは、ハーブのような清々しい香りが漂う。
噴水から枝分かれした細い水路に両足をつけていた少女は、空を見上げた。
「姉さんに何か……妙なものが…。どうしたのかしら」
白銀の髪を肩にかけた少女は、水から出るとこの庭の奥へと向かって歩きだす。
「きっと大丈夫と思うけど……少しだけ心配ね」
「どうしました?」
「ダリウス。大丈夫、何でもないの」
甲冑を着た大きな男が、少女の数メートル先に立っていた。ダリウスと呼ばれた彼は、心配そうに少女を見つめる。
「そんなに心配しないで。なんだか久しぶりに、姉さんが恋しくなっただけだから」
「……いつかお会い出来ますよ。それより、御御足を。風邪を引きます」
ダリウスはガーデンチェアに掛けてあったふわふわのタオルを手に取り、少女に近づくとその足元に跪いた。
「ダリウスは心配性ね」




