第八部 第八章 迎え
「とりあえず、早く、ここを出よう。本当はこうしたくなかったんだよ。こうするとあいつらが絶対に阻止で攻撃してくるから」
オオカミが参ったなと言う顔で呟く。
「え? 襲撃されるの? 」
「するだろう。俺は元の世界に戻れる場所を知っている。奴らが地形を変えようとそれは分かる。だから、攻撃してくるだろう」
「地形を変える? 」
俺が驚いた。
やはり、変えていたのか。
「素直に黙って帰って欲しかったんだけどな。時間がこちらも無いんだ。もう、見ててイライラしたよ。ハンサムゴブリンとかどうでも良いだろうに」
ハンサムゴブリンの事をオオカミさんが怒ってらっしゃる。
最初から見ていたと言う事か。
「最初に呼びかけてきたのは、オオカミさんなのか? 」
「あれは、我らの主だ。お前が何も持たずに入って来たので驚いて遠くから声をかけたのだ」
「ええ? あれが主なの? 」
俺が驚いた。
確かに声が違う。
「急がないとまずいんだよ! 本当に! 」
オオカミさんが焦る。
オオカミさんが前足をバタバタさせる。
「「カワユス」」
俺と由宇がオオカミに抱き着いた。
「でも、そろそろ昼過ぎになるよ」
雄二が太陽の場所を見て呟いた。
「夜は奴らの時間だからな。俺が角熊を連れて来る。俺だけじゃ攻撃が防げないかもしれないから」
オオカミさんが怖い事を言う。
「ああ、モフモフが行っちゃう」
由宇が悲しそうな顔をした。
「悲しいけど、仕方ない。戻ってきたら、モフモフしよう」
俺が言うと由宇が頷いた。
「いや、モフモフは良いから」
最後にオオカミさんが言い捨てると走り去る。
「さて、どうするの? 」
和弘おじさんが聞いてきた。
「とりあえず、待つしか無いでしょう。温泉がある方が戦いやすいんでは無いかと」
俺が答えた。
一部、高温の場所があるんで、そこに引きずり込む手もあるし。
「そうだな。それが良いかもしれんな」
と言いながら雄二がブルーシートテントを張りなおした。
簡単に張れるとこが良い所だ。
「とりあえず、薪も探してきましょう。これはお弟子さんも手伝ってもらえませんか? 」
俺がお弟子のエルフさん達にお願いした。
「バーベキューね」
由宇が嬉しそうにたれ肉とか出し始めてる。
「いやいや、違うよ。焚火で防御するんだよ」
俺が由宇に呆れたように答えたが、腹がなった。
そういや、腹が減っていたのだ。
「腹が減っては戦が出来ぬと言うからな」
雄二が笑った。
とりあえず、非常食さんとかが戻ってくるまでに肉でも食べよう。
仕方ないな。
バーベキューだ。
「本当に緊張感無いよね」
和弘おじさんが笑った。
たしかに。
ブックマークと評価が本当に励みになります。m(_ _)m
本当に本当にありがとうございます。m(_ _)m




