第八部 第三章 ビキニ
と言う事でやっと温泉についた。
硫黄の匂いが素晴らしい。
とりあえず、いくつか温泉の湧いてる泉があるので、それに分かれて入ることにした。
ちなみに非常食さんはほったらかしである。
待ってたらキリが無いからだ。
「じゃーん」
どこで着替えてたのか、由宇が赤いワイン色のビキニの水着を来てすでに温泉の泉の前に居る。
「速いっ! 」
俺達があまりの着替えの速さに驚いた。
「きゃー! 」
「ちょっと! 何て格好してるんですかっ! 」
お弟子のエルフさん達が目を隠して騒いでる。
え?
「ああ、こっちの人の水着は裸を晒さないからね」
和弘おじさんが笑った。
「へー、こういうの際どいんだ」
由宇がにやにや笑ってる。
「そうですよ。痴女ですよ」
お弟子のエルフさんに言われて由宇が余裕無くなって凹んでる。
ざまぁ。
「とりあえず、タオルで隠してたら? 」
雄二も含み笑いをしながら笑ってる。
「分かってるわよっ! 」
由宇が怒ったように反論した。
「あんまり、肌は晒さないんだよね。こっちは」
と言いながら和弘おじさんがトランクスだけである。
「いやいや、師匠。それもどうかと思いますよ」
お弟子のエルフさん達が突っ込んできた。
「まあまあ」
和弘おじさんが笑った。
お弟子のエルフさん達が上下の半袖とトランクスみたいな服で温泉に入り始めた。
「本当に肌を晒さないんだな」
「まあ、昔の日本も女性もあんな感じだもんな」
雄二の驚きに俺も同意した。
と言う事で俺達もトランクス型の海水パンツだが、シャツを着て入ることにした。
その前に自然に負担の無い石鹸で身体を洗う。
おかげで臭い匂いは取れたようだ。
由宇も雄二も持ってるんで、最初に身体を水着のままで洗って温泉に入ってる。
俺と雄二の匂いが綺麗に消えたんで、エルフさん達が石鹸に驚いてる。
「前に私が石鹸作った時は動物の油を使ったからね。こんないい匂いの石鹸は作れなかったからなぁ」
和弘おじさんが昔を思い出したのかしみじみと答えた。
「まあ、汚れは取れるだろうけど、匂いは残りますからね」
「食用油を使えばよかったのに」
由宇が横から和弘おじさんに話しかける。
「いやいや、食用油はなかなか抽出がねぇ」
和弘おじさんが笑った。
「力いるもんね」
まあ、万力でも自作しないと無理だよな。
そう、思った。
正直、温泉があってよかった。
お陰でキレイになった。
まあ、非常食さんは戻って無いのだけど。




