第八部 第四章 慣れ
雄二がブルーシートでテントを組み出した。
「え? まだ、昼だよ? 」
流石に和弘おじさんが驚いてる。
「いやいや、賛成だ。今日は休みにしましょうよ。流石にいろいろとあり過ぎたし」
俺も積極的に賛同した。
「それも、いいかもね。ちょっといろいろあって疲れたし」
由宇まで賛成した。
「いや、急がないとまずいと思うんだけど」
和弘おじさんが困ったような顔をした。
「いや、でも、非常食さん待たないといけないし」
そう言いながら、ここに来れるか微妙だけど。
場所を教えて無いもんな。
「まあ、とりあえず、どうするか考えるのも良いかもしんないですよ」
由宇も一旦休みたいようだ。
「人間が虫になると言うのも、どうなんだかなぁ」
雄二も呟いた。
「そうか。いろいろありすぎたからな」
和弘おじさんが考え込んでるが、ぶっちゃけ、由宇も雄二も温泉でまったりしたいだけだと思う。
実際、俺もそうだ。
「何か強力な武器が必要だな」
雄二がぼやいた。
「弾二発しか残ってないけど南部十四年式拳銃はあるぞ」
俺が答えた。
どさくさで手首を捻って奪っておいたのだ。
「手癖悪いよね」
由宇が自家製瓶詰め毒を思い出したのかじろりと俺を見た。
「使えるものは何でも使うさ」
俺が苦笑した。
「硫黄でも削って持ってくか? 」
雄二が笑った。
「そうだな。何かに使えるかもしんないしな」
俺が答えた。
「なるほどな。ちょっとあんなのを相手にしたら武器が足りないよな」
和弘おじさんが呟いた。
「何か良い手は無いかな。正直、武器不足だよね」
相手がデカすぎるのも問題だ。
そもそも、キャンプしに来たのに、何をやってるんだか。
「憲兵さんはライフルとか持って無いのかな? 」
「普通は拳銃と軍刀だから」
「そうか」
雄二が少し残念そうだ。
そしたら、この近辺のエルフの女性さん達が温泉に入りに来た。
肌を隠す風呂専用の服を着てるような感じなんで、あまり気にせず風呂に入ってくる。
「「おおおおおお」」
俺と雄二が感動する。
風呂専用の服を着ているせいもあるが、江戸時代は混浴で互いに欲情するほどでも無かったらしいから、そう言うものなのかもしれないが、温泉でほんのり頬とか赤らんで色っぽい。
「おい、どう言う事だ? 」
由宇が俺達を見て怒ってる。
そりゃ、中高で互い以外に友達いねえから毎年海とか行ってるし、ビキニもインパクト無いもんな。
雄二も幼馴染だけあって同意見らしくため息ついた。
「ふざけんなやぁ! 」
由宇が一人だけキレてる。
困ったもんである。




