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後半晴れ時々ゲリラ豪雨

まゆみは抱き枕を取れるのだろうかまゆみは休日をどう過ごすのだろうか

まゆみは未だに、焼きそばパン抱き枕を取れずにいた。

そんなとき、現れたのは竹内だった。

「先輩、大丈夫ですか?」

竹内は焼きそばパン抱き枕を見ると、ハッとひらめいた顔になった。

「先輩、私の実家は何でしたっけ?」

「パン屋?」

「そうです、パン屋です! なので、焼きそばパンのどこをつかんだら取れるかわかります。まかせてください!」

そう言うと、竹内はUFOキャッチャーを操作し、見事焼きそばパン抱き枕をゲットした。

「ありがとうー、竹内ー! あんたは最高だ!」

竹内は照れくさそうに頭を掻く。

「いえいえ、困ったときはお互い様です」

まゆみはふと思った。竹内はなぜゲームセンターに来たのだろう?

気になったので聞いてみることにした。

「ねえ竹内くん、なんかゲームセンターに用事でもあったの?」

竹内はハッとしたような顔をした。

「いや、用事はないのですが……時間つぶしに来ていて、すっかり忘れていました! すいません、友人と地下アイドルを見に行く予定なの忘れてました! 失礼します!」

竹内は深々と頭を下げて去っていった。

「竹内も忙しいようで……まあ、休日は人それぞれだからなあ」

まゆみは竹内に取ってもらった焼きそばパン抱き枕を袋に入れ、また街の散策を始めた。

「いや~、焼きそばパン抱き枕を取ってもらってありがたいなぁ。お礼のお土産、考えときないと」

その時、空が真っ黒になり、雷が鳴り響いた。

まゆみはあわてて屋根のある場所に避難する。

「わあ、雷鳴ったと思ったらすごい雨……これ帰れるかな。まあ、動画でも見てるか」

その時、足元で声がした。

「にゃ~」

現れたのは、「ブサイク猫」と言われる種類の猫だった。

「まあ、猫ちゃんどうしたの? すごい雨だから避難してきたのかな? でも可愛いね、君一匹?」

「にゃ~」

猫は、まゆみの言葉がわかったかのように可愛く返事をした。

(たしか、うちのアパートってペットOKだったよね……?)

まゆみはスマホを取り出し、自分のアパートがペットOKか調べた。

「はー、よかった! ペットOKだった! ……てかその前に、動物病院連れてかないと!」

まゆみはさらに、予約無しで診てくれる動物病院を検索する。

「あるかなぁ、あるかなぁ……あったー!」

雨が止むのを待ち、まゆみは猫を動物病院へ連れて行った。

「すいませんー、予約無しで見てくれる動物病院ってここですか?」

「はい、そうですよ。番号札を取ってお待ちください」

受付の女性から番号札をもらい、まゆみは席に着いた。

「さあ猫ちゃん、ノミとかないか調べようね」

待つこと5分。

「番号札5番の方ー」

まゆみは番号を確認して診察室に入った。

「こんにちはー、どうしましたかー?」

出迎えてくれたのは、優しそうな獣医の先生だった。

「今日、ゲリラ豪雨が降ったじゃないですか」

「降りましたね〜」

「そんなとき、このブサカワ猫ちゃんに出会って。家に連れて帰るんですけど、一応ノミがないか見てもらいたくて」

先生は頷いた。

「なるほど、わかりました。ノミダニ検査ですね。診察料は1,000〜2,000円ほどかかりますが、よろしいですか? うちはノミダニがいなかったら無料になりますが」

「大丈夫です、お願いします!」

「では、待合席でお待ちください」

「わかりました。よろしくお願いします!」

待合席で待つこと10分。

「お待たせしました! 猫ちゃん、ノミダニはいなかったですよ」

先生が自らハードキャリーに猫を入れて持ってきてくれた。

「いや~、すごくおとなしくて、なんていうか……どんくさ可愛いですよ! それで——」

「……おっほん! 先生、先生」

受付にいたスタッフさんが、コホンと咳払いをして先生を止めた。

「あっ……これは失礼しました! 猫とか犬になると、つい喋りすぎてしまうんですよ、私」

(ふふ、ちょっと可愛い先生だな……)

まゆみは心の中で少し微笑んだ。

「まあノミダニはないので、このままお帰りいただいても結構ですよ。……あ、お名前は決めたんですか?」

先生はワクワクとした顔で聞いてきた。

「名前ですか? 名前は『ハム』にします」

先生は嬉しそうに目を輝かせた。

「ハムですか〜! いい名前だな〜! あと、ハムちゃんメスですよ」

「メスですね、わかりました。失礼します!」

まゆみは動物病院を出て、家路につく。

「ハムちゃん〜、これからよろしくね〜」

「にゃ~」

ハムは短く返事をした。

これから何があるかは分からないけれど、ハムとなら乗り越えられる気がする……そう思うまゆみだった。

皆さんこんちゃー渡り鳥です意外と見てくださる方が多くなりびっくりしていますそれとブックマークをつけてくださった方がいますどなたかわかりませんがありがとうございます励みになります今後もブックマークや感想が届くように精進してまいります

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