“不法侵入者”。
“ソレ”は唐突として侵入して来た。“彼等”在る、部屋の“内部”へ、だった。
“モーブラン・ビーツ”又は傍らに居た仲間達、及びパーティー“グリッド.”の初心者達、又はソロ冒険者の“クリスタ”等も、起きる状況を阻止する術等は、無かったのだ。
“ソレ”が“何”なのかすら、彼等は知らなかったのだから。
× × ×
「は? なんだっ!?」
唐突に入って来た“違和感”に、最初に声を出した人物は、“バーディシュナ・クリスタ”だった。
“違和感”とは、“天上”を“抜けて”来た、“人の形をした”『何か』だったのだ。××××××「ーーーーっ、“壁”は“抜けれねえ”よ…………っ、“オニイサン”ッ!」ーーーーそう、
“呟いた”のは、冷汗を否定したい、“虚勢”だったのかも、しれないと。“クリスタ”は思ったが、“無駄”だった。ーーーーーー
“現実”は、変わらなかったのだから。××××××××××××
「ッ?! なんだっ、あれはーーーーッ」
青いと云うよりは最早黒いと云った顔色で思わずと云った様子で言葉を発してしまったのは、若き冒険者“マールッシュ・マディーニ”で在った。“パーティー・グリッド.”の、“魔法・槍士”だ。その発言が、いけなかったのか、………………………ッ。“ソレ”は“飛んで来た”のだ。“彼”、
“若き冒険者”の、元へだ。人に躱せる速度等とは、程遠かった。つまり、“速かった”のだ。“ソレは”だ。“人間達”は、“見て在る”しか出来なかったのだ。“俺の事”を。
“話”を“遡る”か?そうだな? “その方”が、良いだろうーーーーなあ?
− − −
“華月 青”とは名乗ったが、“奴”とは“青い死神”等と呼称されし、不気味な存在だった。“冷酷無慈悲”の。“彼奴”が通ると、“被害”が“起こる”と云う奴だよ。“配慮”もしなければ、“遠慮”等も、しない。“消滅の神”だ。“生命”を“破滅”させる存在だ。
“魂”等と呼ばれし、“生命の根源”ごと、消滅させてしまう恐ろしい“神”だ。
“根源”が無くなれば“復活”等“しない”のだ。“還元”で“すら”無いのが、“消滅”だ。“生命”の“サイクル”から、外れるのだ。“彼奴”の“エネルギー”で。
“此れ”を“恐ろしい”と感じない神等、存在し得なかった。“青”とは、“フェアリー・ヴァース”が生み出した『化物』だ。『紛う事無き』。ーーーー『奴』に『気付かれる』“訳”には、“いかない”のだ。“俺”とは。××××××××××××××
“俺”は“逃げて来た”のだ。“あの場所”から。それこそ“命からがら”だった。故に“失敗”出来ないのだ。
ー ー
“青”が“部屋”に入って来たその少し前に、“兄”『達』が来た。誤算だ。此の兄達が、より厄介な存在なのだから。二度と関わりたく無い程に、な。然し仕方無い。“様子見”だ。俺はそう思って、息をより潜めたのだ。
“やり過ごす”為にだ。××××××
幸いにして“俺”の“気配”は“奴等”には“小さ過ぎ”て、“気付いて”いないらしい。“辛くも”な。
俺は引き続き、“部屋”の“内部”を伺っていた。“目的”は、“定めて”あるのだ。逃す“訳”には、いかなかった。“最後の好機”な事位、もう分かって在る。
“青”を“殺る”な。×××××××××××××××××××ד幸い”か、“奴等”は、こう言った。「排除する」と。つまり“俺”の“好機”だった。“奴等”は“潰し合い”を“始めた”のだ。××××××××××××
「“青”〜“行く”ぜ〜構えとけ?」
“美津原 敦之”は、言った。にやにやと。
「…………敦之。“楽しそう”だ・な。“弱い”癖に。」
“華月 青”は、従兄弟“敦之”へ、そう言った。
「“御言葉”ですが? “青・君”よ? “やりよう”だろ?」
“敦之”はまるで戯けた様にも、そう言ったのだった。“にやにや”と。“底意地”悪い顔で。楽しいと云うより馬鹿にして在た。××××××本人の真意はさておき。周囲の目にはそう見えたのだった。敦之は“巫山戯て”在るのだ。“青”に対して。
「ははっ。気でも狂れた?それとも“卓兄”達が味方でも『してくれる』と?『真逆』だろ。
敦、いい加減にしなよね? 」
「五月蝿えよ、ヘタレ。掛かって来いよ。“御託”格好悪いぜ? “優・男”君?」
“美津原 敦之”はにやりと笑ったので在った。×××××××××ד邪悪じみた笑顔”だった。“嫌悪”を抱けるレベルの。××××××××××××××××
「“そうして欲しい”なら“やる”けど?」
又“にやり”と唇の端を歪ませた美形は、更に美しい“従兄弟”へと、こう言った。「ダサい“台詞回し”だな?」と。“ははは”と笑って。そして“見え無く”成った。“消えた”のだ。“視界”からだ。
消えて在たのは一瞬だった。すぐに知れた。“消えて”いないと。
“華月 青”は、音を立てて壁に呑み込まれた。とても派手に。
呻く間も無く、美津原 敦之は、“其処”に在た。“華月 青”の目の前だった。だが目視で確認出来たのは、その時迄だった。“美津原 敦之”が、“霧散”したのだ。“華月 青”の仕業であろう。
“あれ”は“そういう”生物なのだから。
“従兄弟”をも“消した”のだと。××××××××ふと、視界に映る中の“華月 青”の“表情”が、物語った。“不気味な美しさ”で。“にやり”と笑ったのだ。勝ち誇った笑顔だった。“口許”が、何か言って在た。××××××××××××
急に“ぞわり”とした。振り返ろうと努めたが、無駄だった。そして暗転した。
「………………………ッ、クッ? うっく…………ッ、! ………………?」
“その声”は“俺”の声だったのだ。××××××××××××
ー × ー
俺の名は“セサミ・ジンジャー”。“冒険者”だ。“剣士”だが、“補助魔法”も、使える。ある日その“補助魔法”を買われて、と或る“依頼”をきっかけに、“剣士”の“ビーツ”さんに、仲間に誘われた“訳”だが、今はその“話”では、ない。“割愛”だ。今“俺”が“言いたい”のは。
“目の前”の“光景”だ。
今日は“俺達”パーティー“ヘルザーランツ”は、“ミカク”シティに来ていた“訳”だ。偶然知り合ったあの“カーズィ・キルシュ”が、原因だったが、そこ等辺は、省くよ。つまり今、頭の“上”の“天上”から、さ?
“男”らしきモノが、落ちて来た“訳”だ。最初は“襲われる”のかと思った。だが、
違った。
“男みたいな”モノは、初めこそゆっくりに見えた速度を次第加速させて“落下”して来たのだ。“床”の“上”に。そう、
“無様”に。
既に“伸びてた”んだよ。“伸された”みたいに、な。
落ちた男に拍子抜けした“此の人達”は、言ったんだ。「は? 何此奴? 本物の馬鹿??」と。
俺は勿論未だ、事態呑み込めていないんだぜ? でも思った。此の“人達”は、“確信犯”だと。
“勿論”、“全員”が。
だって“可怪しい”だろ? 言っても良いか? 良いよな? だよな?
俺は思わず叫んだのだ。堪え切れる筈が、無かった。“無礼講”だよ!
「いや! “驚け”よ! “確信犯”かよ!」と。けれどすっきりはしなかった。何故なら、
きょとんとした、意外に“可愛い”此の“人達”は、こう言ったのだから。
“は?”という顔は、うちのメンバー他、ターゲットだったマディーニ他、ザッシュとビリード兄妹もだったが、俺は其れは気にしなかった。其処じゃ無えよ。
きょとんとした、“キルシュ”さんが、俺に歩み寄った。そして、俺の肩に手を置いた。躊躇いながらだ。
まるで“あの人達”の“擁護”の“様”で、俺は柄にも無く“どきり”と、した。“此の人も茶番に腹を立てたのだろうか?”と。けれど、
哀しそうにキルシュさんは言った“訳”だ。
「“一々”切れてたら“キリ”無いよ? “毎回だから”…………っ」と。……………………………、はい?
「“此れ”が“日常”だよ? “此奴等の”な? “演技”じゃ“無く”て、“素”だからな?」と。
躊躇いがちに。“カーズィ・キルシュ”は、俺に伝えて来たのだ。“此奴等茶番しか”「やらないからな?」と。
「“確信犯”なの、“開き直ってる”連中だぞ? 俺にどうしろって。………………っ、“そんな目”で“見るな”よ。………………………っ」
“カーズィ・キルシュ”は、そう言ったけれど。未だ事態把握して無い“仲間”の“視線”を、蔑ろに、俺、“セサミ・ジンジャー”は、そういう“目”を向ける位しか…………………………………………“此れ”は“そんな話”だった。
つまり。
“阿呆”な“侵入者”の“話”だ。“どっかの星の神”と、“云う”な?あ、いやーーーーーー
「“元”、な?」
俺の言葉に、ブレンド・メーカーは、そう言ったのだった。そう、未だ把握してない“面子”を、余所に。あ〜あ。後で“説明”面倒だ、ね〜“世話が焼ける”よ。“我がメンバー”は、なっ! “たくっ!”だな。
× × ×
“敦之さん”て人が、“霧”状になったのに度肝抜かれた“隙”に、ふと“気付いた”のは、ずっと“上”に“在”た鬱陶しい“ラット”みたいな“気配”が、やって来た『存在』に
不意突かれる迄も“無く”、簡単に“やられた”“事態”だった。“俺”が知ってるのは「その位」だ、ね。××××××××××
“陽藍”と呼ばれた存在に問われたので、答えた“俺”だった。何故、か、
「そうか」と、“にやり”と笑まれたが、不快感無い“笑顔”だった。“爽やか”な“位”の。彫刻みたいな“綺麗な顔”が、もし不快になったらそれはそれで何かの末期だろうとも、思った。それ程の“美形”だった。『シャドー・ムーン』は、さ。“中々見れない”な?と、俺はぼんやりと考えたのだった。
そんな事より気になるのは、
「で? “上”の“気配”は、何? “仲間な訳”??」
“そう”言った。




