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“カーズィ”が〘キルシュ〙(さん)ーーーーだと?!

 〘ブレンド・メーカー・キルシュ〙の、絶品カクテルとは。〘女〙を〘酔わす〙と。



 〘絶賛〙だったと。



 他にみない、甘い飲み口。ビアーなんかとは、〘全然・違う〙と。みなが、口々に、そう言ったんだ。××××××××




 だけれど。




 ✫    ✫    ✫



 「カイっ和希カズキっ、御前等、ーーーーーー」



 “カーズィ”が、感動していた。



 “ミカク・タウン”の、真新しい“教会”の、前で。なんで教会が新しいかって、それは、神様が『新しい』からだ。『常識』だろ?


 すこし前の災害の時に、神がやってきたんだ。まあ、『この教会』は、そのすこし前に、きた、『女神』の『教会』だけどな。今度そういや、『新しい神』も『祀られる』と、聞いたな。だれだったか?に。



 『水神みずがみ』らしい。古い“神”『酒神』の、代わりなんだと。よくは知らん。ただ、水神様は『この星』を救ってくれたってことだ。感謝している。けれどーーーー“祈り”でザクロネスの『毒』は、抜けないんだ。



 教会? 司祭? 神官? 巫女? どれもダメだったから言ってんだろ。もちろん治療場でもダメだったよ。


 けど、ローバーラで、新しい“薬”を作ってて、それなら“もしかしたら”と。そう聴いたんだ。





 ふと、教会の中から出て来た男が、言ったんだ。“司祭”ではなさそうだ。誰だ?



 「おい、キルシュ。後ろの連中は何だ?」と。



 キルシュさんかもしれない男は、答えた。“ん?”と。



 「あ、忘れてた。」と、笑った。コイツやっぱり“間違い”だと思う。絶対。



 ×   ×   ×




 「バーディシュナ、おまえ達、目的は? 何しに来たんだ?」


 カーズィはそう言った。バーディシュナは“うへえ”と嘆いた。“酷ぇ”と。



 「祝・い・に! “挙式”だろ? 参列してやるぜっ。って、まさか、“参列者”が“居る”と思って無かったよ。たくーーーーーー“言え”よ。」


 バーディシュナは、そう言ったのだ。ビーツ達は未だ無言だった。



 「え〜? “ビーツ”さん、“達”は?」と、


 カーズィは言い直した。



 顔を見合せた彼らは、“出来れば俺達も………”と、言い出したのだ。カーズィは“ん?”と云う顔をしてから、問い掛けて来た男、“アスタ・バーシル”を、見たのだった。“どうする?”と。




 「あ〜えっと、な? “バーシル”達の『式』もやるんだ。う〜ん。」


 と、カーズィは、悩んでみせた。自分だけでは決められないのでだ。アスタの横で、先程やはり教会の中から出て来た女性“ネグローニ”が、“あら”と言った。「良いんじゃ無いの?」と。



 アスタは呆れたが。“理解ってるのか?”と。







 「まあーーーー、俺も別に“良い”けどーーーーな。」ーーーーそう言った。




 「本気か。ん〜“ヒートヴァームス”は?」


 「本人に聞かんと、分らないだろ。」


 「そ〜ね〜“良いんじゃ”無い?」



 「は? 良いのか?」



 ーーーーーーなどと、会話していた。ネグローニとは、“真っ白いドレス”で、着飾って在た。観ていた“シュガー”は思った。“………………、きれいだな”と。





 結局彼等は、みな、教会の中へと入ったのだ。ルーバットはローバーラへ挑む前に、最後の望みの様に、この教会へ“掛けた”のだ。“ザクロネス”の“回復方法”を。××××××





 ✫   ✫   ✫




 「は? 何だってそんな事、早く(丶丶)言わないんだ。」




 「ーーーーッ」



 教会の中で、司祭は? 責任者は?と、ルーバットは聞いた。そして“? いない”と言われ、だが“何故”だ?と、問われたのだ。そして理由を話した。そして返って来た言葉が、“それ”だったのだ。“早く言え”と。





 “カーズィ”がそう言ったのだ。ルーバットは口惜くやしくて、唇を噛んだ。“早く言ったらどうにかなるのか”と。



 溜息と一緒に、カーズィは言った。“じゃ、ちょっと行って来る”わ、ーーーーと。






 「は?」



 「シュガー、“場所”言ってくれ。“何処”の宿屋だって?」


 カーズィがそう言う。バーシルが聞いた。「俺も行くか?」と。カーズィは“嫌大丈夫だ”と返した。





 「…………あのっ、“マーズマリー”の宿屋です。…………っ」


 シュガーの代わりに、答えたのはマールッシュだった。戸惑いながらも。××××××




 「あ、了解。」と、カーズィは軽い調子で、そう言った。そして、




 「ごめんな、ユリシア? 少し“待ってて”な?」と。





 ユリシア・レインスイートは「はい、いってらっしゃい。待っていますので、気をつけて、いってらして下さいね? カーズィさん。」




 そう言ったのだ。既にドレスに着替えて在た。“行きたく無いけど”と、“うん、綺麗だ”と、カーズィ・キルシュはユリシア・レインスイートの其の額に、口づけた。ルーバット・ザッシュは顔をしかめた。そして、







 キンッーーーーーーーーーーーーーっ











 確かにそんな“音”だけ、したのだ。




 カーズィ・キルシュは、部屋から消えた。××××××××





 海が言った。「龍兄ちゃん呼ばなくて、平気な奴?」と。横で紺も言った。「お父さんに、連絡する?」と。



 問われたアスタ・バーシルは、「大丈夫だろ」と、返した。「駄目だったら、俺がる」と。






 「んじゃ、付いてけば良かったのに。」と、海が言った。



 「だね〜」と、紺もだ。




 「五月蝿いぞ。キルシュなら大丈夫だろ。大体、“ポンタ”、お前もだろ? 神の癖に“回復”使えないとか………………、練習しとけ。たくっ」



 “アスタ・バーシル”は、そう言ったのだ。反論したのは、勿論“紺”だ。“違うし”と。



 「僕は今“紺”で〜す。“ポンタ”は封印。“休業中”です〜ふん!」と。ちょっと可愛かった。××××××



 然し。








 他の面子には“可愛い(丶丶丶)”では、済まなかったのだ。“冒険者アウトワーカー”達には。××××××××




 “神々”にしてみれば、此れから行なう“神々”の『挙式』に、参列(丶丶)させれば、どの道露見(ばれ)る。隠す事も無いと、思ったのだ。




 海がバーシルへ言った。「紺だけじゃ、無いよ?」と。




 「回復は“難しい”んだよ。“治療”だもん。僕も出来ないよ。ん〜あ、和希“さん”は?」



 「和希? 出来るよね? 和希?」





 紺がそう言うと、問われた男、“橋本はしもと 和希かずき”はしれっと答えた。「あ、うん。」と。







 そして、「あれ? ちょっと待って?」と、






 懐から『板』を取り出して、耳へと当てたのだ。「はい〜? もっし、もぉし、〜何〜? カーズィ君?」と。






 ×   ×   ×



 呆然とする冒険者アウトワーカー達を、置き去りに、“うん、うん。ふん?ふん?”と頷き捲って在たのであった。そして、




 「絵理撫〜俺もちょっと“行って”来る。“留守番”しててねっと」と、消えたので在った。





 「! 嫌です! 和希様! ちょっ! 嫌です! わたくしきますからあ!」




 と、だから“彼女(絵理撫)”は叫んだので在った。周囲・・苦笑い止まらない“中”で。××××××














 十分程、待った。“彼等”は、戻って来たので在った。“お待たせ”と言いながら。××××××




  ×   ×   ×



 「乙〜」



 「流石、二人共、仕事早い、わ〜」



 「和希君、お疲れ様。」



 “太一”、“理一”、そして“大和”が、そう言うと、



 「うん、見習え? 御前達?」と、ずっと黙っていた“レイ・ガイサース”は言ったので在った。




 言われた面子の方は………、不意に眼を逸らすしか…………無かった。冷汗も、……止まらずに。




 「で? 如何だった?」


 バーシルがそう言った。それでカーズィが返した。「あ? うん? 治ったよ?」と。




 「和希の、お陰?」と。



 だから紺は言った。「何で疑問系なの?」と。






 「う〜ん。“ちょっと”、ね。」



 答えたのは和希だった。既に『妻』絵理撫に、しがみつかれながら。“酷いです!置いてくなんて!”と。







 “寂しかったです!”と。







 目を見開いたバーディシュナが、漸くかカーズィに聞いたのだ。「…………あのふたりって?」と。



 きょとんとしたカーズィは答えた。「は? “夫婦”」ーーーー“だけど? それが?”『何???』と。






 「“姫”さん(丶丶)は和希に“ベタ惚れ”でね(・・)」と。「どうした?バーディシュナ?」






 “酷い顔がもっと酷い事に為ってるが、何だ?”「何か“在った”か?」と、カーズィは言ったので在った。“真顔”でだ。



 バーディシュナは思った。“カーズィとは”こんな(丶丶丶)“奴”だったなそういえばーーーーーーと。諦め(丶丶)た。 ×  ×  ×




 ×××××××××


 一方、





 ルーバットは思った。“本当にーーーーーー”「“キルシュ”さん……………、っ、なのか?」と。





 彼は又不意に、唇を噛んだ。勿論無意識にも、思わずだが、血が滲む程に。

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