✕〚熱の女神と、水の神〛、後編。✕〘ミカクへ、ゆく〚者たち〛。〙
そして翌日、『俺達』は、出立の準備をした。✕✕✕
「“ザクロネス”、ちゃんと“休んでろ”よ?」
宿屋の一室にて、俺はそう言った。寝台のうえの仲間が、うなづいたのを、みて、部屋をあとにした。✕✕✕
「どうだった?ちゃんと寝てる?兄さんーーーー」
シュガーとマールッシュは廊下にいた。妹のシュガーは兄の心配をしたが、ザクロネスは俺達にだって“家族”だ。置いていくのは気が引けた。だが、ーーーー
「ーーーーいくか。」
マールッシュはそう言った。✕✕✕✕✕
ーーーーーーーーーー
「よお、“ひよっこ”共。出るのか?」
「!」
「えっ、ーーーー何?」
宿屋の前になぜか夕べの“店”の客だった男達がいたのだ。多分こいつらも“冒険者”だ。なにしに来たんだ?まさかーーーー
「ザッシュ。そう警戒するなよ。」
「!」
「え? “バーディシュナ”さん?!」
シュガーが叫んだが、バーディシュナさんがそいつらと共にいたのだ。なぜなのかーーーーなぜだ?バーディシュナさんーーーーーーわからなかった。✕✕✕✕✕
✕ ✕ ✕
「で?」
「ははは」
「はははで済むか、バーディシュナ。未だ何か“用”か?お前用事済んだなら、さっさと“帰れ”よ。たくっ。」
「“ユリシア”ちゃ〜ん。今日も“きゅ〜と”だね〜“カーズィ”やめて、“俺”にしな〜い?ね?」
「え、あの………………………………。ごめんなさい。えっと…………………………っ、」
「バーディシュナ。巫山戯んな。ユリシア“困らす”なお前。“挽き肉”にされたいのか?」
「ちょい、カーズィ。“友達”挽き肉にすんなや。俺も“一緒”に“ミカク”迄行ってやるよ。“祝い”だしな。」
「はあ。“御断り”します。」
「! ちょ、カーズィ。“はじ”かかすな。“空気”よめよ。たく、“てれ屋”め。」
「おい、“バーディシュナ”サン、よ。“話”違えなあ?おいよ? ーーなあ“にいちゃん”、俺らも“ミカク”行くんだ。“一緒”してくれよ?」
「ん〜?」
「おい、“ビーツ”、お前は何で“品”がないんだ?たくっ、退け。悪いなーー昨夜の“にいさん”ーーーー俺達を“覚え”てるか? 俺は“ダーチェリ・ヘーゼル”、あんたに“興味”が、ある。“ミカク”まで“ついて”行かせてくれないか? “ふたり”では“危険”だろ? 最近“変な場所”で『魔獣』が、出て来る。護衛代わりに一緒させてくれないかい。 勿論『駄賃』なんて野暮な物は要らない。ただな、昨夜のーーーー」
「カクテルが“欲しい”ーーと?」
「うっ、まあーーーー話、早くて助かるぜ。にいさん。流石“商人”だな。」
「俺? 嫌“商人”じゃ無いが?」
「え?嫌だって“調合師”だろ? まさか“本業”は違うのか??」
「ん〜? 確かに俺は“調合師”だが、一応『冒険者』だぞ?
ちゃんと『チップ』持ちだ。因みに横の“ユリシア”も『冒険者』だぞ?『採取』専門だがな。ーーーーミカク行った“ついで”に“ダンジョン”入って、“試験課題”クリア予定だしな。」
「えっ! そうだったのか?」
「…………………。何でバーディシュナが驚いてんだよ。俺達もう行くぞ?」
✕✕✕✕✕
“カーズィ”はそう言って歩き出した。どう見ても“か弱い”女性を連れて。✕✕✕✕俺達は、そのあとを、追いかけたのだ。✕✕✕✕✕✕
「まてよ!アンタっ」
はじめに俺が、そう言った。✕✕✕✕✕✕✕✕
「ちょっと!ルーバット!言い方! もう!昨日の“お礼”だって“まだ”なんだよっ」
シュガーが追いかけて来た。それでカーズィが、立ち止まったのだ。
「ん? どした? “ソード”使い勝手悪かったか?」
「えっ、いえ!違いますーーーーあの“カーズィ”さんっ!私達に“依頼”して下さい!私達これでも“護衛”が専門で! 勿論“バーディシュナ”さんから聞きました! カーズィさんには“要らない”って! でもーーーー私達、………………。あの、カーズィさん、依頼の“報酬”に、昨日のこの“剣”を、“いただけ”ませんか?
本当は代金をお支払するのが正当法だとは思うんですけどーーーーでも。すみません。“お金”がありません。だからーーーーこんな“高価な物”、そうじゃなければ“戴け”ませんっ。お願いしますっ。」
「ははは。“成程”? うんーーーー“シュガー”は頭良いな。ははは。さてと、“ユリシア”?」
「“事情”は分かりませんけど、カーズィさんに、お任せします。」
“ユリシア”は、そう言った。✕✕✕✕✕✕✕✕
カーズィは歩きながら、ユリシアへ“説明”して在た。そして何故か、“バーディシュナ”達も、“一緒”だった。✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕
「そうだったんですね。」
「あ〜ごめんな、ユリシア。ちゃんと話して無くて。」
「“大丈夫”です。」
「うん。ーーーー悪かった。」
「……………本当に“大丈夫”ですよ?」
「あ〜うん。“ありがとう”ーーーー。ユリシア。」
✕✕✕✕✕✕✕
“カーズィ”と、“ユリシア”は、そんな“やりとり”だった。“優男”、どこが“アウトワーカー”なんだよ。はあ。
✕✕✕✕✕✕✕
「ん?」
「え?ーーーーーあっ、」
「うん。ユリシア、ちょっとそっち下がって?」
と、“カーズィ”がユリシアへと笑いかけた。はあーーーーー。まったく。なんてやつだ。
「あ? カーズィ? っ、どしたーーーーーっ、!」
「大丈夫、バーディシュナ。下れ。邪魔だ。」
「はあ? なに言ってーーーーっ」
「おいっ!だれか“けっか”ーーーー」 「“ウインド・ウォール”。」 「ーーーーっい、をーー」
「“ユリシア”、ありがと。“流石”だな。バーディシュナ、“出るな”よ。さ、いくか。ーーーー」
「えっ、ちょっとっ!」
「なんだ?! ヘーゼル?! 何が来た?!」
「おい! バーディシュナ!あの人行っちまったぞ! ちょっ!なんだ“この”結界!おい!」
その時だった。“周囲”にハデな“光”と“爆音”が、鳴り響いたのは。ーーーーーーーー白い視界が、なにもかも、分からなくしたのは。
「っ、な、なに?!」
「大丈夫です。“終わりました”から。」
「え?」
“シュガー”が動揺して、叫んだ。けれど“ユリシア”が、そう言って、再びシュガーは動揺した。そしてーーーー“視界”が拓けた。ざあっーーーーーーーーーーーっ、と。“爆煙”が晴れたのだ。そしてーーーーーー
“カーズィ”が、歩いて戻って来た。悠然と、な。✕✕✕✕✕✕
「あっ」
ちいさくそう言ったシュガーが、上を見た。やはり動揺したままだった。
「おかえりなさい。お疲れさまです。カーズィさん。ちょっと“沢山”いましたね?大丈夫でした?」
「うん? ーーーーーーうん。まあ“特に”は。ちょっと“可哀想”だったが、な。ーーーー」
カーズィは、そう言った。✕✕✕✕
「“なんの”バトラーだったんだ?カーズィ?」
バーディシュナさんが言った。カーズィは“あ〜”と答えづらそうだった。ーーーーなんだよ?
本当に“バトラー”なんて来てたのか?“自作自演”じゃあないのか?“カーズィ”さんよ?まったく。
「あの……………っ」
シュガーだった。“そう”言ったのは。カーズィはシュガーを見た。そして答えた。“ラービだよ”と。
「“ラービ”………………だったんですか?……………それにしては…………」
「ラービだったのか? 随分“殺気”立ってんだな? 本当に“ラービ”か? ああでもまさかーーーーっ」
「そうだな。“空腹”の“ラービ”だった。数が、…………………多かった、な。ちょっと倒した。“見せしめ”に。後は…………………………、ふう。“取り敢えず”の“食料”を、渡した。………………足りないとは思う。…………………暫く“ラービ”は、“減る”かもな。………………後で“コミュニティ”に連絡して、“狩らない”様、要請しないとな。」
………………………………………………。バーディシュナさんやビーツさん達は、“そうか…………”と言ったが、俺には意味が、分からなかった。“ラービ”を狩らない? じゃあ俺達みたいな“駆け出し”は、何を“食え”と?
冒険中に死ねと言うのかよ?ーーーー冗談じゃ無いよ。“狩りすぎなきゃ”いいだけだろ?
❂ ❂
「………………。ユリシア。済まないんだが、………………ちょっとだけ、“待ってて”くれないか?」
カーズィが言って、“ユリシア”は笑った。そして言った。“はい”と。
「待っていますが、“手伝い”ますか? カーズィさん?」 “大丈夫”だと、カーズィは応えた。
そして、“空間”から、“何か”出した。“空間魔法”使いなのかーーーーはあ。“むかつく”なあ。って、え!
「ちょっ、っ。おい、おい、おい、おい、おい、ーーーーーーーっ」
「すっげ。なんだよ、ちょっと。………………っ、」
「うっは。あいかわらず“エグい”ねえ。“カーズィ”くん、よ。なに“入れて”来たんだ彼奴、は。はあ。ーーーーーーーーーーーーっ!」
ビーツさんとその仲間の剣士の“ジンジャー”さんが、そう言った後に、バーディシュナさんもそう言った。
確かに“どんだけ”入ってんだ? 『収納』にーーーーっ。カーズィは次々と“何か”を、出して。だからシュガーもマールッシュも、“ヘーゼル”さんも、言葉を失ってた。あいつらは“魔力”あるから、自分と比べるのかも、な。俺はーーーーそこまでは“感じない”けどな。確かに“すごい”は、“すごい”けど。
昨夜“話”に“出て”た、『ブレンダー“キルシュ”』のが、『すごい』だろ。ブレンダーの“キルシュ”は、“ソロ”の“アウトワーカー”として、“最強”だと、みながみな、言ってた。あの“カーズィ”なんて、足元にもおよばないんだろ?『本当』ナメてやがる。ーーーーーー“優男”めっ。女つれて、護衛も雇わずに、この“混乱状態”を“旅行”だか、“観光”なんだか。やんなるね、本当。まあ、多分でも『金』は“持ってる”みたいだな。俺らに“アイテム”ほどこして“くれる”くらいには、さ。ーーーーーーっ、ばかにしやがって。
『金』でなんでも『買える』と思うなよ。ーーーーーー思い知らせてやる。
『仲間』が、『待ってん』だよ。予定外に『気の立ったバトラー』に、ふいをつかれて。ーーーーーーーーーーーっ! 『怪我』した『仲間』が。『かすり傷』程度だったのに、傷の治りがなぜか遅くてーーーーーーひとりだけまだ“ふせって”た。ーーーー俺達は“すぐ”『回復』したのに。ーーーーーーっ、多分、“医者”が“いう”には。『ミカク』タウン近くに新しく出来た『洞窟的整備済洞穴〜“ダンジョン”』に、ある“薬草”が、『効く』筈だと。
洞穴が新しく“誕生”したのは、新しい『神』が『やって』来て、『祝福』した『せい』だと。ほんの少し“前”まで、“神”は“フォックス神”『ポンタ』だったが、ポンタは“去った”らしいーーーーそして『新しい神』が、来た。そして、ーーーーーー
さらに『新しい』神が“来た”と。この世界に『神』は『ふたり』いる。〚熱〛は女神。
そして〘つめたい〙〚神〛が、新しい〘神〙、この〘星〙を〘救った〙のだと。〘生命の水〙の〖神〗が。
枯れた〘植物〙を、復活させたんだ。
→to be continue. 〜後編〘Ⅱ〙へ、続く。
→後編〘Ⅱ〙へ続きます。




