・『神』の【おくりもの】・
“最下層”とは、勿論【最下層】だ。其れより深い場所は無い。此の星の神【白神】は、【ダンジョン】と呼ばれし【地下層】を形成した。此の星に其れは、【58】個存在する。其の内の一つが今、【災害】として【機能不全】、【機能不備】を起こして在る。
【不備】の起きている場所は、【ハナ国】に新しく【現われた】ダンジョンで在った。
未だ半年も経たない若いダンジョンで在る。つまり此の星で一番【新し】い、若いダンジョンで在った。ダンジョン内には必ず【報酬】として【宝】が在る。冒険者達は其れを求めた。そして潜った。地下へ地下へと。然しーーーー『彼等』は知らない。白神造りし『ダンジョン』の『システム』を。
白神の造りし『ダンジョン』は、『レベル』が存在する。
此の『ダンジョン・レベル』とは、【上げねば】、【報酬】が出ない。然し『勘違い』しないで欲しい事が在る。【レベル】は『上げる』のだ。『挑みし者』が。
『カーズィ・キルシュ』は、【其れ】を知らない。然し。今【其の機能】は『機能』していない。何故ならば。【ティティナウド】が、其れを停めた。ーーーーだからだ。
『ダンジョン』には『クリア・報酬』が在る。だが今は『出現』しない。それは。
【次】に『条件をクリアした者』への『サプライズ』になってしまうであろうが、今は割愛したい。
何故ならどうせ【クリア】出来ないのだから。【神】はそう思った。然し言えなかった。
本当なら今回『カーズィ・キルシュ』は【神剣】を得る『筈』なのにーーと。
そう【白神】は思ったのだ。『何故“或の方”は“ぼくの星”へ生まれて来てくれなかったのでーーーーあろうか』と。【彼】は『思った』のだ。
『ブルーリム先輩は狡いですね。』と。そう思った。『酒星』ーーーー或の“星”を、『得る』なんてーーーーと。『羨ましいな、“先輩”は。ーーーーーー』【神“白神”】は、そう思った。
“アスタ・バーシル”事“ブルーリム・レイクストーン”は、其の【首】にーー『青い月の様に美しい色合いの【石】』を、掲げ下げて在た。時折見せる青い透き通る深い色彩に、時折白い神と名付けられた彼は“魅せ”られた。“自分には『何も無い』”と。
“白神”は【名】が【無い】のだ。彼は自分の名を知らない。【出生】すらも。【自分】が誰なのか『知らない』のだ。
『神にされた事』しか、知らなかった。『神』だという【事実】以外は、彼は何もかも『知らない』のだ。『ブルー』とは、『違っ』て、だ。だから彼が『羨ましい』のだ。
【名】が在り、
【出生】も在り、
【星が、ーーーー『滅んだ』理由】すら『知』る、【彼】の事が。
白神は【自我の確立】がしない『内』に“神”にされたのだ。『赤子』だった“時”に。『前任者』に依って。
【月影 陽藍】とは、『恩人』で【親の様なモノ】で在った。
【此の星】の【一番最初の『災害』】は、『赤子だった時の【白神】』がーーーー【引き起こした】のだ。【止めた】のがーーーー『月影 陽藍』ーーつまり『華月』 【陽藍】の、ーー『前世』だったモノだ。
『白神』は、『なんとなく』実は『覚えて』在る。恐らく。『脳内』に『存在』する『或の映像』は、【自分が引き起こした“災害”の映像】ーーーーだとーーーーーーーーなんとなく『気付いて』【在】る。
『白神』は『ダンジョン』の【中】に『在』た。そして『光』に【包まれ】たーーーーーーーー。
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『白』『神』は思った。『自分だって“彼”の【弟子なんだ】ーーーーーー』と。
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『ダンジョン』の『中』を『カーズィ・キルシュが放った魔力』が、満たした。放たれた『魔力』は【ティティ】の【魔力】で『遮断』されて、ダンジョンにしか、『届かな』かった。
『ダンジョン』に在た【魔獣】達は、【魔力】に『負け』【消え】た。本来『ダンジョン』へ『帰化』する『筈』の『エネルギー』は、行き場を【失しな】う。だから『カーズィ』は【其れ】を『処理』したのだーーーーーーーーだから『アスタ・バーシル』を名乗る『神』の男は、目を剥いた。『彼』は【処理】する『つもり』だったのに。
『出番無しかよ』と。『そう』『思っ』た。
『エネルギー達』は『結界』をすり抜けた。『ティティナウド』の『【結界】』だ。勿論。【ティティナウド】も【目を】『剥いた』。ーーーーーーーー『本当に“きみ”は【人間】?』ーーーーと。
『エネルギー』を『通過』の為に、一度『結界と同一の存在』にし、すり抜けさせた。通過させて『から』、『ダンジョン』へ『戻し』たのだ。『ダンジョンエネルギー』として。
『センス』としか『言い様』が無かった。『感覚』と云う“生来持ち合わせたポテンシャル”だ。他の言葉で表すには、『語り手』に『センス』が【足りぬ】と思ったのだ。
『カーズィ・キルシュの魔力』を【感じた者達】は。【自分“等”では】『語り方を【知らない】ーーーー』と。
【域】を越えて『在る』のだと。『そう』云うしか無かった。ーーーー『カーズィ・キルシュは“自分より上の存在”だ』ーーーーと。
『白神』は『だから』『知って在た』ーーーー
『カーズィ・キルシュ』の『所業』で、『エネルギー』は【最高報酬】の『形』を『得』た。
【神剣】が『現われ』た。『誰』に『受け取られ』る事『無』く。『虚しい』と、【彼】は『思っ』た。【ぼくの“創った”剣】なのにーーーーーーと。
【自信作】『だった』の、だ。『こんな時』なのに。ーーーーーーーーーーーー『剣』に【罪】は『無』い。ーーーーーーーーーーーーーーーー只の『存在』なのだから。
静まり返った“最下層の地”に、“カシャン”と静かに“剣”は“落ち”た。カーズィも“バーシル”も其れに“気付い”だ。ーーーーが、一瞬、“見”た。勿論二人共。だが、ーーーーーーーー
「よしっ終わったっお疲れっ“戻る”か、な? アスタ・バーシル“君”。“ティティ”〜〜〜っ、《お疲れ〜さんきゅ先ず“上”戻るわ〜〜〜“上”で“合流”しようぜ?》
《あ、“イチゴ”、“シラン”! 勿論“無事”だよな?!》」
《彼》は《そう言った》の【だった】。ーーーーーーーー【剣】は静かに、床の地面の上だった。そう【虚し】く。
『回収』に『来た』『白』い『神様』は【泣き崩れ】る『寸前』だった。【項垂れて】膝を折って地に平伏した。『がっくり』と。『大丈夫? 私達も戻ろうよ?』と、『言われ』たのだった。
勿論カーズィ達は皆既に“地上”だった“頃”の【事】だ。【此の事】は。
「“お待たせ”っ、皆“居る”か? 大丈夫か?」
カーズィ・キルシュは地上到着するなり、そう言った。地上ではレザードが既に“待って”在た。
“兄達”と。
「! え! カビダード“さん”じゃん! 来てたのか?! って、あれ?」
「あ〜カーズィ君“お疲れ〜”。“大変だった”でしょ。“悪かった”ね。」
と、“其の男”が“言った”のだ。
「! はあ?! “和希”っ、何してんの?! はあ?」
“カーズィ・キルシュ”は、“そう”叫んだ。“真逆”の“和希”、『橋本 和希』の顔を見て。
「………………………………………“え〜と。”……………………………………駄目だ“気合い”抜けたわ……………………………」
“なんで居んの”と言う他、無かった“カーズィ・キルシュ”だった。
「……………………“いつ”、“来た”? …………………………、“今”?」
「“ちょい”前。悪いね、“テスト問題”作ってて、さ? ちょっと遅かったな〜とは、思ってる。うん。此れでもさあ? ハイスピードで来たんだよ? 結局“テスト問題”ちょい“手抜き”迄して。
お陰でさあ〜“問題”が“難しく”成ったけど、“御愛嬌”だよね〜
世の中って“そうゆう事”も“在る”よね、うん。」
勿論“アスタ”は「手抜きで何で“難しく”成るんだよ………………………」
そう言ったのだった。
「“今”気にする“事”其処じゃ“無い”と思うんだよね。さてと“仕事”するかな。“成る早”で“帰りたい”しね。な、“絵理撫”ーーーーじゃあ“さくっ”と倒すーーーー間違った。
“片付け”る、かな。と。ね?」
“橋本 和希”はそう言って、横の“妻”を、見たのだった。横と云うよりも“寄り添っ”た。
「はい、“和希”さま。」と、“妻”は頷いたのだ。ベタベタだった。がっつりしがみ付いて離れそうも無かった。涼しい平坦顔の“夫”と裏腹に。
数多在た“避難”し“冒険者達其の他”の視線は、厭わない様子の“姫君”だった。
其処に“ひょい”っと“白神”は漸く“地上”に戻った。そして“和希”を見付けてやる気無さそうに“言った”のだ。
「はい、」と。
「?」
和希は“意図”解らずに受けってしまった。「ん?」と。手に『神剣』が『在った』が、
「は?」とだけ言った。白神は疲れ切って「あげます。」と答えたのだった。だが、
「白神君ーーーー“ウィアナちゃん”『何処から』連れて来た訳?」
と、顔を顰めて和希はそう言った。
勿論“カーズィ・キルシュ他”も、“白神”の“登場”に、此れ以上“無い”位に、動揺したのだった。“封鎖”『した』ダンジョン『から』どう見ても『現われた』のだからーーーーだ。
一番“動揺”して“叫んだ”のならば、やはり“イチゴ”だった。“可哀相”な『程』に。
白神は“ペルウィアナ”を連れて“ダンジョン”へ“行った”が、遅れを取って“合流”出来なかった。辛くも。“和希”『以上』だった。
ペルウィアナから“事情”聞いた“イチゴ”は、勿論“白神”へ苦言した。“動揺し過ぎ”て、面白い程だった。ーーーー“イチゴ・シャリンバイ”は。
“姉”が伴侶へと言った。“あんなに動揺して面白い『イチゴ』は初めて見ました”と。
和希は“後にして”と彼等に言って勿論笑っていなかった。「急ぐ気有る?無いだろ?」
“和希”の周囲に、冷たい“気”が流れた。嫌“溢れた”のだろう。“正確”には。
和希の正体を何と説明するとしたら、“死神達を統べるボス”とでも解釈して貰えたならば、そう違わない。“死が言う事を聞く”存在なのだ。つまり、
【彼】は【入れ物】へ【中身】の〖魂〗を、入れて〖やれる〗のだ。
名乗りもしない〖或の星〗の〖神の一人〗なのだから。ーーーーーー
「そろそろ“着く”だろうからーーーー少し“待っ”て。」
橋本 和希は、そう言った。問い掛けたカーズィへ返した。「入れ物でしょ。」と。
勿論言う通りだった。“来た”のだ。そう“待たず”に。
「お待たせ。」
「ど〜も。“お疲れさま”です。」
「お互い様だな。和、希。“カルミア”は?〖何〗〖処〗?」
“橋本 和希”は示した。其の指の先に“在た”のがーーーー“消え掛け”の『カルミア・カルム』ーーーーだ。“朧気”に揺れた。誰にも気付かれずに“未だ”『存在』したのだ。
“在る”と気付いて『いなかった』カーズィ・キルシュは“絶叫”した。“消え掛けた存在”へと。耳が痛む程に。ーーーーーーーーーー叫んだ。




