・寄り道。・
『三月 春斗』は、『カーズィ・キルシュ』を、其の地へと降ろした。ゆっくりと地面へと降り立った『彼』は、『春斗』達へ、こう言った。“さんきゅ”と。
「春斗に、“和也”に、“雷”も、有難うな。それとーー」
『彼』は彼を“待っていた”その男を見ながら、言った。“お待たせ”と。
「じゃあ“バーシル”君、後頼むね。ほら、雷、和也、“おにいちゃん”に、ご挨拶。ほら寝惚けるなよ(笑)」
兄にそう言われた“弟達”は、寝惚け眼だった。××××××××辛うじてカーズィへと、手を振って、別れた。“またね”と。春斗の弟二人に初めて会ったカーズィは、“未だ子供なんだな”と思ったが、それは見た目だけらしかった。春斗も精神体なので、見た目通りでは無いらしい。
“カーズィ”は、“此処”で、“アスタ・バーシル”と待ち合わせたのだ。“此処”は、何処か。
勿論“白神の星”だった。“使い”だ。“バーシル”は“案内”だ。
“悪いね”と言ったカーズィに、バーシルは“気にするな”と応えた。“悪いのは御前では無い”と。
「先ずは“白神”に会えば良いのか。ーーーー」
カーズィは言ったが、バーシルは答えた。“様つけてやれ”と。×××××××דまじ?”と、カーズィは真顔で返した。××××××××
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「一応“彼奴”は“俺”の“後輩神”なんだけど、な。ーーーー」
「あ〜まあ、“神様”だとは、理解はしてるーーが、な。それよりさ、ーーーー」
「ん?」
「大丈夫か? “ジニア”と“カルミア”未だ此方に居るだろーーーー鉢合わせたく、無いんだけど、さーーーー“師匠”命令で、さ。ーーーー」
“大丈夫”だと、バーシルは言った。「俺も“一応”『神』だそ。」と。“そんな下手は打たない”と。××××××××××××
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「邪魔するぜ」
「! えっ、先輩?! アポなし?!って、え?! “カーズィ”さん??!?」
「あ、いらっしゃい。待ってたよ、“レイクストーン”。カーズィ君“初めまして”。
ぼくは“ティティ”って言うんだ。種族は“幻獣”だね。一応“神の使い”だよ。ーーーー」
と、“白い生物”が、ふわふわと空中で、そう言ったのだった。ーーーーーー
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「お〜何か“ワン”にそっくりだな。と、初めまして。ど〜も、“ティティ”君?」
「“ティティ”で、良いよ。特別に許す。ああ、“ワン”ね。あの子“ぼく”の“子孫”だもん。そりゃ似てるよ。それよりーーーー」
「まっ、まって! ティティ! なんでちっとも慌てて無っーーーーーーまさか!」
叫んだ白神だが、一先ずティティに“無視”されて在た。××××××××××××
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「はい、此れ、預かって来た奴とかな。まさか“お使い”頼まれるとは、思って無かったけど、な。確かに“渡した”ぜ?」
カーズィは“神の寝床”で、そう言ったのであった。普通ーーーー“人間”は、入れないーーーー“見付ける事”が、叶わない“場所”だからだ。“異空間”な訳だ。“間口”が無いのだ。入れる訳が無い場所で、当たり前なのだ。“説明”されたカーズィは、“はあ?”と思ったが、師はけろりとこう言った。
“バーシルに案内頼むから、寄って来い”と。“あ、『寄って行け』かな?”と、言い直したが。ーーーーーーーーーーーー。
“ジニア”と“カルミア”の“件”での『詫び』だった。『土産』をどっさりと持たされた。
“詫びに必須の「手土産」だよ”と。“菓子”だった。××××××××××××××
「美味しそ〜ぼくも又遊びに行きたいなあ〜まあ〜当分、無理、だけど。あ、お茶入れるね。カーズィもレイクストーンも“飲んで”行きなよ。ほら座って。」
“ティティ”は“魔力”を解放して、カーズィと“バーシル”を座らせた。
「おっと。なんだ此れーーーー“ふかふか”だな。さっすが。」
カーズィはそう言った。“御満悦”だった。ティティが創り出した“ソファの様なモノ”に。“便利だ”と。うっとりと発言して、座り心地を、堪能したのだった。
“そういえば”と。
「“レイクストーン”て、“アスタの事”なのか?」
お茶を運んで来た“ティティ”に、カーズィは問い掛けた。別に“バーシル”に直接聞いても良かったのだが。なんとなくだが、ティティが戻るまで、彼は待ったのだ。
横でアスタ・バーシルが気不味そうに応えた。“ああ”と。
「“レイクストーン”ていうのはねーーーーーー」
ティティは引き継ぐ様に、説明を始めた。“国”の名であり、又“王室”の名でもあったーーと。つまりーーーー
「ん? じゃ“アスタ”はーーーー」
「まーね。“お隣星”の“王子さん”だった“訳”だ、ね。其の“銀の髪”が、『証拠』だ。彼の『御先祖さま』も、み〜んな、銀の髪。あ、でもーーーー“ひとり”違う、か、な。ね?」
「はあ。いいだろ、そんな話は。うちの“星”も色々あったんだよ。ーーーー“いざこざ”が、な。ーーーーーー“昔の話”だよ。今は“星”すら成り立って“無い”からな。ーーーーーー」
「嫌。悪い、な。話したく無いなら、話さないでくれ。」
カーズィのその言葉に、“アスタ・バーシル”は、気不味そうに、“いやそういう訳ではーー”と言い淀んだ。“聞いてもつまらないだろうーーーー”と。
「つまらないって事では無く、さ。つらいなら話さない方が良いだろ。無理すんな。」
「っ、!」
“ははは”と、ティティは笑い出した。カーズィが問うと“ティティ”は答えた。
「“相手”神様だよ? “カーズィ”君? “神様に気遣う普通の人間”てーーーーはははは。おっかしいの。“レイクストーン”良かったね。“良い友人”が、出来て、さ?
あはははは。“白神”にも早く“そうゆう人徳”がーーーー」
「待って?! ティティ君?! 色々と“オカシイ”よ?! 僕“神様”なのに“徳”無いのかな?! あれ? 可怪しいなあ?! どゆ事?!」
「“人徳”がーーーー備わって、さ。“立派”に成ってくれたら良いのにーーーー本当。ぼくの“負担”も減るよねーーーーそしたら、さ。はぁあぁ〜。ねえ?“聞いて”よ? “此の前”さあ?」
「……………大変そうだな……………お疲れ。………………」
「ありがと“レイクストーン”。君もね。」
「いや、俺はーーーーーーそうでもーーーー」
「待って?! “無視”かな?!」
「“神様”の“子守り”かあ、大変なんだな……………ティティは。ほら“呑め”よ。“酒”は“イケる”か? “カクテル”作ろか? 甘いの“好き”か?」
「カーズィ。ーーーー君“イイ奴”だ、な。末永く仲良くしよ。あ、そーだ。“加護”あげるよ。はいっと。良し付いた。ん〜“旨っ”此の“ジュース”は何? うっま〜っ♪」
「!! えっちょ“ティティ”さん?」
「…………………………………(付いてる、な。)」
「あ? 此れ? “陽藍の星”にあった“材料”で、俺が作った。“ドリンク”だな。良かった。“美味い”か。じゃ、“此れ”置いてくな。多目に“作っといて”良かったよ。え? 何?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今“加護”って、言った?ーーーーーーーーーー(確認なう)あ、成る程。“さんきゅ”ティティ。ははは
“照れる”な、此の“加護”。“良いの”?」
そう笑ったカーズィへ、ティティは応えた。“勿論”と。
“誇って良いよ”とどや顔を披露した。×××××××××××××××××××××
そして“カーズィ”は“次のお使い”へと、向かった。
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「邪魔するぜっと。」
「えっ、カーズィさん?!」
「よお“イチゴ”度々悪いな。ーーーー“嬢ちゃん”は?」
「えっ、待って下さいよ。ーーーーーーっ、“ブルーリム・レイクストーン様っ?!”」
「? 誰それ? あ、そうか“お前”の事かーーーー“アスタ”。ん? でも何で“イチゴ”がお前の“名前”を知ってる訳? アスタは隣の星の“神様”だったんだろ? “此の星”じゃ無くてさ?」
“ちょっと、な”と、“アスタ”は答えた。カーズィは“ふむ”と言って、“わかった”と返した。
「ちょっ、カーズィさん…………………………。貴方って方は。はあ。もう“良い”です。…………………ふう。」
「なあ、イチゴ。どうでも良いが、さ? お前“溜息色っぽい”から、気を付けろ? な?」
「?!?!??!っ?」
イチゴ・シャリンバイは、珍しくも目を白黒させたので在った。××××××××××
「で?“ウィアナ”は? 今居ないのか?」と、カーズィ・キルシュは“けろり”と聞いた。
* * *
「お父さん……………」
“華月 海”は未だ起きていた“父”に、声を掛けた。“父”が応えた。“ん〜?”と。
「“カーズィ”さん、ちゃんと“着いた”かな?」
“父”は優しい笑顔を息子へと向けた。“心配無いだろ”と。
「………………………うん。でも“未だ”連絡“来ない”みたいだから…………………さ。“ジニア”達も、未だ“戻らない”し、さ。………………………………“修行”途中なのに……………………さ。」
「う〜ん。なあ? 海ーーーーーー」
「何?」
「うん。俺はーーーーさ、“彼奴等”のペースに、“合わせて”やりたいんだ。ーーーー」
「……………………、そうなの?」
「海。……………………ちょっと“此方”おいで?」
“陽藍”はそう言って、仕事用のパソコンから手を離し、息子“海”を、引き寄せた。自分の“懐”に。海は子供時代の様に、父親に抱えられて、居心地好く暖かかった。頭を撫でられて、とても久し振りに、“子供”に、戻った。“弟”を得てから、“遠慮”していた“居心地好さ”に、“帰った”気がしたーーーー“お父さん僕もう『子供じゃない』”ーーと言って、“そうだな”と言われて、『だけどお父さんの息子だろ?』と返された。海は『うん』と素直に応えた。居心地好くて。
「“ジニア”も“カルミア”も、未だ“子供”だろ?」
「うんーーーー。」
「だからだよ。」
「?」
「海が未だお父さんに“甘えても”良い“様”に、さ。海ーーーー。ジニア“達”だって、『甘えたい』ーーーーだろ? ましてや。『知らない星』迄、来て。彼奴等頑張ってるんだからーーさ。そうだろ? 海?ーーーーーーーー」
父の笑顔は何処までも“優しい”のに、『哀しそうだーーーー』と海は矛盾を感じながら、思った。「僕は“幸せ者”だ。」と。ーーーーーーーー
一瞬面食らった父が、くしゃくしゃの笑顔に成って、息子の頭を粗っぽく撫でた。海の綺麗に洗って整えた髪はぐしゃぐしゃだったが、やはり幸せだった。ーーーー“お父さんの息子で良かった”と、そう思った。“父”の“笑顔”を、見て。
“ペルウィアナ”に、お祝いだと、“なつの”がケーキを作った。“木ノ下 なつの”。つまり海の交際中の“恋人”だ。海は彼女から、それを頼まれた。父に相談すると、“日曜の夜に、カーズィが帰るから。その時に「頼めば」良いーーーー”と。父から言われたのだ。カーズィと冷戦中だった“海”だが、折れた。
カーズィが“詫び”だと、海の為に、色々“菓子”を作って待っていたのだ。“タブレット無断で使ってごめんな、海ーーーー”と。海は折れた。元々其処まで怒っていたのでは無く、“ショック”だっただけだ。カーズィへ素直にそう言って。×××××××××ד仲直り(?)”だった。
海は言った。“ユリシアさんーー”と。
「“大事にしてよね?”ーーーーっ、かあ。ーーーーーーはあ。」
“まあ、「言われ」無くとも?”ーーーーーーーーーーカーズィ・キルシュは、そう返したのだった。
「“カーズィ”さん?」
“おっと”と、カーズィは我に返った。イチゴが彼を呼んだからだ。後ろにペルウィアナを連れて来ていた。カーズィは思わず笑って、言った。
「久し振り。ウィアナ嬢ちゃん。あ〜そうでも無いのか? 時間“的”には?
て、嬢ちゃん。“その顔”。ーーーー“酷い”ぞ? どうした“大丈夫”か?
“ジニア”か? “カルミア”か? どっちだ? 両方か? ま、“赦して”やれよ?
“彼奴等”、“未だ”『子供』なんだから、さ? ウィアナはもう“大人”だろ? 良い物“持って来た”ぞ? “見る”か? な?」
「………………………カーズィさん。今日“ユリシアさん”は?」と、
“シラー・ペルウィアナ”は的外れな事を、聞いたのだった。きょとんした“カーズィ・キルシュ”は、愉しそうに笑って返した。
「星に“居る”よ。俺も早く“会いに”行きたいんだよ。」と。
ーーーー“会わせらんなくて「ごめんな?」” ーーーーーーと。
驚いた“ウィアナ”に、カーズィは笑顔で“お使い”を、済ませた。“なあ?嬢ちゃん?先ずはーーさ?”
「“結婚”おめでと、ペルウィアナ。幸せは“自分で努力しないと”来ないんだぞ?
“ウィアナ”は“頑張った”から、“イチゴ”に“愛され”たんだ。“自信”持てよ? な?」
“ケーキ”、“カーズィ・キルシュ×スペシャル×ブレンド×ドリンク”、“ドレス”ーーーーそれから。ーーーーーーーーーーーー頼まれ“物”やら、カーズィからの“贈り物”やらで、ウィアナの“両手”は、一杯だった。イチゴは嬉しそうに笑っていたが、ペルウィアナと一緒に部屋に入って来た“シラン”は、呆れて在た。
「だからーーーー『多い』んだって。どんだけ『入』んだよ、カーズィの『空間』収納にはーーーー、さ。たくっ。」と。
カーズィ・キルシュは、『ははは』と笑った。「シランへも“土産”あるぞ」と。
勿論“シラン”は“又?!”と返したので、イチゴが盛大に笑ったのだった。“良かったね”と。
“ウィアナ”が、叫んだ。
「カーズィさんっ、“式”に、出て行って!」と。“そしたら「緊張しないから!」”と。
勿論。カーズィだけで無く、全員で一瞬の『間』の後に、叫んだ。「「「「ん?」」」」
「「「「ん?んんぅん!?!えっ?」」」」ーーーーーーと。“ウィアナ”は真顔だった。




