・“姫サマ”の、お見送り。・
「?? “劇”のつづき〜?」
と、子供達が、騒ぎ出した。 ××××
にっこりと笑んだ華月 卓は、答えた。はははと笑い、“違うよ”と。
「ごめんね〜皆、驚いたね。 劇は終わったのにね? さ、ケーキ食べて? え?食べた?
え〜? “5種類”あるんだよ? 全部食べてみた〜? 遠慮しちゃ駄目だよ〜或の“お兄さん”達が、作ってくれたんだからさ。 ね?」
そう言って。 ×××××××× 言われた子供達、特に“女の子達”が、歓喜して在た。 ××××
その“隙”に。“和希”が動いた。 ××××
「ベニバナさん、俺が送りますから、行きましょう。」と。
「!! え………………“和希”様…………………が? 一緒ですか?」
そう問い掛けたベニバナだが、最早両手で“和希”へ、しがみついて“在”た。 ××××
俺の近くで小さな女の子が、ぽつりと言った。“らぶらぶね………”と。そして俺と目が合った。俺は思わず、その彼女へと言った。“…………………そうだな”と。
弟“イチゴ”へ散々“駄々”を捏ねた“ベニバナ”だったが、和希の一言ですんなりと従って。横で先程の少女が言ったのだった。“愛ねーーーー”と。
目が合ったので、俺は頷いて置いた。“彼女”も、頷き返した。 ××××××そうか君“愛”理解るのかと。“偉い”なと。 少女は“理解るわ”と応えた。 ××××××××
何故だか。会場の“隅”の方で、男が一人だけ、“其れ”から目を逸した事が、気になった。
理由は“少女”が、教えてくれた。“失恋よ”と。 …………………………“そうか”と応えた。 ××××
「じゃ〜な、“敦”。又“後”でな。」
和希が、其の“男”へと、そう声を掛けた事に、俺は気付いた。“知り合いなのか?”そう思った。
確かめる前に、和希は行ってしまった。イチゴとペルウィアナには、簡単な挨拶しか出来なかったが、イチゴが“又後で”とそう言った。 そうか。 又後でナイト・クイーンを貰いに行くと、俺は言った。だからかーーーーと。
イチゴとは、此れで最後かとも、俺は思った。本来なら、会う事の“無い”存在が、出遇った“訳”だから、それも仕方無いかーーと。 ××××××
少し寂しく思った。 ××××××××
「あ〜“カーズィ”君、しんみりしてますね〜大丈夫?」
………………………………ん? そう言われて声の主を“見た”俺は、不思議で不思議で仕方が無かった。白い“衣”の“男”だった。
「………………………………何してんだっ、おまえは………………っ、」
俺は。そう“言う”しか、無かった。「…………………“白神”…………っ。」と。
“様付けて〜”と、奴は軽い“調子”だった。 ーーーーーーーー
「えぇ゛゛゛゛゛゛゛白神様ッ?!゛゛゛゛゛゛゛?!?ッ んなっ! なにしてっ!」
“っ、ばっし〜〜〜〜んっ”!!!ーーーーーーーーーーーーーッ!
再び。卓の“突っ込み”が、炸裂し、やはりだが叩かれたのは“ジニア”だった。 ××××××××
華月 “海”が、しんとした会場で、言った。 「………………。“うにゃ”う。……………………。」と。
嫌、“鳴いた”ので在った。 ×××××××××××× 後から聞いたが、海の鳴き声は“呪文”だった。 ×××××× “海キャット”可愛い。“少女”がそう呟いて在たのが、聴こえた。
×××××××××× 海は「……………海“キャット”…………?」と、いうらしい。
横で陽藍が、“ふむ”と頷いた。“成程?”と。 ××××××なあ? 何時“来た”の?
“気配”消すなよな。 ××××××
「こんにちは、“杏”ちゃん。今日“どう”だった?」
陽藍が俺の横の“少女”へと、そう言った。“今日お兄ちゃんは?”と。
「こんにちは〜おじさま〜お兄ちゃん? 来てないよ? おじいちゃんしか。」
少女はそう答えた。陽藍が呆れた。“あ〜凛の奴”そう言って。
「杏ちゃん。お祖父ちゃんは何処に?」
会場を見渡した陽藍は、少女へそう問い掛けた。少女は答えた。「外。」と。
「外?」
「うん。ちょっと“涼んで”来るって。劇の途中で。」
「…………そうか。」
陽藍は、そう応えた。逆に俺は聞いた。“大丈夫なのか?”と。“保護者”無しでさ?陽藍はああと言った。大丈夫だと。
「“うち”の“奴等”居るしな。杏ちゃんの“お祖父ちゃん”が、俺の“師匠”なんだよ。お前に会わせておこうと思ったが、又今度にするか。………………。」
「ん?」
陽藍が意味ありげに俺を見るので、俺はそう返したのだ。“何だ?”と。
“白神”が“ははは”と笑い出した。俺はそれで、奴を見た。“は?”とな。
「………ははは。自覚“無し”って。カーズィ君。こわいわ〜“力”、付け過ぎだよ。“先生”、あてられて外に“出た”んでしょ。 実際“僕”でもちょっと“きつい”し。はは。」と。
白神“様”が言うので、言ってやった。
「…………………………………………………………。“菓子”、頬張りながら言われてもなあ。……………」と。
横で、“杏”と言われた“少女”が、俺に“同意”したので在った。 ××××××××××
ジニアだが。“……………………白神さま〜”と、半泣きだった。当の白神なら、ケーキに夢中だったがな。……………………………………………此の“残念神”め。 何で“在る”んだろな???
××××××××××
答えは簡単だった。イチゴと、ペルウィアナを連れて“来た”と。待て。
「…………………じゃあ“何で”、おまえが未だ居るの?」
“可笑しいだろう”と俺は言った。白神はのほほんと答えた。“大丈夫”と。
「あ〜“和希”君行きましたし。“春斗”さんに任せておけば。うん。」
“此れ食べたら追い掛けます〜僕、一応『神様』ですからね〜”と。
「追い付きますよ。」と、白神は言った。 ××××××××
「“本気”、白神君? うちの、間違った。“俺”の“和希”君舐めてんの? 追い付けるとでも? はは、笑える。」
と、先程の“舞台”で、和希とやり合って“在た”男が、不意に“白神”へと、そう言った。彼は後ろから気配も無しに、白神の肩に腕を回して、抱き着く“様”に。 ーーーー
言われた“神”は、声を上げた。「ーーっ、“友”さんっ!」と。
友と呼ばれた男は、美形だった。そして、陽藍と“そっくり”だった。 ××××××
「友兄ちゃんっ」
言われなくとも、華月 海ーーーー嫌“海Cat”ちゃんが、そう叫んだのであった。嬉しそうに。やはり“兄”だった。“青”と瓜ふたつだもんな。納得だよ。
“笑顔”に、“寒気”を覚えたのだった。嫌、“熱気”だろうか?
青を“冷たい”と表するならば、友は“熱い”感覚だった。“真逆”だと思った。
横で、青褪めた白神を置き去りに、“海〜可愛いなあ〜もう!”とか何とか。
………………………………………………抱き締めてたが。………………………………………………。嫌、何も言うまい。海『猫』は、苦しそうで、『嬉しそう』だった。……………………………………………………………。
「いつもだから放って置きなよ。カーズィ。それよりーーーー」
“青”に言われて“見た”先には、初老の“紳士”が、立って“在”た。ーーーー“先生”だよ。
“華月 青”は、そう言った。つまり“師匠”だと。「だろうね。ーーーー」俺はそう、声を絞り出した。“彼”から、緩い“圧力”を、感じながら。つい、“ははは”と笑った。
「“凄い”な。ーーーー」と。
初老の“紳士”は、強かった。嫌“靭やか”で、揺るぎなかった。何処までも。“洗練”されて“在”た。ーーーーーー多分“俺”は、彼には勝てない。
そう思った。 ××××××××
「“優”君はどうですか?」
“蔭岡”と名乗った紳士は、俺にそうーーーー問い掛けた。“元気にしてますか?”と。
“ああ。ーーーーはい。まあ。ーーーー”と、俺の曖昧な返事を聞きながら、紳士は薄く微笑んだ。“陽藍に似ている”ーーーー俺は何故か、そう感じたのだ。
「そういう“訳”で、僕は“帰り”ますっ! 成一さん、耕一さん、翔平さんっ!御馳走様でした! じゃ、“先生”っ、又。杏ちゃんもね! では!」
「ちょっ、白神様ッ! !」
ジニアは泣き付き“加減”で、そう言ったのだったが。
“神”はばたばたと“帰っ”て行った。ーーーー。杏が言った。“落ち着き無いね”と。
俺は同意したのだった。何ーーーー彼奴。或の“星”、大丈夫? 不安に為った。 ××××××××




