・『種』・
「“カーズィ”、“其処”もう“十分”だから、“ちょっと”。」
「ん? もう“いい”のか?」
“カーズィ・キルシュ”を呼びに来た“華月 陽藍”に、部下だという“男”『楠 成一』と名乗った、彼が苦言した。“良くない!”と。
そして“その部下”だという“若い男達”が、ーーーー。最早『泣いて』在たーーー。『無理だよぉ。』と。何となく『可哀想』だった。“陽藍”は“平気だ。問題無し。”ーーーーそう言ったのだが。
そう思ったが、陽藍が言ったのだ。“バーシルが来てる”と。
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「!!」
「ちょっと“来い”。行くぞ。」
彼はそう言った。
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「おいっ、彼奴“無事”なのか?!」
「大丈夫だよ。ただーー」 「ただ?」
「ん? “お前”に“一緒に帰るか?”ってさ。」 「………………………………………。ん?」
カーズィ・キルシュは、意味を把握出来なかった。
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“或る”『部屋』に、連れて来られた。そしてその部屋にバーシルが居た。相変わらず『銀の髪』目立つ“男”が、不機嫌そうに座って待って“居た”様だった。
“お〜『無事』だった。腐っても『神様』だな。ま、無事なら良いか。”と、カーズィ・キルシュはそう言った。
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「大馬鹿野郎。」 「嫌、『なんで』だよ。酷えな。神様。」
“バーシル”が何の前置きも無く“そう”言うので、カーズィは“そう”返した。“真顔”で。
アスタ・バーシル『神』は、溜息を吐き出した。物凄く“深”く。
“何だよ。「小物のしがない『調合師』は、」心配しちゃいけないのか?「神様」の?”ーーーーカーズィ・キルシュはそう問い掛けた。
バーシルは、こめかみを抑えたが。陽藍は顔を逸して“にやついて”在た。“愉快”そうに。
× × ×
「カーズィ。“バーシル”はな。“おまえ”の“心配”を、してたの。“仮”にも“神”がさ。“あんなモノ”に“不覚”を取って。ーーーー『おまえ』を『危険』に『巻き込んだ』訳だろ? “反省”させてやれよ。“可哀想”だから。」
陽藍がそう言ったので、カーズィは『は?』と言った。
『変な事言うな。』と。
「普通“逆”だぞ? “反省”させんのが『可哀想』だろ。しかも『バーシル』“悪く”無えじゃねえか。“飛び出した俺”を、『救けに来た』“だけ”なのに。『手を貸して』くれたんだぞ?“反省”だと、意味理解らん。何で“反省”させんだよ? 『逃した』のなら、『俺の失敗』だぞ?」
「ーーーー、『懐かしい“名題”』だなーーーじゃ、なくてな。
『お前』な。『離れ技』やっておいて、ーーーー。何て『事』を。ーーーー『神様』越えてどうする。恐い“男”だねーー。“其の顔”で。」
“華月 陽藍”は、そう言って、言いながらも既に“最早”、『“愉しそう”』に、笑い出して在た。ーーーー“全く”と独りごちながらも。
“顔”は“関係”無えよな?と、カーズィ・キルシュは憤慨してみせた。“師匠”に。
笑い切った陽藍が、漸く言った。“あ、そうだ。そんな事より、”と。“本題”だった。
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「『種』なら『在る』ぞ? 言い忘れてたけど。」と。
カーズィは、“きょとん”としてから、大分“経って”から、“叫ん”で、“騒い”だ。
既に“何言ってるか理解らんーーーー落ち着けよ、『調合師君?』”レベルに。
“可哀想ーーーーー”、“フェアリー・ヴァース”に、振り回されてーーーーーー。アスタ・バーシルは其の“光景”を、“そう”思った。
“此の星”は、“平和”だと。羨んで、自然と“微笑ん”だ。自分で気付かぬ“間”に。
“カーズィの様に”。自分も“諦めず”に、例えば“こうして”、『他の星まで』、『目的』を追い続けたらーーーー。『自分』の『目的』は、果たせたのだろうかーーーーと。
『アスタ・バーシル』の星は、『異界からの数多の侵入者』に、汚され、散らかされ、浄化が『間に合わなくなった』星ーーーーだったのだ。
昔は“美しい”『星』だった。“象徴”は“深く青い、『レイクブルームーン』”と言う名の“湖”だった。
“同じ名”の青い美しい“宝石”ーーーーが採れる『“湖”』ーーーーだった。“他の星”の“者達”に、目を付けられた“原因”も“其れ”だったが。
“他”で“有名”に『成った』石を採りに、“来訪者”が、増えた。
バーシルには“結界”を“張る”『力量』が、未だ無かった。そもそも。『箇の名前の無い星』以外の星々とは、“結界が張って在る星”の方が『珍しい』のだ。
陽藍達の“星”以外で、アスタ・バーシルが『知る』のは、今のところならば、『白神の星』ーーーー位で在る。
精々が、“感知”センサー位だ。バーシルが管理した『星』がそうで在った『様』に。
アスタ・バーシルはつい、ーーーー“苦い”事を、ーーーー。思い出した。
不本意にも。そして、不意に“声”が、した。“カーズィ”だった。“大丈夫か?!”と。
“慌てた”『声』が。叫んで“在た”。
「おいっ!“怪我”でもしてんのか?!痩我慢するなよ!“何処”だ!?見せろよ!」
“治療くらい出来る!”と、彼は叫んだ。必死に“みえ”た。バーシルは不思議でしょうがなかった。“何がだ?”と。
“カーズィ”が言ったのだ。『“だっておまえ、”』泣いてるだろう?と。
確かに“アスタ”は泣いて“在た”。自分でも知らぬ“間”に。“不覚”だった。ずっとずっと“闇”の“中”に“在た”彼には、カーズィ・キルシュは“危険”だった。強がった“アスタ”は答えた。
「泣いて無いだろ。“幻覚”でも“みてる”のか。“ポンタ”の“オハコ”だしな。」と。
「はあ?ーーーーーーーー何なんだよ?“本当”に大・丈・夫なんだな?“怪我”してたら、“怒る”からな?今の内に、“白状”しとけよ?」
カーズィ・キルシュは、凄んだ。“陽藍”は、言った。“なあ?”と。
「“心配”なんだか、“脅し”てんだか、分からなく“なって”るぞ?カーズィ、お前さ?」と。
“凄んで”どうする? 本当「口“悪い”よな?お前は。“良い男”なのにな?」と。
バーシルとカーズィは、“仲良く”言葉を失ったので在った。“場違い”な、“暢気”な、“最高の存在”に。
“華月 陽藍”は、“のほほん”として“在”た。“おまえーーーー。悩み『ある』か?”と、場違いな質問をして、カーズィ・キルシュは華月 陽藍に、言われた。
「? 当たり前だろ? 失礼な“奴”だな。“お前”はさ。」と。
そして何故かカーズィとアスタは陽藍へと“仲良く”謝ったので在った。ーーーーーー“悪かったよーーーーーーーー”と。
“悩み”の“内容”は、恐くて聞かなーーーー。『聞けな』かった。二人共。
そして。その『空気』の“中”で、『本題』が『来た』のだ。『扉』を叩いて。
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部屋を訪れたのは、可愛らしい子供達だった。見覚えが在るとカーズィは思った。考える迄も無く“誰”なのか、知れた。“理桜”と“真琴”の姉弟だ。
わかり易く“陸”と一緒だった。
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「“おじしゃん”こんにちは!」真琴が元気良く言ったが、少し噛んだ。陸は苦笑した。“真琴”ーーーーと呼んで、娘へと諭した。
「『おにいさん』と、呼んで“あげよう”か。ーーーー。“よろこぶ”からね。」と。
痛い“優しさ”を、貰った。…………………………“古傷が”………………………………。
“ごめんなしゃい”と、真琴ちゃんは又“少し”噛んでしまった。“理桜”が心配そうに、“姉”を“み”た。しゅんとして。けれど“落ち込んだ”『姉』に代わり、“理桜”は言った。
「かぅじぃしゃん!あのね!」と。
“おじいちゃん”みたい。とは、陽藍は言わずに、堪えた。見守った。
「“お花”、植えて“置いた”の!理桜と“真琴”ちゃんで!」
「理桜!凄い!“今”、噛まなかったぞ!良しっ『お母さん』に、『報告』しよう!頑張ったな〜理桜! “真琴”もな。」と、
“華月 陸”は歓喜と共に称えたが、流石に“父”は、言ったので在った。ーーーー
「陸、“今”、台無しにしたぞ?」と。
“喜ぶ父”を、可愛い子供“達”は、『ぽかん』と見て在た。カーズィとアスタと“同じ顔”で。
“祖父”だけ“呆れて”みて“在”た。“陸、俺の子だなーー”ーーと。“幾らかの反省”を、しながら。
“ごめんな、カーズィ君”と。焦らした“訳”では無い。“確認”していたのだ。“成功かどうか”ーーーーを。“理桜”の『お手柄』だった。『真琴』が手伝ったのだ。
勿論その頃、『厨房』で、
『楠 成一』が“戻って来い!『カーズィ・キルシュ!』”と、叫んでいたので在った。
『もう少し“手伝え”!』と。




