・『待っていた』ひと。・
「ーーっ、カーズィさん!こんなトコロで!」
バーシルを見送ったカーズィだったが、今度は“ノミニオ”がやって来たのであった。
× × ×
「どうした? ノミニオーーーーー」
カーズィ・キルシュは、惚けた様にも、そう言った。ノミニオはあんぐりと口をあけた。
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「『どうした』じゃないよ!なにしてるんだよ、まったくさ。寝ててって言ってるのに、『皆』してさ。…………………なんで『カーズィさん』なんだよ。…………………っ具合『悪い』のにっ」
ノミニオは口惜しそうに、そう吐き捨てた。『彼奴等っ』と。カーズィ・キルシュは『苦笑』というより『微笑』したのだった。其れを“みた”ノミニオ・プランツは、思わず顔を赤らめた。
結果カーズィに、“? おまえの方が具合『悪い』んじゃ無えのか?大丈夫か?”と聞かれる羽目に為る。カーズィの“笑顔”が、『不意打ち』過ぎた、ノミニオ・プランツで在った。
“うちのメンバーにはいない”タイプ。カーズィ“さん”て、
“アウトワーカー”らしく無いんだよなーーーーー。と。
『リッツさんだって結構“イイ男”だしさ。“うち”じゃ一番モテるけどさ?』と。“ミーディ”もだ。“かわいい”系の“もて”男子ーーとでも言うか。お陰で“マミア”は、さっぱりモテなかった。毎度“リッツ”の“陰”で。と、ノミニオは『くだらない事』を、考えていたので在った。『思わず』だ。
ちょっと“顔”を、赤らめながら。×××××××××××××××××××××××
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『大丈夫か?』と、やはりカーズィに“心配”されながら。
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「ーーーー、違うんだよ、カーズィさん。」
「何が?」
ノミニオは“本題”を切り出した。『あのさ、』と。ーーーーーー
「俺ね、“カーズィ”さん………………、実は未だ、“みんな”に言ってないんだけどさ?」
「ん?」
「…………………………………………………………。」
「どうした?」
「教えて“欲しい”事、有るんだ。………………………………俺さ。………………………、」
“ノミニオ・プランツ”は“加護”をみせた。カーズィ・キルシュへ。
× × ×
「………………………………て事なんだけど。…………………、」
「『成程』ね。でもノミニオおまえさ、“ミーディ”は?」
「………………………………いや。“カーズィ”さんに“習いたい”んだよ、俺。“最高のブレンド・メーカー”に。」
少し考えた“カーズィ”は、「…………わかった。」
そう言った。
「けど俺、今から“出掛ける”ぞ?」と。
ノミニオは思わず“何処へ?”と聞いたが、カーズィは何でも無い様に言った。“様子見”に?と。
“洞窟”へ行く“つもり”だった。あわてたノミニオに、止められた。“だめだよ!”と。“魔力も無い”のに、“行かせらんないよ!”と。しかし、
考えたカーズィは、ふと表情を変えて、言った。
“じゃ、ついて来るか?”と。
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「あ、それで“ノミニオ”さんが一緒なのね。」
少年“ファリス”がそう言った。“ノミニオ”は再び“赤面”する羽目に成ったので在った。
「大丈夫だよ、ノミニオ“さん”。“俺”ね、“此れでも”結構カーズィさんの“事”、知ってるんだよ?」
ファリスはノミニオにそう言った。横のキルシュは、軽く笑ったそれだけで、何も“言わな”かった。
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「ミーディ! 、リッツっ!」
カーズィ・キルシュは、声を掛けた。“ふたり”へ。
呼ばれた“ふたり”は、振り返った。
× × ×
“マミアーノ・パインアップル”は、宿屋に“居た”。カーズィ“馴染み”の宿屋で在った。なので“女将”へ良く“頼んで”来た。“具合悪いから”頼むね?と。
“酒酔い”抜けた“マミア”だったのだが。“帰宅”で“酔っ払った”のだ。“華月 青”は、優しく“無かった”。“何しに行ったの”ーーーーーと迄は、言わなかった様だが。
“瞳”はそう“言った”様だ。“移動酔い”のマミアーノを青から受け取った“カーズィ”は、“良くしてくれる女将”の『宿』を、ディランズとリィンツィオに“教えた”のだ。
“俺の『名前』出しゃ『泊まらせて』くれるよ。ーーーー『友人』だとでも言っておけよ”ーーーーーーーーと。伝えた“カーズィ”は、“地下”へと『行ってしまった』のだが。
ぐでぐでの“マミア”を連れて訪ねた“宿屋”女将は、初め顔をしかめた。が、“カーズィ”の名を出すと、確かに“泊めて”くれた。“仕方無いね”と。“で?『カーズィ』は?”と。
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「よお、お疲れ様。“飯”だぜ、お二人さん。とりあえず“休憩”しろよ。」
カーズィ・キルシュは、そう言った。
「おい、カーズィ!“俺等”には?」
リッツ達の“他”の、“作業していた者達”の中のひとりが、そう声を掛けて来たのでカーズィは“応えた”。
「“頼まれて”無いが?」と。
「…………………“ひでえ”な。“色男”。“惚れちまう”ぜ? なあ?」
と、周囲に同意を求めていたが、カーズィに“何でだよ”と突っ込まれた。顔色も変えずに。
「“おまえ”今回も、『災難』だったんだってな? ーーーーで?ほんとは『どこ』行ってたんだ? 『植物マニア』のおまえが、『ばっくれ』る訳無いんだよな。 ーーーーなあ?」
男は言った。カーズィは気も無く応えた。
「ちょっと“他所の星”まで。」と。勿論聞いた“相手”は“は?”と、言ったが。
カーズィは他には応えなかった。
“イイ女いたか?”と、言って来たので返した。
「“連れてった”よ。」と。
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アウトワーカー達は、続々と駆り出され、“植物”を植える作業や、“見回り”をしていた。“詳しい”者を、中心として。不向きな“者達”は、“力仕事”に当たっていたのだ。
それが“コミュニティ”に“居た”連中だった。“食事”を“運ぶ”のもそうだが。“道具”の運搬や、“食材”を各“宿”に配達する作業等に当たって居た。頭脳派は“各”コミュニティへの“使い”だ。“現場”に“配置”されたのは、“万能”タイプの“アウト×ワーカー”が主だった。
ノミニオは“体力派”より、“知的、頭脳派”だ。“通達、お使い”方面で、活躍中だった。待機派は“町”の人々で“店屋の主人”連中が主立って、“炊事”班となっていた。
特殊“班”は“薬”の調合等に、集中している。“ユリシア”は“宿屋”ではなく、ファリスの家に居た。ドーリスとファリスにカーズィが“頼んだ”からだ。マージーは“宿屋”だ。
“毒抜き”はしたが、未だ“平常心”ではなかった様なので、ゆっくり“休ませる”事にしたのだ。
大分“落ち込んで”居た。“ディランズ”と“リィンツィオ”が“居た”宿屋にいる。隣室に出来たので、心配は要らない様だ。ディランズが“任せろ”と言った。ディランズの方は、“大分”良い。が、又“残り香”等嗅がれてしまっては水の泡なので、今回は休ませる“事”にしたのだ。当人も“納得”させた。渋々ではあったが。
リィンツィオは“別”の“洞穴”へ行っていた。“体力馬鹿”チームとでも、呼ぶべき。“担当”だった。
ディランズの“付き添い”で、“活躍”が未だだったリィンツィオは、張り切っていたのだった。
“リッツ”達と昼食を済ませた“頃”だった。不意にカーズィは“難しい”顔をした。
「“中”だなーーーー。おい“バーディシュナ”、“中”に“誰”か、“入ってる”のか?」
“先程”の男“バーディシュナ”にカーズィが言ったが、ベテラン・アウト×ワーカーは、周囲のやはり“ベテラン”達の顔を見廻してから、言ったので在った。“そんな訳ないだろ?”と。
張り詰めた空気に、背中にぬるい汗が落ちた。カーズィ・キルシュは“顔色”変えずに歩き出した。戸惑う“ベテラン”達を、其処に“残し”て。
「待って!カーズィさん!“俺”も行く!」
ノミニオ・プランツは“叫んだ”が、カーズィは一度だけ振り返った。“悪いノミニオーーーー”
“足で纏い”だと。“顔色”も変えずに、彼は言った。追えなかった“若者”偵察師の肩を、ベテランの一人が叩いては止めた。
「カーズィが“ああ”言うなら、“行く”な。奴は“ああ”見えて、“ソロ”最強だぞ?」
“ノミニオ”ーーーーーーーー、“仲間”が“彼”を呼んだ。ノミニオ・プランツは“仲間”を見た。
「“カーズィ”さんなら、“魔力無し”でも“関係無い”みたいだ。ーーーー。“強い”んだよ、あの“人”ーーーーーー。な、ミーディ。“話した”ろ?」と。
リッツ・ブランディーはそう言った。ミーディは“微妙”な顔で頷いたのであった。
「ま、“カーズィ”さんの“足で纏い”って。“怪我させたく無い”から、“安全”な“場所”で待ってろって『意味』だからね。ノミニオ“さん”随分“気に入られた”んだね。“いつの間”に? ーーーー。いいけど。さてと。」
“帰る”と少年は言ったのだ。“みんなは?”と。




