・『調合師の居ない“間”にーー』2。・
優はさておき。
其の“頃”、“龍”と“洸”の元を“訪れた”のは、予告通りの“紺”を連れた“卓”で在った。
「よっ、“お疲れ”龍君。洸、御苦労様。大変だったな。」
「あっ、紺ちゃん!」
歓喜した“洸”を余所に、“龍”の方は軽い調子ので“よっ”と、言ったのだった。“卓もな。”ーーと。
× × ×
「じゃ、“龍”、ーー行くな。“紺”、龍の“言う事”ちゃんと“聞く”んだぞ? 大丈夫だな?」
兄は“心配症”だった。洸が“任せて”と言ったので、卓はほほ笑んでから、“飛んだ”。
× × ×
「ふう。」
「大丈夫ですか? アレフゥロード様? 疲れました?」
アレフゥロードは無言でほほ笑んで“返した”のだった。
× × ×
* * *
「ーーただいま。」
佐木 直夏だが、“帰宅”した様だ。
「おかえり〜あら?“直夏”だけ?」
“華月 友美”に、そう“出迎え”られたのだった。心配していた“陽藍の弟子達”が、やはり出迎えて、“ーーどうでした?”と、聞いたが、直夏は、
「ーー取り敢えずーー“腹減った”かも。ーーーー」と言ったのだった。
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「お疲れ様です。“流石♪”」と、“美人”が言った。
「じゃ、“友理奈”後は“出来る”な?」と。
“頑張りま〜す”と、言われた“友理奈”は如何にも“軽く”応えたのだった。
× × ×
と或る“宿屋”前ーー“庭”とも言う。“女将”が、“物騒だねえ〜”と言ったのだった。
“飯屋”の“大将”は、“物騒”て言うかな?と、説明していた様で在った。“事態”を。“危機”ーーをーー人々へと。
その頃“ノミニオ”は走り回って在た。勿論“善処”の“為”に。
優を引き連れてだ。“遅いっーーっ!”と、言われながらーーーーー
「っ、っーー、“カーズィ”さんっ、はやく“帰って”来てっ」と、遠い“空”に言ったのだった。
× × ×
「“地上”は“ノミニオ”が“頑張って”る。ーーで?“お前”は? “青”?」
青に対する“兄”陸の“声”は、ーーーー。冷たかったのだ。バーシルは、自分の事の様に、“絶望”を覚えたのだ。
「ーー“悪かった”よ。“手間取って”。“俺”が“足で纏い”なんだろ?」
“大した実力も無いしなーー”彼はそう言った。陸はそれに返した。“そうなのか?”と。
× × ×
「ーーは?」
「“足で纏い”連れて来る程、“俺達”に“余力”は“無い”よ。」
陸が言った。本音の様に、バーシルには聞こえた。“真逆”と。然しーー“確かに”と思い直した。
“フェアリーヴァース”とは“万能”の“筈”だ。だが、ーー果たして本当に“万能”為る“者”はーー“在る”のだろうか?ーーーーと。
確かに。フェアリーヴァース…………“陽藍”は自分へ言った“筈”だ。
“力を貸せ”と。その為に呼んだのだと。“言われた事をやろう”ーー彼は思ったのだった。
例え“此の後”、“或の地”へ戻されようーーと。
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「ただいま。」
「ふふ。おかえりなさい!」
華月 陽藍を“出迎え”たのは、勿論“妻”だった。“兄”と“友人”は“苦笑い”していたがーーーー。
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「“お前等”、明日からどうする? 一泊に為っちまうが、一応“キャンプ”行く?」
陽藍がそう言ったので、一同は返答した。“無理です”ーーと。
「ーーすみません“おじさん”ーー流石に“ハード”だったんで………………………休みたいです。…………………………………………………な?」
鹿島 悠緋は“代表”してそう言ったのだった。一同“頷いて”いた。“大丈夫?お前等?”
美津之は聞いたのだが、“皆さん……………『タフ』ですね?”と返されたのだった。代表“悠緋”に。
“『慣れ』?”ーーーーーー美津原 美津之は、そう答えて置いた。横の友人“尚人”を見ながら。勿論“尚人”も頷いた。“陽藍と『友人』やるにはな?”と。言いながら。
今回、“彼等”は、“正規ルート”と呼ばれる“整備された道”では無く、“最短”で“帰宅”した。
陽藍と美津之、おまけに“尚人”迄居て、“遠回り”する訳が、無かったのだ。此の“無茶だと無自覚”な“大人”ーー“達”は。大概で在る。
巧が“お父さん、僕は取り敢えず一旦『帰る』ね”ーーと、言ったのだった。勿論だが“けろり”としていて、“…………………規格外”ーーーー
と、“一同”に思われたのだが、“心外”で在る。
「は〜『やっぱり』“お母さん”の“パンケーキ”が、『一番』美味しいよね〜」と。
“来るっ”と“予想”した“母”が、タイミング“良く”焼いていた“パンケーキ”を、頬張って在た。
“リス” “ハ、ハムスター” “っ何かの小動物っみっ、ミーアキャットか何か!”
“袋鼠ーーとかか?” “待てあれ海君だからな?” “海君『ぷち』モンスター” “““““ぶはっッ!なつめ!おまっ”””””
“お・ま・えら”失礼だな?“俺”の“息子”にな?
“““““はいーーすみませんでしたーー”””””
「皆も“食べた”ら良いのに。ねえ? お母さん。」
「ねえ〜そうだね〜海君。」
母子は“移動酔い”の“面々”を余所に、そう会話していたのだった。海君は“けろり”と“ぺろり”と、母の“特製パンケーキ”を、“いただいた”のだった。とても美味しく。
“移動”で“お腹が減った”らしい。父と伯父が“使った”のだ。勿論“海君エネルギー”を。
巧は“気付いた”が、言わなかった。“早く帰りたい”のは、彼も“一緒”だからだ。巧は大学生ーー“授業”も“在る”為だが、後“一日”余裕が在ったのだ。今は“シルバーウィーク”だった。もう既に“後半”だが。
巧はーー“妻”『妃奈』と“約束”していたのだった。“良し間に合った”と思ったのは巧だけだが、実は“父”の“優しさ”だった。知っていた“様”だ。
それでも巧は思った。帰り道で。「青兄ちゃん“大丈夫”かな?」と。
“あの人意外と”「気が短いからなあ。」と。弟為りに、心配していたので在った。“離脱”する時に巧は、
“呼ばれた”から、「ごめん“青”兄ちゃん。僕“離れて”大丈夫?」と聞いた。
“行っても大丈夫か”と。“ああーー”と、青は応えた。“いいよ”と。
“大丈夫”だとは、言わなかったのだ。
「大丈夫かなあ?」
巧はもう一度、“空”へと言ったのであった。兄と同じ“色”に。
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「“レザード”」
「はい?」
「おまえは“行かなくて”良かったのか?」
「行くと“兄上”の“お手伝い”が“出来ません”からね。」
そうかーーと、“カビダード・ガイサース”はそう言った。“嬉しそう”だった。横の窓の“外”を眺めて“在た”少年が、ふたりに問い掛けた。“叔父上さまーー”と。
「? どうした? ユシ?」
彼等の“甥子”、『ユシ・ガイサース』だった。勿論『アレフゥロード』陛下の“御子息”で“在”る。
“父上”は“ご無事”ですか?少年はそう問い掛けた。不安そうに。
“大丈夫だ”ーーレザードだった。ユシの頭に手を載せ、優しくほほ笑んだ。
「“私”の“兄上”は“最強”でね。ユシ。後“友理奈”が付いているだろう?」と。
少年は満面の“笑み”を作った。“はいっ”と。
「友理奈“様”、“御強い”ですものね!レザード叔父上っ。ぼく、“大好き”です!」と。
ふっと笑った“叔父上”は言った。“私もだよ”と。
もうひとりの“叔父上”が、苦く笑って見守ったのだった。
『調合師』の居ない“間”にも、きちんと“事態”は、“動いて”在るーーと。
“さてーー「もう一仕事だな。」”
ーー王弟、カビダード・ガイサース、“宰相”殿の義理の息子は、
そう言ったので在った。“手配”の“為”に。




