・調合師、『仕事』をする。・
結果だけ言うと、『嘘』だった。ーーーーーーーーー
酒神は酷く痛がった。悲鳴ーー嫌絶叫だった。多分泣いてた。泣くな、男だろ。
『薬草』の『恨み』だよ。さて、肝心の『薬草』だが、どうするかね?
馬鹿な神さんのお陰で此の星の『薬草』及び『植物』は全滅に近い。ノミニオが先行してコミュニティに報告に行ったらしい。そのまま『案内』している筈だ。『封鎖』の為に。
ダンジョンを封鎖する。幾ら此の『神達』が『浄化』してくれたとはいえ、それは未だ『一部』だった。先に『原因』を『片付ける』事にした『俺達』は、洞穴洞窟は後回しとした。だから今は『封鎖』なのだ。陸の指示でノミニオは今駆けずり回っているらしい。ワーク・コミュニティ以外のコミュニティにも『通達』の為にだ。観光案内所やら商業会館や、伝達する場所は幾らでもある。先ずはアウトワーク・コミュニティから各所に通達してもらう事にしたのだ。毒消しも要るしな。毒消しと言ったって、瞬時に毒が消える薬な訳ではないぞ。『解毒』を『促し』回復を『早める』訳だ。回復魔法だって、大差無い。毒の排除に掛かる時間が短縮されるだけだ。『体力』までは『戻せない』しな。やられた奴は暫く休む必要性があるんだよ。
だから。
だからこそ俺は『ディランズ』の『状態』が不思議でしょうがなかったのだ。寝込みもせず、動き回れる怪奇だ。巧や龍が『神』だと言われれば、もうそうだと思うしかなかった。
空飛ぶ『あれ』も『目撃』したしなあ。亜種竜。竜型の神とか、聴いた事無いがな。でも見ちまうと否定出来なかった。その『当人』は、未だ戻ってないーーが。
俺が『作業』してる最中だが、後ろで何故なんだか、マミアーノ達の悲鳴も聴こえた。
『キルシュ、キルシュさんコワイっ、っ』とか。
『…………………えげつない……………』とか。
『…………………すげえ。………………………悲鳴うるせぇ。』とか。
『俺、キルシュには逆らわない事に決めた。』ーーとか。
マミアーノ、リィンツィオ、ミーディ、そして……………………リッツ。
どういう『意味』だよ。『仕事』してんだよ、俺は。『依頼』だからな。決して『好み』の訳じゃあ無いか・ら・な。確かに悲鳴煩ーな。
酒神だった男が『痛え!痛え!ーーーーーーっ、ぐぅ!こっの嘘つきーーーーーっ』と、叫んだが、大丈夫だ。
もう『終わった』からだ。横で『取り出した』元神アスタ・バーシルが呆れてた。
バーシルは『銀の髪色』の月並みな顔立ちの男だった。悪くも無い。『良くも』無いがな。
アスタ・バーシルが言った。どうして『自分』は『痛み』を感じず『出て』来れたのか?と。俺はその問いに、にやりと笑ったのだった。『やりよう』だよと。
バーシルは悟り、その顔は引き攣ったのだった。頭は『悪く』無い様だーーと俺は思った。『悪巧み』する位だからな。『悪知恵』は『働く』んだろうよ。なあ、アスタ・バーシルさん?
恐い男だと、その唇で呟かれたが、心外だよ。言われる程でも無ーよ。俺は『小者』だからな。
大それた事はしねーよ。『悪事』とかはな。
がっくりと膝をつき、項垂れた『仕上った』仕事振りが、肩で息をしていた。時折唸りながら。ま〜『酒』も『抜けた』ろうよ。今のでな。さて、
『終わったぜ』と告げた俺に、依頼主は満足なのか微笑みやがった。美形は絵になりやがる。絵画みたいな其の男は、じゃあ『次だな』と誰とも無しにそう言った。
「次は何する?」俺は聞いた。男は答えた。『どうしたい』と。だから俺はそれに答えた。
「『植物』どうにかしないとーー星が『終わる』だろーー」そう言ったのだった。そうだなと彼は暢気そうにそう応えた。
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「はあ?」
華月 陽藍の提案に、俺は何度目かの『それ』を言ったのだった。今理解った。此の男の『無茶苦茶』さを。××××××××××××××××××
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結果だけ言おう。『俺達』は『植物採取』の『旅』に出る。ーーーーーーーーー『星の外』へと。ーーーーーーーーーーーーーー
『奴』の提案によりな。ーーーーーーーーーあ〜本気かよ。
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「はい、『到着』。じゃあイチゴ君。後は取り敢えず宜しく〜僕は『仕事』有るんで帰りま〜す。」
白神なる『神』が、言ったのだった。
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横に、ファリスが居た。そして『イチゴ』に『ペルウィアナ』だったな。あの子とそして、ユリシア。何故かマージーもいた。…………………何で居るんだ?
マミアーノ達も『居た』がな。
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マミアーノ達は全員ではない。ディランズは残った。悩んだがリィンツィオも残った。代わりにリッツは居る。多分マミアーノのお目付役だろ。…………大変だな、お前らも。ノミニオも居ない。あちらで引き続き『仕事』してる。陸に頼まれた『役目』をだ。
つまりマミアーノとリッツとミーディが一緒に来たのだ。目的は『薬草』探し。植物もだが、俺達の星に『適応』する植物を譲り受けに来たのだ。作物類は、適応すれば譲ってもらうのは苦労しないだろうが、自然界の『薬草』や『植物』はそうはいかない。難航しそうだった。何しろ『此の星』には、『未知の土地』がーー在るらしい。
驚いたよ。『大陸』ってひとつじゃ無ーのと聞いちまったからな。此の星は俺達が住まう星より大きかった。沢山の星の中では、『小規模』な部類らしいが。ーーまじか。ちょっとショックだぞ、それ。俺達の住まう星は『極小』って事かよ。ーーーーー何故だか悲しい。何故なんだ。
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「取り敢えず私の住まいに移動しましょう」ーーイチゴがそう言ったので、俺達は動き出したのだった。
マミアーノがペルウィアナに何か語り掛け、イチゴが気付いて制されていた。やんわりと。
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「あいつ等だけで大丈夫なの?」
華月 卓は弟狐を抱えたまま、父に問い掛けた。狐も父を見たのだった。大丈夫だと父は言った。『どうせ』とーー
後で『行く』からなと。成る程と長男は思ったのだった。やっぱりなと。
「じゃ、手早く『後始末』でも『します』かね。はあ。」
美しい青年はそう言った。吐息を漏らして。碧い毛並みの狐は、その男にしっかりとしがみついた。嬉しそうに。居心地好くて眠りそうだった。
傍らでネグローニがゆったりとした笑みで、言葉を紡いだ。『では』とーー
『酒神』が入った人間の『男』を、ぐいっ!と引き立て、妖艶な笑みのまま戻る事を告げ、空に消えた。
消え去った女神とかつての『相棒』を観ていたバーシルだったが、彼等に問うた。『自分は何をすれば良いのか』ーーと。ふと笑った陽藍は悪戯を思い付いたかの様に、唇の端を歪めた。整った其れは言葉を紡いだ。『青』と。
「バーシル、俺の『息子』を連れて行け」と。役立つからと。
顔色を変えなかった長兄とは真逆に、五男の青い男は顔を歪めた。歪な美を見た陽藍は面白そうに言った。『青』ーーと。
「『魚坊』の坊や、ーー連れて行ってやれよ」と。目を剥き驚愕したのは優当人だった。不意打ち過ぎて。
魚坊の坊やって誰の事だと青が言ったのは、又後の話だった。青は知らなかったのだ。優が魚屋の息子な事は。
彼は誰なのか。彼ーー優は『かつて』の『友』の友人だった。華月 友、華月家四男の、遠い前世の話だが。彼等の従姉妹の伴侶『山田 理一』という男が在る。理一を通じて優と知り合った友は、随分と当時気が合った様だった。ーーが、お兄ちゃん子『青』に反感を買った。今、優と『同じ』様な立場には、『和希』がーー在た。
分かり辛く気付かれ無いが、青は友という『兄』が、青なりに好きなのだ。家族は皆知っていると言いたいが、洸より下の弟達は、実は知らなかった。不仲だと思っていた。
陸は思った。青程『解り難い』奴もーーそうは居ないと。友理奈に言わせれば陸も十分『それ』だったが。
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俺は思わず歓喜の声を出した。イチゴの邸にやって来たが、その光景に思わずだ。
「天国じゃん此れ。ばりばりの農園じゃん。ーーーーーーっ」
作物の嵐だった。実り過ぎていた。あ、『量』な。種類豊富な様々な作物が、豊かだったんだよ。
やりがいあるわ〜此れ。見るとユリシアもほほ笑んでいた。ーーーーーーーーー
特に『薬草』エリアを見て。歓喜以外する事が無いよ。ーー希望がみえた。




