・ケース-バイ-チーム×『タクミ』・
「ちょっと無駄口聞いてもいいすか?」
リッツが言った。
「? どうしたの?リッツさん?」
答えたのは、巧だった。
「『リッツ』でいいです。タクミさんーー歳そんな変わらないし。」
そうなの?と言ったのは、原だった。リッツは『22』なのだ。俺より若い。リィンツィオは『23』だ。ーー見えないがな。巧達とは『逆』の意味で。ーー悪いが。最年少はアーチェラーのノミニオだ。未だ『10代』だった。『19歳』だそうだ。ポーター、ディランズが最年長『25』歳。
ついでだから、ソーサラーのミーディと回復持ち剣士マミアーノが『21』で同い年だった。ーー分かる。何だか理解るぞ。彼奴等そんな感じするよな。ああ、そうか。ーーユリシアと『同い年』なのかーーつまりユリシアは俺より『あの年代』と『お似合い』ーーな訳かーー結構へこむ事実だな。ーー此れは。
「巧『さん』はーーやめてほしいな。僕は『さん』つけられる『柄』じゃあないから。で?何?」
「聞いても良いなら。」 「どうぞ?」
リィンツィオは黙って聞いていた。
「『タクミ』達の『強さ』って何? 俺達も………………『弱くない』つもりだった。…………けど」
「あ~それは。巧『達』は、『ほぼ略』反則だしな。」
答えたのは直夏だった。巧は無言だった。
「僕、『人』じゃないんだ。『此の世界』で言うところの。」
考え込んでいたのか、唐突に巧は答えたのだった。俺は問い掛けた。
「『神』って事か?」と。巧は否定した。
「正しくはーー『神の子』ーーかな。僕は『未だ』神じゃ無い。ただの子供だ。」と。
「そう言うと、『俺も』か?巧?」
問い掛けたのは、直夏だった。ーーお前も『強い』の?
「あ、」 「来た!巧さん!」
「じゃ、直兄『出番』かな。はいど~ぞ。」
加野と原が何かを知らせるとーー其れは来た。魔物だ。バトラーの気配を、俺も感じたのだった。ユリシアも緊張したので、庇う様に立つ。その横を直夏はすたすたと無造作に歩いた。
「!」 「え、ちょ!」
どんっ!
目でーーーー追えなかった。気付くと床、嫌、地面に、ーー鹿型バトラーが仰向けだった。角がヤバイ奴だ。一瞬なのかよ。素手だし。ーーーーーーーーーーー何なんだよ。
「巧に任すと『飼い』始めるからな。ーーたくっ」
「お父さん今『干支』集め始まったんだよね~そういえばさ。『可愛いの』限定だけど。」
「『可愛い』基準はーー何だ?巧?」
決まってんじゃんと巧は言った。
「我が家の『基準』は『お母さん』です。」
人差し指たててーーだ。直夏は呆れたのだった。『おばさんよりって事か?』と。巧は否定する。『違うよ』と。
「お母さん『が』だよ。」 「??」 「お母さん『が』気に入る『可愛さ』が、『基準』。」
「…………………………おまえん家って………………………。」 「大差無いと思うよ、直兄の家とさ。自覚無いでしょ? 兄ちゃんはさ。『夏央』さん、『夏美』おばさん『溺愛』だからね?」
『自覚してよ』と巧が言ったのだった。直夏は『……………………頭痛え。』ーーと言ったのだった。
何故か巧は半眼の『どや顔』だったが、カーズィ達の『世界』では『どや顔』とは言わない様だ。
倒された『鹿』は虚しくも『放置』だった。彼等の『世界』では『プレイ』とも言わない。放置は放置だ。
「……………………勿体無い………………素材になるのになあ…………」
リィンツィオがそう言った。巧は『素材?』と聞いた。そして悩んで『じゃあ』と言った。『鹿』は『消えた』。そして、
「じゃ、仕舞っとく。後であげるね。」と。けろりと言ったのだった。最早何も驚くまい。リィンツィオとリッツは目ぇひん剥いてたけどな。慣れろや。持たねーぞ、多分。
「ちゃんと『注意して』視ててよ? 動物倒しに来たんじゃあ無いんだからさ。」
「は~い。」 「大丈夫ですよ、巧さん。任せて下さいよ。どうせ『俺』『戦闘要員』じゃあ~無いですし。」
「は?」
「え?」
俺とユリシアは略同時にそう言ったのだった。お前も強かったが?
「あ~カーズィさんだっけ? 加野はね、『反射神経』がーー壊滅してて。orz」
「壊・滅はしとらん。『鈍い』だけだわ!たくっ」
原の言葉に、加野は立腹したのだった。『鈍い』って自分で言うのか?
「おい、又来たぞ『発見』係。役立たないな、おまえら。いいや、退け。」
「あ、『ちょっと』多いな?」 「大丈夫だ。巧、『退け』。」
ーーーーーーーーーーーーーーっ! っ、ーーーーーーーーー!っ、!!!!!っ、ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
!!!!!!っ、ーーーーーーーーーっ、!
位の感じだった。『ちょっと』多い?『大分』居たぞ?
バトラー絨毯だった。一面『魔物』だよ。『おやすみ』だがな。ーーーーなんだ此れは?
「「「!!!」」ーー消えた?!」 「違う仕舞っただけ。さっきも仕舞ったじゃん。」
「何『驚いてる』の?」
華月 巧は言ったのだった。ーーーーーーー驚くだろ。誰でも。
「あ、よけて歩くの大変だなとか思ったら。」 「さすが巧さん。」 「「わかってる~」♪」
「お前等の為じゃないよ。僕が急いでんの。全く。」
「リィンツィオ、……………俺『も』頭痛く為って来たわ。」
「奇遇だな、リッツ。ははは……………………はは?」
「あの…………………『頭痛薬』ありますよ?使われますか?」
ユリシアは言った。俺は止めた。『きっとその「頭痛」では無いよ。』と。
ユリシアは可愛く小首を傾げたのだった。ーー好きだ。ーー結婚しよう。嫌、するんだった。馬鹿か俺は。思わずユリシアの『手』を握ったのだった。そっとだが。照れたユリシアが又可愛かった。………………………昨夜よりもだ。きっと今最高に可愛い。早くーー『終わらせよう』な。
『依頼』の『品』を『見付け』れば、『完了』だ。未だ『道程』はーー遠いが。
見付けられぬば、『此の世界』はーー終わる。全ての『植物』の『希望』を『見付け』に行くのだ。『最後の希望』を。あると、絶対『在る』とーー信じるしか無い。
此の『惨劇』の中でも。
『巧』が張った『結界』無くば、一分と持たぬよな『猛毒』と化した元『植物』達のーー洞穴でーーだ。
巧が『倒した』『アレ』のーー『影響』らしい。ーー何て事だよ。群そう地もーー『全滅』だよ。
酷い有様を見ながら巧が言った。「未だ何か残ってるな。」と。
「ーーーーーっ、『靄』?」
冷汗と共に、言ったのは俺だ。又『アノ』靄が『在た』のだ。揺らぎながら。放つ『悪臭』が『そうだ』と語った。
『ただの「残りかす」だよ』言った巧を見ると、
喜んでいる様にも見えたのだった。『鬱陶しいよねーーーーー』と。その顔はやはり、『美青年』と呼ぶ他ーー無かったのだ。
俺は靄よりも『巧』が恐いと感じた。背中伝う冷汗が、俺にそれを教えたのだ。『人では無い』と、その事を。
たった今、実感させたのだ。
「海に『ならう』かな。」 「『海』は何したんだよ?」 「『ちょっと』ね。ふ。」
「…………笑って誤魔化すな。で?」 「いいよ?『僕』殺るから。」
巧はにやっと笑った。靄を見た。そして、
腕をかざした。そして『唱え』た。
「圧縮!『濃硫酸っ』『溶けろっ残骸!』」
靄はぎゅっ!と、縮まった。そしてドロリと溶解した。そして、!
崩れ切れずに此方へと来た。又巧が笑う。『計算』したかの様に。どんっッ!!!ーーーー!
にやりとした巧の『先』に、見えない『壁』は『在った』のだ。俺達の結界とは又別の『壁』がた。靄が溶けた訳の理解らんモノはーーそれにぶつかり止まった。
それが最後だった。壁はじゅわっりっとーーーーー緩やかに『ソレ』をーー『蒸発』させたのだった。ーーーーーーーーーーー
そしてそれは、いなくなった。何処にもだ。『輪廻。』とーー巧はにやりと『笑った』のだった。
「『成仏』しなよね、『残りかす』さん。酒なら『浴びる程』ーー飲んだんでしょう? もう『必要ない』でしょう。ーーーーー『お父さん』『最近』は『飲まない』んだよ。偶にしかね。『お母さん』に『止められた』からさ。
お父さんがお母さんの『甘いもの』止めるからさ?お母さんがじゃあお父さんも『好物』『我慢して』ってね。うっかり『お酒』って答えちゃったお父さんの『負け』だよね。」
巧はーーーーもう『恐ろしく』ーーは、なかったが。
「その『壁』は?」と聞いた俺に、彼は答えた。
「ただの『高温』だよ。」と。「ちょっと『熱かった』かな?」と。戯けた様にも。




