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・到着っ!・

 「巧っ!お父さん!ーーーっ紺!?」


 「げっ!紺ちゃん!やられた?!」  「馬鹿言うな!」  「つか急げ!」



 「「「もう急いでるよ!」」」   「おじさん!紺ちゃんは大丈夫ですか!?」



 「海~悠緋~大丈夫~っ」



 「「「「「「紺!」」」」」ーーちゃんっ。!」



 いきなり目の前が『別の景色』だった。頭が追い付いて行かない。ただ、『コン』とやらを見たユリシアのーー声で、ゆっくりと俺は『現実』へと戻った。感覚がだ。やはりユリシアは奴を『兄』だと思っているーーと。




 此処は知らない場所だった。俺は初めて来た。でかい窪みの中央に、あの『親子』がーーいた。



 華月 陽藍ヨウセイと名乗った男と、子供だと言ったコンと、『タクミ』と名乗ったあの美青年だ。コンはーー其の地に伏していた。『化け物』にやられて。




 黒い朧気なーー『何か』ーーだった。アンデッドでもないーー気配が違うからだ。あれはアンデッド系バトラーでは無い。何だ?人型にもーー思えた。型はでかいがーーな。人間の三、四倍はーー在る。揺らいでいた。俺は『其れ』を確かに『恐ろしく』感じたーー。得体の知れない不気味な『モノ』だった。ふらふらしているーーまるで、っている『様』ーーだった。




 「酒くさ~」   「マジだ。おじさん、ビンゴ。」   「あ、俺等も酔うわ、此れ。」


 「駄目なやつーーだな。」  「かっけま~す。お父さん~巧~『紺』退けて~!」



 「「まっ!」」  「「「ちょっと海君っ!」」」




 「出ろ!『特製!』 二日酔いに効くドリンク~!」




 っ、ばっしゃ~~~~~っっっん!!!!!!!!!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!







 一同唖然とする中ーーーーーーーーーーーーーーーーー、カイは本当に『特製ドリンク』を『ぶっかけ』たのだったーーーーーーーーーーーーー『化け物』へと。ーーーーーーーー水浸しだけど?ーーーーーーーーーーーーーーーーー『化け物』が。ーーーーーーーーーー待て。







 溶け出したぞ?おまえーーーーーーーーーーー『何』入れたんだ?勝ち誇ってやがる。っ!





 「よしっ」



 良しか?




 「巧~『ドリンク』かけたった~♪w」


 カイは言った。



 「馬鹿バカ。『勿体無い』だろ!たくっ」


 タクミは苦言した。



 「『二日酔い』ドリンクって海は何、入れたんだ?」


 陽藍とやらは言ったのだった。海は答える。


 「勿体無くないよ、巧。どうせ飲めないもん。あのねお父さん。『塩』やばめ、『砂糖』多過め、レモン『果汁』ーー『ぎ』ーーで作ってみた。人間が飲んだら死んじゃうな~な、レベルで。ーー上手く出来た。」



 勝ち誇っていた。躊躇いもなく。ーーーーーこいつーーーーー恐ろしい事をーーーーーー『』作りやがった。『ありもの』でな。ーーーーーー信じらんね。贅沢過ぎる『毒』だな、おい。本当『勿体無い』よ。『ソルト』に『砂糖スイート』に『果汁カジュウ』だと?





 全部『貴重品・・・』だよ!っ、此のーーガキめっ。




 父親!ーーなんとか言えよ。『ふむ』ーーじゃなくてな!父親は『カイ』と呼んだ。カイとやらは、父を見た。そして言われた。




 「ま、ーーいいけどさ。『もうやるな』よ。」と。カイはどうしてだと聞いて、又言われた。



 『巧が言ったろ』と。『勿体無い』ーーだろうーーと。






 全く、本当だよ。窪みだったから、良かったようなもので。カイが『出した』『水量』が『多過ぎ』て、『池』状態だよ!常識無いのか、コイツは。全く。『非常識』だよ、『色々』とな!




 『此処』まで、『ワープ』でたんだぞ?リィンツィオ達も『一緒』にだ!



 此の『人数』をんで、どうして『けろっ』としてるんだよ?カイとやらはーーーー




 まるで『おまえ』が『化物モンスター』だな。




 「それに此れから『本番』だし。紺、どうだ? 一度『帰る』か?」



 俺がーーカイをまじまじと眺めてると、そう言ったのは華月 陽藍だった。ーーどういう意味だ?    ーー『本番?』




 「さっきのは何? お父さん?」  カイが父に質問した。父は息子を見た。そして答えた。




 「『分身』て処かな。紺は『おびき』出そうとしたんだけどな。」



 横で、息子『タクミ』が頷いたのだった。『だから馬鹿って言っただろ。』と。




 「『勿体』無かったんだよ、さっきのな。『本体』に『使え』たのに。海の馬鹿。焦り過ぎだ。『紺』が『簡単』に、やられる『訳』が『無い』のに。ふう。」





 海は『あれ?』と言ったのだった。『紺、ごめんね』と。コンは『大丈夫、海、ありがと。皆もね。』ーーと、そう言った。言われた一同は渋い顔をした。気不味いのだろう。



 カイが『もう1回作る?』と聞いて、兄と父に咎められていた。おい、学習しろ。さっき駄目だと言われただろ。『やるな』とな。ーー全く。溜息が出るぜ。




 カイが悩んでいた。お前もうーー余計な事しない方がーー良いんじゃ無いのか?ドジっ子だろ?絶対。ーー美少年なのになーー『勿体無い』な。思わず俺は苦笑したのだった。ーーーー





 「おい、それよりーー『何』が起きてるのかーー説明してくれ。」


 俺はそう言ったのだが、




 「無理だ。」




 ヨウセイとやらはーーそう言った。俺は悔しさともどかしさに思わず唇を噛んだ。そして、




 「今は『待て』。」





 そう言われたのだった。何故だ?するとーー『何か』が、『来た』。ぞわりとする。



 それは俺以外の『連中』も『感じた』ようだ。『何か』がーー





 「『本体』だよ。『餌』の『香り』でも文字通り『嗅ぎ付けた』かな?」



 タクミが言ったのだった。『な、カイ?』と。




 言われたカイは、タクミを見て『きょとん』とーーした。そしてはっとする。




 「僕、『餌』?!」と。ーー驚愕したのだ。一同カイを見る。勿論驚愕したさ。『美少年』が『エサ』ーーなんなんだっ! 一体!!






 「ははっ、『おいで』なすったな。海君、『お手柄』ってか。良い『タイミング』で来たよ。流石『俺』の『子』。『空気』読むね~。くくっ」



 『いやいや』  『お父さん……』  「「「読まない」じゃん。」でしょ。「し。」




 「ーーーーひどい子供達だよ。ーーーーー可愛がってんのに。」



 「お父さん問題すり替えないで。」




 「「「茶番やめて~~!」もう来ますよ!」嫌!来たよ!「げっ!」





 「ははは『到着っ』てか。ーーなあ?」



 「はいはい。『任せて』ね。」






 軽く笑った父親の横で、『華月 巧』とやらがーー又軽く『言った』のだった。







 「邪魔だから『手出し』しないで」ねーーーーーと。冷たく言い放った。『足で纏い』だーーと。







 綺麗過ぎる顔は、真顔だった。








 【ポンッッッ、タッ!!!調子乗っテんジャネーゾッ!!此の子狐メッ!】





 【黒い】ー【揺らめく】ー【朧気な】ー【霞】の様なーー、【何か】ーーだった。先程よりもよっぽど黒くーー【不気味】だった。






 【神二逆らうナッ!】とーー『モヤ』はーー叫んだ。気分の悪く為る『匂い』をーー撒き散らしながら。



 タクミが真逆の『面倒くさ~い』とーー言ったのが聴こえて来た。ーーおい!?そして父を見た。





 「お父さん、『面倒臭く』為っちゃった。『問答無用』で良い?」そう短く聞いた。父親は、



 「ーーーーいっか。オッケー巧君。ゴー。」と、返した。







 俺が、俺達が事態を呑み込むよりも、多分前だった。巧と呼ばれし『其れ』は手を掲げたかと思うとーー『剣』が『現れ』た。あっと思う間も存在せず、握った巧はーー其れを振った。それだけだった。






 【ーーッ? ーーがっはぁぁーーーーーーッ?ーーーーーーー、?ーー。……………………ヨウ……セ…フェア……………リ……】




 【な、『』の『神』】っ、おっと【いけない】ーー【元】だな。なあ?ーーーー【消えた…………な。】






 【華月 陽藍】はーーーー唇の端を歪めて、実に妖しく笑ったのだった。【艶めかしい】ーーまでに、実に優雅に。【得体の知れぬモノ】の【最後】とはーーおよそ【不釣・・い】に。





 「そうだな、音楽・・でもーーヴォイオリンででもーー『送って』やりたくーー為るね。」





 「悪かったよ。『俺』が確かに悪かった。だけどなーーまあ、もういいか。そうだな、『約束』なら『又』『会う事』がればーーな。それ迄は『輪廻』を『愉しめ』よ。」





 彼は意味有りげな言葉をーー空へと『送った』のだった。唖然とするーー、一同を余所にだ。



 華月を名乗る者達だけが、平然としていた。『いつもの事だ』と。








 「あれ? 『終わっちゃった』?」



 空中から『人』が降って『出て来た』のはーー其の時だった。非現実の、非常識だよ。

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