・『スポドリ』を『つく』ろう。・
「スポーツ・『ドリンク』?」
「うん、そう。」
俺は『カイ』に聞いていた。『スポドリ』とは何かーーと。ドリンクは分かるが、『スポーツ』って何だよ?
「………………『運動』………………で、『競う』系かな?」
と、カイは答えた。こいつの『名』は、『華月 海』とーー言うらしい。
チップが出来る迄『暇』なので、こいつ等ーー少年『達』にーー話を聞いていた。先程のアウトワーカー達も一緒にだ。勿論マサルとユリシアも一緒に。
アウトワーカーの面々は、怪我した男も合わせて『6人』のパーティーだった。リーダーがリィンツィオ。大剣を背負ってるから、典型的なファイターだろう。体力馬鹿タイプだな。ガタイも良イ。顔も厳つく、女にモテナイタイプだな。あと、ロングソード持ちの、リッツ。細身だが、筋肉質だ。スピード重視、器用タイプの剣士だろう。顔はまあ……悪くはない。…………が、やはりアウトワーカー。武骨さが勝つ。嫌われもしないが、ひどくはモテナイーーな。そんな感じだ。
それから回復魔法持ちの剣士、ーー珍しいタイプだな。普通回復持ちは重宝されるから、剣士に成る奴はーー少ないと思うんだが。まあ、こいつはマミアーーと言うらしい。『女?』と聞いたら怒られた。…………………勿論男だった。しかも本名が『マミアーノ』。…………………女だろ?やっぱり。
『それ以上言うと、全裸になってやる!』と、切れられたのでーー謝っておいた。ユリシアには、見せられん。絶対に。変な男だった。
怪我した男は『ポーター』だった。『荷物持ち』だ。体力も有るし、身体だって一番頑丈だ。ーーだからと言うのかーー荷物係は、戦闘になれば、『盾』になる奴がーー多い。
やはり頑丈さが売りだから、兼業が多いんだろうな。実際俺も、駆け出しの頃、盾役の荷物係には、大変世話になったさ。『盾』の『攻撃力』ーーえげつないからなーー。
軽い魔物だとーー文字通り『吹っ飛ぶ』。盾の『体当たり』に。ポーター兼『剣使い』ーーも見た事が有るーーが、強かったな。専門の魔法職だと『強化』の『補助』魔法使うだろ? 彼等と相性良いよな、戦闘系荷物係はさ。
残りの二人は、遠隔操作系だな。『弓使い』兼『先行』師と、『解除』持ちの魔法士ってとこだ。攻撃系魔法より、『回復』『状態異常解毒解除』『罠発見・解除』迄ある、完全サポートタイプの魔法士だ。アーチェラーが、『ノミニオ』で、解除魔法士が『ミーディ』だーーそうだ。
ミーディは初級の攻撃魔法なら使えるーーと。『買った』らしい。ーー金持ちだな、おい。
魔力あれば、攻撃魔法のみ、『魔法屋』に売ってるからな。まあ、『中級』までだがな。資質が在ると『上級』を覚える事が『在る』ーーが、魔法屋の売り文句だがーーどうだかね。どうしても買うならーー初級で十分だろ。まあ、『魔法』買うにも『アウトワーカー証明チップ』がーー必要だがね。
『一般人』が『持った』ら、『暴走』して危ないだけだからな。あ、ーーそういう事か。
「ーーつまり『お前等』は、『魔法』を『買いたい』って訳?」
俺は『少年達』に聞いたのだがーー『きょとん』ーーとされたのだった。
「「「『魔法』『買える』の?」」」と。
彼等は言ったのだ。全員ではなかった。名前はーー
相瀬良 広陽、
仲嶺 深織、
原 理ーーーーと、いうらしい。そして残りの二人がーー
『鹿島 悠緋』、『加野 なつめ(ナツメ)』ーーだ。そして、
此の『ナツメ』という子だがーーマサルは確かに彼の名を呼んだーーな?『ナツメクン』と。
「『魔法』は『買える』ぞ。『中級』までならな。此の町では『買えない』けどな。店が無いから。」
俺の代わりにミーディが答えたのだった。
「ねえ~出来たよ~? なんで誰も『見てない』の?『作り方』。………『教えて』って言ったじゃん。」
『華月 海』がーー言ったのだった。あ、悪い。ごめんな坊や。見てなかったわ。すまん。
「ありがとうーー『カイ』サン。あとで皆さんには『私』から伝えますから。美味しそうですね。今度試してみます。」
そうーー唯一真面目に聞いていたユリシアがーー可愛い笑顔で笑ったのだった。
そして『マサル』が言ったのだった。『スポドリ』って、『作れる』んだ?ーーと。
「ーーいいけどさ。で?『おにいさん』は『何者?』『お父さん』の『何?』」カイ少年が言った。そう。ーー俺も知りたいーーその事をだ。
「あ~『わかんない』んだよね~結局。『自分』の『事』。頭痛くなるだけでさ。はは…………はは…………………。はは。」
美少年『カイ』はあんぐりと口を開いた。………………………………おい台無しだぞ?美少年が。良いのか?
しかし『カイ』は俺の気持ちも余所に、こう言った。
「記憶喪失なの? 怪我系? 精神的系? 両方? 逃走系? 追い詰められ追い込まれ系? 逆切れ系? 巻き込まれ系? 転生系? 転移系? どれでも無い系? どれ? 」ーーーーと。
マサルは勢いに追い付けずにーーーーに、ただ茫然としただけだった。ーーーーー
そして『彼等』の『チップ』は、『最速』系でーー出来た様だった。ポート・リーダーが、バテ気味だったぞ。大丈夫か?
消耗していたーーーーおい老けたか?大丈夫か??
そして『出来上がった』スポドリは、ポート・リーダーが飲み干したのだった。『旨いっ』と。
気に為るからーーやめろ。作り方真面目に聞くべきだったなーー俺は後悔したのだった。ユリシア、君が『在て』ーー『良かった』よ。
とか思ってたら、『彼等』が言った。『じゃあ僕達』「急ぐから」『行くね』ーーと。
リッツ達や、ポート・リーダー他職員に挨拶してた。ーー待てって。
「嫌、待ってくれ。『行く』なら『俺達』も『行く』ぞ。『案内』も『出来る』し!」
ポーターの男ーー『ディランズ』が仲間達に言っていた。しかし、カイに拒まれた。
『危険だから』と。
「ディランズさん、怪我してるし、駄目。『安静』にしてて。『危険』だし『駄目』だよ。」
カイは言った。ディランズは食い下がる。
「大丈夫だ!案内する!」
「そうだ、君達未だ『子供』だろ。それに『初心者』だ。俺達はついて行く『義務』がーーある。恩返し『以前』にな。」
リィンツィオもそう言った。ーー確かにな。規定も在るしな。
「んじゃ『どうしても』というならーー『スポドリ』もどき、正確には、」 「経口補水液、」 「大量に作るーー」 「か。」
「ん~『僕』は『反対』なんだけどな~。加野君は?」
「わからん。」
「「「安定の『加野』。」」」 「やめろっておまえらーーはさ。なつめ、ごめんな?」
「すみません『水筒』ありますか~?」
「海君!」 「仕事早っ!」 「あ~そうか。『入れ物』必要か。流石ーー海君。」
『彼等』はーーそんな『やり取り』をーーしたのだった。つまりーー
「私も行きます!」
「なっ、ユリシア! 何をーー!」
ユリシアの急な発言に、俺は慌てたのだがーー
「『紺』の『危機』なんだから、行くなら皆、『急い』で!」
華月 『海』はーー言ったのだった。
「この際『お鍋』でも『何でも』いいや!」と。
鍋に何を『入れる』って?ーーーーー坊や。いや、『在る』けどさ、鍋。
『錬金術』用のでかいのが。使うのか?ーーーーー此れを?
そして華月 海は、『はっそうだ!』ーーと、何か思い付いたのだった。
友人達は、良い予感はーーしなかったのだが。




