表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/105

66話小話9

小話が書けたので投稿いたします。

「連合の府にて」


尚人とミハルが「風の飛竜の巣」に着く数日前に時間は遡る。


「う~ん……」


科若胡桃はうずうずしていた。


いや、胡桃とアズハの2人とも、早く「香り花の山」に登り、その目的物を採りに行きたいとうずうずしていた。


が、それを表立って顔に表していたのは胡桃の方だった。


「クルミ、そんな顔してたら、お客さんにイチャモン付けられちゃうよ」


言ったのはアズハである。


2人は4人で泊まっていた宿に泊まり続け、その近くの大衆食堂で働いていた。


2人が働くその場所は、「連合の府」と外の街との境に近く、治安が良いとは言える場所ではない。


他の街よりもマシだが、マシと言えてしまうという程度だった。


なので、考え込むような顔をしていると、ガラの良くない連中は絡んできてイチャモンを付け、何かと値下げなどを吹っかけてくることもある。


「とは言ってもねぇ……。早く行き過ぎても仕方がないと分かっていても、早く行かないと、桜木君に悪いような気がして……」


「分かりますけど、ここで立ちいかなくなるよりはいいって思わないと!」


そんなことは勿論、胡桃も分かっていた。


しかしそれでもそのことが顔に出てしまうのは、彼女の良いと言われるところであり、またこういうときにおいての欠点でもあった。


「早めに行くって言ったって、今年は寒いらしくて、もう少しは遅らせないといけないんですから」


アズハが言う通り、今年の「連合の府」の周辺は寒いらしく、今すぐには不用意に近くの山にも行けない状態であるらしかった。


「あと1週間、早くても4日は後じゃないと危ないらしいよ。それに、早めに行って取りに行っても、月見草が腐るのが早まって困るのはクルミの方だよ!」


ちゃんと生えている状態で手に入れないといけない胡桃とは違い、アズハは葉の部分を手に入れればそれでいい。


失敗して困るのは胡桃の方が確率は高い。


ついでに尚人も困る。


「分かってはいるんだってば~……」


「じゃあシャキッとしてください!」


「はい……」


「もっとシャキッと!」


「は、はい」


そんなこんなで、彼女たちは彼女たちなりの試練に挑んでいるのだった。


(やっぱりなんか、いつの間にか桜木君のことを考えてしまうな~……)

良ければ是非ともご評価・ご感想を頂ければと思います!

ブックマークもお願いします!


書く気力に繋がります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ