表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/105

27話 機の確認と

本日は10話ほど投稿いたします。


明日からは水曜日4回、それ以外2回の投稿に戻ります。

さて、念願の前衛である新たな旅の仲間、ミハルと一緒に旅に出る前に、自分たちも確認しなければならないことができてしまった。


グライダーだ。


使うグライダーはハンググライダーだが、魔法を使って風を起こすことで、風のない平地でも離陸が出来る。


また、一定以上の高度をとると、あとは滑空して行けるのでずっと風魔法を掛け続けなくてもいいという。


そしてこのグライダー、二人で乗るためにやや大型のものを用意してもらっている。


少なくとも二人で乗るには問題ないとは思うが、三人で乗っても大丈夫なのかは分からない。


もしかしたら別のグライダーを用意してもらわなければならないし、下手したら選択肢が「安全だけど時間の掛かる道」だけになってしまうのかもしれない。


というわけで、「イズムルド電力研究所」に再度訪れてみた。


「あー、別に大丈夫だよ」


少し緊張したが、大丈夫だった。


「離陸に必要な風を起こすために魔力がもっと掛かるかも知れないけど、ナオト君もクルミさんも風魔法を使えるんだよね?」


「はい、二人とも使えます」


「だったら大丈夫だよ。そのもう一人が全く魔法を使えなくても少し走れば大丈夫だと思うよ。ただ滑空するだけなら、君たちに渡す予定のグライダーは四人まで乗れるから、更にもう一人くらい増えても大丈夫かな。離陸するなら魔法を使える人がもう一人くらいいると思うけど」


とのことらしい。


「確認はもう終わったから渡せるけど、出発は数日あとなんだよね?」


「はい。彼も何か、準備だとかがあるみたいで」


「だったら、離陸と着陸の練習してみる?」


「いいんですか?」


「今日グライダーを渡して行くって思っていたから、組み立て方だけ教えるつもりだったけど、時間があるならそれくらいは教えておいた方がいいと思って。場所なら、ここの周りは広いから、そこを使うといいよ」


今回、グライダーを使うのはほとんど直進だけど、これだけは練習したほうがいいよな。


できるなら荷重移動で旋回する方法も習得しておこう。


……。


外に出て、グライダーを組み立てて、ハーネスなどの準備をし始めた。


「じゃあ、離陸の仕方の説明をするよ」


簡単に言うと、走り幅跳びの要領で跳んで、そのときに風魔法を掛けると飛べるらしい。


「風を起こし続ける魔法の『ウィンドストリーム』があるけど、走って跳ぶときは最初に『ブラスト』で初速を得て、そのあとに『ウィンドストリーム』でゆっくりと加速していった方が飛べやすいよ。最初から『ウィンドストリーム』でも飛べると思うけど、そっちならもっと走れる距離があるときじゃないと飛びにくいね」


なるほどなるほど。


「さて……」


「あ、飛ぶ前に着陸もできる必要があるから、その説明もするからもうちょっと待って」


それもそうだった。


「着陸は、なるべく地面と羽が水平になるようにして、ある程度木とかがない広い土地ならどこでもいいんだけど、あんまり広い場所がなければ『ウィンドストリーム』を離陸のときとは逆向きに使って減速したらいいと思う」


用はブレーキってことか。


「早めに減速しすぎたら失速して落ちてしまうから、そこは気を付けてね。じゃあ、説明はこれくらいでいいかな。まずは走って軽く跳ねて、滑空する感覚をつかんでもらうところからかな」


そして練習が始まった。


「おお、少し浮いた」


今日の練習で十数秒間浮くことができるまでになっていた。


始めたのがもう夕方だったから、暗くなり始めたころにはやめてしまって短い時間しか練習できなかったけど、この短時間の練習ではかなり進んだ方だと思う。


こうして、以前に来た時のように、今日と明日は研究所の宿直に泊まらせてもらうことになった。



「おお、結構飛んだなぁ……」


コモリ所長が感嘆の声を出していた。


ミハルを仲間にし、「イズムルド電力研究所」でグライダーの飛ぶ練習をしてから二日が経った。


明日は出発だから、出発当日に練習することは流石にないから、その分までする勢いで頑張った。


練習して二日目の昨日は数十秒ほど飛んで、本格的な着陸の練習もできるようになり、今日は研究所の敷地の周りくらいを数周できるほどになって、荷重移動や着陸も上手くなった。


「あとは、そのもう一人が離陸するときに足並みを揃えられるように練習できるといいけど……」


「いや、準備が終われば明日の朝から出るので、それは実際に飛ぶときに合わせることになりそうですね」


「あー……やっぱり?」


コモリ所長は苦笑いした。


「今の二人なら問題ないけど、もう一人が加わると二日目くらいの熟達度くらいになると思うから、飛ぶときは一日……少なくとも半日は練習した方がいいと思う」


「分かりました」


「全体の荷重の問題もあるから、飛ぶときに懸垂部の位置取りも十分注意してほしい」


最後に色々と注意事項や説明をされ、話し合いをしてから今日の練習を終わった。



「それでは今回もいろいろと、ありがとうございました」


「いやいや良いって。だけど帰ってきたら、使い勝手の具合を聞かせてもらうからね?」


「はい、勿論です」


「あーあと、最後に、ハーネスは一応4人分入れておいたよ。で、『ボルカン帝国』の街に入る前に、グライダーのセットはどこかの地面に埋めて、隠しておく方がいいよ。かさばってしまうし、重いし、持ってるのを見られると不審がられてしまうからね」


「ご忠告、ありがとうございます」


「ああ。じゃ、いってらっしゃい」


「「いってきます」」


そして、次の旅が本格的に始まった。

良ければ是非ともご評価・ご感想を頂ければと思います!

ブックマークもお願いします!


書く気力に繋がります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ