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日本合身後 30年目

NUN ネオ・ユナイテッド・ネーションズ

新国連のこと。

 30年目です。

 第6代総理大臣です。本来5代目が勤めているはずでしたが、就任から3年目で自民党から出した大臣が汚職をやり、内閣総辞職と衆議院解散となりました。

結果

衆議院議席数 定数150議席

自由民主党  53議席 (比例10議席)  

立憲民主党  30議席 (比例15議席)  

日本明日党  38議席 (比例11議席)

推綾会     8議席 (比例4議席)  

オホーツク党  6議席 (比例2議席) 

光来党     5議席 (比例2議席)   

日本共産党   2議席 (比例1議席)  

無所属     8議席 (比例0議席)   


参議院議席数 定数74議席

自由民主党  20議席 (比例12議席)   

立憲民主党  18議席 (比例6議席)   

日本明日党  19議席 (比例9議席) 

推綾会     6議席 (比例4議席) 

オホーツク党  3議席 (比例1議席)

光来党     1議席 (比例0議席) 

日本共産党   1議席 (比例1議席)       

無所属     6議席 (比例0議席)  


 第5代総理は責任を取ると言って改選選挙には出馬せず。隠居だと言って喜んでいる。ゆる~せん。何時か退治(よびもどし)てくれよう。

 議員定数は人口の増加で増えております。アレから1200万人も増加しました。

 共産党のしぶとさよ。光来党は推綾会が分離して出来た党。オホーツク党は北方のロシア人達が創った政党。


 国内では琵琶湖放水路が完成しました。予定よりも2年ほど遅くなりました。京都も大阪も宇治川と淀川の氾濫におびえる日々が無くなったようです。


 原子力発電所の解体も徐々に進んでいます。大型の原子力発電所としては茨城県の東海第2原子力発電所が第1号です。大型炉のモデルケースとして慎重に行っています。小型の動力試験炉なら解体経験もありますし、東海原子力発電所も解体中です。事故も発生し放射性物質の漏れもあります。周囲に災害をもたらすような重大事故は発生していませんが、数名の方が事故で亡くなられました。作業は厳重に行います。放射性廃棄物の処理は順調です。マガダン奥地まで運ぶのは大変です。


 政治的懸案であった道州制はなんとか導入されます。


オホーツク自治州  旧ロシア

北日本州      北海道+東北

関東州       関東

中日本州      中部地方(三重県と山梨県を含む)

西日本州      近畿+中国+四国

南日本州      九州+沖縄

政府直轄      マリアナ諸島+ハワイ諸島 

          伊豆諸島+小笠原諸島     


 オホーツク自治州はロシア人達が主に住んでいる。公用語はロシア語で第2公用語が日本語である。自治州の名の通り州よりも権限が大きい。これは将来的に独立の可能性も視野に入れている。最近旧ロシアからの移住者が増えてきている。今のところロシア人達にその気は無いようだが。

 北海道は単独での存続は難しいとして東北と共に北日本州を。北海道は未だに北部三分の一が野生の王国。人間は海岸の港周辺を拠点として確保しているに過ぎない。

 関東州は日本本土で一番平地面積も大きく温暖で水利も良くパフォーマンスは高い。東京都と神奈川県東部の廃墟群がなければ。肝心な場所が廃墟なのだ。廃墟をなんとかしないと平地が多いという有利さを発揮出来ないだろう。それと、この地域での1500万を超えるご遺体の搬出と火葬は終了しました。日本全国でも。但しアレの時に水没した部分や橋が切れた部分の水中に相当数のご遺体が残されている。これは将来の問題となる。

 中日本州は順当だろう。三重県は中部へとなったが、繋がりから言えば中部で良いと。

 西日本州だな。四国と中国は合わせても将来的に難しいだろうと近畿と一纏めとした。

 南日本州も妥当だろう。

 政府直轄は仕方ない。マリアナ諸島とハワイ諸島など今の所、住民はいない。管理する役人と軍人が住んでいるだけだ。


 南日本州はオホーツク自治州を除くと一番領域が広く島が多いので交通の便も悪い。経済規模的にも苦しいだろう。政府補助が多くなる見通し。


 そうそう、なんでこういう編成になったかというと平地の少なさ。増えたのがほとんど山。例えば青森県・秋田県・岩手県・山形県・福島県・新潟県・長野県・山梨県・富山県・石川県・福井県・滋賀県・和歌山県・岡山県・広島県・鳥取県・島根県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県・長崎県はまったくと言って良いほど平地が増えていない。東北と中国と四国は全部入っている。これでは辛すぎるとして、こういう編成になった。


 また軍人というのは、憲法改正と法律の改定で自衛隊を軍としたからだ。NUNで唯一太平洋と大陸周辺からシンガポールまで効果的な軍事力を展開出来るのが日本だから、今までの憲法と法律では効果的な自艦防御のために自衛すら出来ない。そこで国民投票の結果、憲法改正案が通り軍となった。反戦とか話し合いで解決とかの現実を見ているのかという人たちは反対したが、極少数派になっており声高に騒いだだけだった。

 しかし、いくら敵対勢力がほぼ無いと言っても日本海軍の負担がとんでもないことになっている。イギリスにシンガポール辺りまで出てきてくれと言ってはいるが。

 ほぼ無い敵対勢力は海賊であった。殲滅してもいつの間にか出てくる。海賊の装備は自動小銃程度でロケット弾や大口径機関銃のような重装備は無い。商船側も重機関銃で武装し撃退するのが最近のトレンドになっている。トレンドとなっていても基本的に民間人で軍人のように訓練を受けていないので近寄らせないようにするのが通常だった。

 だからイギリスがシンガポールまで来てくれると非常に助かるのだった。向こうも嫌だろうけれど。

 最近は、タイ・マレーシア・インドネシアの海軍と沿岸警備隊が戦力の復活を遂げ助けになってくれる。しかし、広すぎる海域に少数の船舶では守り切れない場合もある。航空機は軍用機の新品がないので貴重品になっており、あまり活躍しない。


 軍用機だが、イギリスでR/Rがジェットエンジンなどガスタービンの生産を再開後生き残っていた航空機関連会社で生産が始まった。と言っても高度なアビオニクス機材が確保出来ないのでBAeホークの古いタイプである。既に日本軍も導入を始めている。BAeホークなら武装も出来るし艦載機仕様もあり空母の運用も視野に入る。

 日本軍の軍用機も一部の機体を除き機体整備に必要な部品がなくなりエンジンのオーバーホールも出来ず、飛べなくなって久しい。日本製やアメリカ製のエンジンを積んだ機体はヘリコプターもほとんどはもう飛べない。一部の機体というのは、この事態を見越して2割程度の機体は部品を残してある。それももう少しで部品が尽きる。エンジンをR/Rに載せ替えという手もあるように思えるが民間機のように最初から選べるようにはなっていない。設計からやり直しであるので無理だった。

 またユーロファイターのような高性能機材は現在必要な局面がないので、高度なアビオニクス機材の生産が困難な事もあり生産再開には至っていない。旅客機はエアバスが生産を始めている。

 空の王者はアメリカ合衆国からヨーロッパになった。


 本土と北海道・九州・四国・沖縄を結ぶフェリーの建造も活発だ。5000トンから2万トン近い船までいろいろ。港湾施設の拡充も進んでいる。それに連れて経済活動も活発になってきている。

 各地で観光客も増えてきた。東京廃墟ツアーとか巫山戯た物まである。もう7年分の物資はほとんど運び出した筈なので残っている物資を探すというツアーもある。


 経済活動が活発になってくると夢みたいな構想も出てくる。本四連絡海底トンネルと関門海底トンネルだ。津軽海峡は距離がありすぎて無理となっている。

 その前に新幹線網の拡充を望まれているが。その新幹線網拡充に本四連絡海底トンネルと関門海底トンネルが含まれていた。貨物列車も運行できる三線軌条でやろうというのだ。三線軌条は戦前からやっていたし、青函トンネルでもやっていたので無理ではない。

 本四連絡海底トンネルの候補地は岡山県倉敷市ー香川県坂出市。と淡路島ー徳島市大毛島。の2案。

 関門海底トンネルは従来と同じ下関ー門司間。 

 でも予算という現実を見ようよ。どう見ても有りません。夢じゃ夢じゃ夢でござる。

 だいたい、神奈川県と静岡県の間でさえも新幹線はまだ繋がらない。貨物列車の運行を考えて在来線が優先されているが、地形的に山ばかりで盛大に迂回して最大勾配を20パーミル以下に抑えようとして難航している。また急斜面に敷設するのを止めてなだらかな斜面を選んでいる。そのせいで直線距離30キロが線路長でいくと70キロ近くにもなる。進行具合はボチボチという程度だ。2055年から2057年くらいには複線で開通する予定となってはいる。

 鉄道建設で想い出したが直径10メートルの大型シールドマシンの製造が可能になっている。各地で長大トンネル建設が盛んに行われている。


 火力発電所の建設も快調に進んでいる。各県最低三基の100万キロワット級火力発電所が稼働出来ている。それにより老朽化した発電所の代替も進んでいる。

 琵琶湖放水路沿いに建設されていた総計240万キロワットにもなる水力発電所の稼働も始まった。なにしろ水源は琵琶湖だ。よほどの渇水でもなければ発電し続けるだろう。この電力は滋賀県8割で2割が福井県に回される。

 各地で大型ダムの建設も開始された。小型ダムの建設で経験を積み中型を経て、ようやく大型ダムの建設にこぎ着けた。

 同時に建設後100年経ってきているダムをどうするかという議論も活発になってきている。メンテナンス要員の不足で長期にわたって点検がなおざりにされていた期間がある。それに多くのダムで上流部に山が増えたので、流れ込む土砂の量が増え川底が上がってきている。量が多すぎて浚渫や移送が追いつかない。その土砂は固まった土ではなく水分の多い土砂。そんなものが大地震で揺さぶられたらどうなるのか。その圧力がダムに掛かった日には。コンクリートのダムは岩みたいなものだというが、ダムの水門部分は鉄だ。老朽化している部分がどうなるか。経験が無いので誰も答えを持っていない。


 人口はオホーツク自治州も含め、6800万人まで回復してきた。30年目の時点で合計特殊出生率は3.2となっている。


次回更新  7月11日 05:00


BAeホークの艦載機仕様はグラマンのによるものですが、データなどは当然BAe側に流れているとしています。

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