表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/47

日本合身後 35年目

2055年以降の独り言。

 35年目である。

 第7代総理大臣である。第6代は2回目の任期1年を残し日本憲政史上2回目の「バカヤロー解散」をしてしまったのである。原因は本会議において6代目の個人的行いを巡る推綾会との口論からである。推綾会は見ていて馬鹿だったのである。反論する6代目もアホなことに言いすぎたのである。推綾会も自民党も議席数を減らしたのである。そして推綾会は分裂し進風会が出来たのである。

 現在の議会勢力図である。定数は人口増加で増えたのである。


衆議院議席数 定数160議席

自由民主党  50議席 (比例11議席)  

立憲民主党  29議席 (比例14議席)  

日本明日党  42議席 (比例14議席)

オホーツク党  9議席 (比例3議席) 

進風会     8議席 (比例4議席)

光来党     7議席 (比例4議席) 

推綾会     4議席 (比例2議席)     

日本共産党   3議席 (比例2議席)  

無所属     8議席 (比例0議席)   


参議院議席数 定数80議席

自由民主党  23議席 (比例13議席)   

立憲民主党  20議席 (比例9議席)   

日本明日党  19議席 (比例9議席) 

進風会     4議席 (比例2議席)

推綾会     3議席 (比例1議席) 

オホーツク党  3議席 (比例1議席)

光来党     1議席 (比例0議席) 

日本共産党   1議席 (比例1議席)       

無所属     6議席 (比例0議席)  


 単独過半数の政党がないので実に面倒な議会運営が必要になっているのである。まあ推綾会のピーは無視しているのであるが。


 現在日本の発電所は火力発電所が7割で水力発電所が3割となっていて、風力や太陽光は下火になっている。特に風力発電設備は更新せず撤去されているのである。風力発電は故障後の部品供給がアレでなくなった上に設備全般の老朽化があって、7年分の物資を消費した後はメンテナンス費用が掛かりすぎて経費倒れになっていたのである。日立は結構風力をやっていたのだがアレ以前に撤退済みで自社製以外の部品を出せといても無理だったのかと思うのである。太陽光発電も同じで、輸入は途絶え国内生産量は少なく用途が各戸発電や事業所などの小規模が中心となったのである。メガソーラーも寿命と共に撤去されているのである。

 水力発電所は大型ダムの建設と共に増え水力発電の割合を5割まで持って行く予定である。将来的に発電専用の火力発電所は無くなるだろうという見通しである。製鉄所やコンビナート内の余剰ガスやゴミ焼却炉を使った発電所は、構内電力や熱源・蒸気源としての必要性から残るであろう。

 期待の核融合発電であるが、2080年に試験発電の予定となっているのである。科学年表から大幅な後退であるが、これはアレがあったせいである。


 陸上輸送のエースとして期待されている鉄道輸送であるが、鉄道網はかろうじて全国網となったのである。しかし鉄路には山間部が多くとても高速輸送とはならないのである。下手すると速度制限30キロという区間もある。理由はカーブがきつく勾配も30パーミル前後の所も多いのである。また単線の路線も多く好き勝手に走らせられないのである。加減速が多くエネルギー効率は極めて悪いが、複線化と長大トンネルや巨大橋梁による直線化は費用対効果が著しく悪いとして見送られている区間が多い。しかし定時性は高いし一気に量を運べるのである。いまは乗り鉄と撮り鉄が復活しているのであるが、撮り鉄は常識知らずが多くとても邪魔である。

 新幹線は東北新幹線と山陽新幹線が開通したが、東海道新幹線は既存老朽化設備の改修と箱根周辺の工事に手間取り2065年開通予定である。上越新幹線も北陸新幹線も同じ頃に開通予定である。

 東海道新幹線の老朽化はかねてから言われていた。なのでこの機会に新しくすることになった。より直線的に。軌道部分は全てコンクリート製で軌道スラブに。超ネックの新幹線熱海駅は廃止。やや西に新熱海駅を新たに設置している。人口が大幅に減っている熱海市なので住んでいない建物や使われていない旅館などは盛大に撤去した上で熱海駅西側の丘を崩して平地を作った。これでホームへの引き込み線と本線を分離できるようになったのである。また曲率も若干緩くなっている。元の計画では熱海駅は廃止して通過するだけになっていたのを、熱海駅はぜひ欲しいと言う各方面からの懇願に負けて新幹線新熱海駅を設置する運びになったのである。決定は第6代の政権時代であり我が輩は無関係?である。いいのだ。

 丹那トンネルは在来線も新幹線も老朽化が見られ掘り直している。これも大型シールドマシンが使えるようになったからだ。各地の老朽化が見られるトンネルもだ。

 初期構想では湯河原から三島までほぼ直線化し十国峠の下に16キロのトンネルを掘るという盛大な計画であった。計画倒れであったようだが。この16キロは将来的に構想されている海峡トンネルの先行試験的に構想されていたらしいのである。


 高速道路網も同じで8割方全国網が復旧したのであるが、本州以外とは鉄道同様フェリーによる接続である。いくら騒いでも海峡トンネルは予算が無いのである。人口が1億人を超えないと無理ではないか。

 また鉄道同様、建設費が安く済むように長大トンネルや巨大橋梁は少なく盛大に迂回しているので距離はかなり伸びている。勾配は最大で8%前後だし、曲率の関係で制限速度80キロの部分も多い。そういう所にはオービスを大量に設置し、嫌でも速度を落としてもらう。

 残りの道路と鉄道の接続は後20年後くらいだろうと見積もられているのである。


 どちらも 大型シールドマシンの再実用化が無ければあと30年は余計に掛かっているという話である。

 

 国内移動は長距離が航空機主流となってはいる。もう旅客機はエアバスばかりだ。ボーイングは部品の供給が途絶えた機体から退役している。カナダのボンバルディアはエアバスみたいなものだ。ブラジルのエンブラエルもボーイング同様だ。まだ会社は残っているらしいがブラジルの国内がアレなので復活は遠いとみられている。


 現在、いまいましいことにヨーロッパが空の王者に続いてコンピューターの王者になった。ようやくARMのプロセッサの能力がAMDのプロセッサを上回り新型が出てきたのである。微細部品の製造が軌道に乗り要求された性能を満たすことが出来るようになったからだ。OSもヨーロッパ製メラクである。日本は相変わらず最先端生産財を牛耳っているが、しゃくである。逆に向こうも最先端生産財の技術を抑えられているのは不満だろう。製造も多くはTSMCであるが、ヨーロッパが主役には変わらない。TRONはどうしたというと、ようやく復活したスマホ分野でベータTRONがヨーロッパのモバイル・メラクと覇を競っている。だいたい半々である。次回の大型アップデートで予定されているガンマTRONが凄いという話である。TRONはPC用OSにも復活を遂げようとしている。制御用OSはMSが無くなったのでTRONが独占していると言ってもいい。ちなみにGAFAも無くなっているのである。


 東京都と神奈川県東部の再開発であるが遅々としている。廃墟が多すぎるのである。先ず壊さなければいけないのだ。元の図面が失われている建物も多く解体も手間が掛かるのである。爆破で良いじゃないかと言われるが結構7年分の物資の取りこぼしがある。あれ以前の物資は今や貴重品である。それらを拾っているから余計に時間が掛かる。爆破解体であるが日本の新しめの構造物は頑強すぎて上手くいかないという懸念もあり実際に上手くいかないこともあるので、古いビルの解体くらいしか爆破は使わないのである。だいたい昭和50年以前に建てられたビルであるな。それでも爆破しきれないビルもある。


 経済面では株や債券だけではなく各種資源も国際市場が出来上がってきている。これも海底ケーブルが主要国に繋がったからである。衛星回線は未だ無い。

 通貨相場はやはりユーロとポンドが強い。次いで円である。ただユーロの元であるEUが分裂しそうなんである。なんでかというと、対ソ連圏から始まったNATO加盟国ベースの経済圏から対ドル経済連合みたいなEUになり、その対ドルがアメリカ合衆国消滅で意味が無くなったのである。イギリスが既に分離したのでフランスとドイツの主導権争いがあからさま過ぎるくらいにあるらしいのである。未だアレの後遺症から立ち直っていない各国、特に小国ではEUの恩恵は大きいかもしれないが国民感情とか政治家の思惑などは別でありそれらがEU分解に進んでいるというようである。

 思えばアレでイギリスが一番人的経済的損失が少なかったのである。イギリスが分離したのは英国面だけではなく急ピッチで復興するイギリス経済の足をEUに引っ張られたくないという思いもあったのではと考えてしまうのである。


 衛星回線はまだ無いとしたが、優先される衛星があるのである。それは気象衛星と測位衛星である。苦労して開発したひまわり11号と12号をアリアンロケットで打ち上げた。ひまわり10号はアリアンという打ち上げ花火で…

 ようやく衛星画像を元に気象予報が出来るようになった。日本周辺にも画像は無償で提供されている。インドは独自に気象衛星を打ち上げている。GPS衛星はとてもではないが世界を網羅するような数は打ち上げられないので、ボチボチな数を衛星軌道に乗せている。今の所世界の3割で有効となっている。GPS機器側は地形、特に地球の直径がアレ以前とは違い従来のポジショニングと地図では役に多立たないので新型になっている。具体的にはヨーロッパと北アフリカ、北米と南米の一部、日本とオーストラリア、インドの周辺である。日本とオーストラリアはみちびきである。


 そうそうテレビ放送であるが、地デジは全国で復活している。ただし、送り出し側放送機材の再生産が可能になるのは2年後くらいという話である。それまでは送り出し側の不具合による度々の放送中断を我慢して欲しいのである。液晶テレビも残っている資料からJDIがテレビ用液晶パネルの再生産を始めている。専用LSIの再生産も始まったので液晶パネル自体は旧型だが十分な画質を得ているのである。足りない分は台湾や韓国からも輸入している。


 自動車であるがEVとか水素自動車はごく少数に留まっている。水素自動車は実験程度で終わり将来的にはEVというのが世界共通の認識であるが、リチウムイオン電池を大量に供給していた中華人民共和国が無くなり、現状品質管理が最悪なあそこが売り出しているリチウムイオン電池は危なくて使えたものではない。現に大陸各地ではリチウムイオン電池が原因とみられる火災が多発しているようである。日本では大陸製リチウムイオン電池の輸入も販売も使用も禁止しているのである。韓国製もちょっと怪しいので使いたくないである。

 よって、日本、インド、ヨーロッパでリチウムイオン電池以外の電池開発にしのぎを削っているのである。電池に目途が付かない限りEVの実用化はないだろうという見通しなのだ。アレでかなりの電池開発施設や関連人員を失い10年以上後退していたのである。今ホットなのは準固体電池らしい。数年後には実用的なEVが出てくるという自動車業界筋の情報である。


次回更新 7月18日 05:00

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ