日本合身後 15年目 16年目
15年目です。
今年も無事正月が。
東南アジアで次々と日本企業の現地工場や現地の会社から生産再開が報告されてきている。日本の生産が軌道に乗り始め各種資材や原料が出回るようになったからだ。中国製の部品や資材は現状僅かに入ってきているのみ。それも在庫品だったものは品質が良いものが多いが再生産しているものは品質が悪いものが多く、在庫品以外相手にされていない。在庫品でも普通に悪い奴を紛れ込ませてくるという。
このまま日本が先端生産財を一手に引き受けるのは拙い気がする。どこかに分散させた方が良いだろう。
オーストラリアと東南アジア・インドは決定として、ヨーロッパにも。各企業と相談してから議会に諮るか。
各企業・業界とも、日本が先端生産財を一手に引き受けている現状は危ういと考えていた。
どうするか。検討が始まる。
結局、特許やライセンスを守らせる契約を結ぶことである程度の技術・製法などを出すことにした。最先端や重要技術は出さないが、それは各国とも頑張ってくれということで。国内で方針が固まり各国と個別に協議する。そして今年の終わりにシンガポールで第1回会議が行われる運びとなった。
道路は着々と各県同士の接続が進んでいる。山並みに阻まれてダメなところも多いが、迂回していけるようになっただけ良いだろう。本四連絡橋と関門トンネルと関門橋の代わりになるフェリーの建造も進んでいる。ただ港がね。関門水道(海峡とは言えなくなった)に渡す大型フェリーのために新規建設しなくてはいけないし、本四連絡フェリーは一部作り替えなくてはいけない港もあるし、設備自体無くなってしまった港もある。フェリーもこれまでにプラスして20キロという距離と外洋からの流入が多くなり波も荒くなった海を渡るのだから青函フェリークラスの大型のフェリーが必要になっている。この大きさのフェリーに対応する港湾施設も新規に建設だ。小さいと輸送効率が悪いし荒天時の運行停止も多くなるだろう。さらに言えば鉄道フェリーの復活も考えたい。
火力発電所はインドで発電タービンの製造が軌道に乗り快調らしい。ただボイラーと制御装置が一昔前のものなので最新型よりは効率が落ちていると。それでも新品が有るだけいい。国内でも順調に新設や代替が進んでいる。水力発電所は大型ダムの設計施工が出来る人材とノウハウを失い新規に作るのは当分先だ。今は小型ダムから設計施工のノウハウを積み上げている状態。原子力発電所はどうやって解体するか議論が進んでいる。高レベル廃棄物をどうやって解体処理し運送するかが焦点という。マガダン奥地の最終処分場は工事が進んでいます。地球さんが次に目覚めるのは20万年くらい向こうらしいのでその時はその時。
第1回技術分散会議がシンガポールで開催された。アメリカ合衆国と中国は国自体がなくなっており、一部地域の参加。
参加各国は技術の分散には総論賛成(国)各論反対(一部企業)というおなじみの風景が出来上がっていた。日本からは独占的主要技術である高密度半導体用素材などのオーストラリアやヨーロッパでの工場設立と一部技術移転が焦点となった。逆もありヨーロッパから日本に来る技術もある。工場設立は概ね良好な内に交渉が終わったが一部技術移転はどこまでなのかで結構議論される。日本もヨーロッパも資料と工場は残っているが研究開発部門が全滅という企業が多くどこまで出すかでもめる。
結局工場新設のみが結果として出た。第2回技術分散会議は同じくシンガポールで2年後に行うこととなった。
インドと東南アジアも希望を出したが、最先端技術にはまだ付いてこられないということで現地工場の改造と新設に留まる。
16年目。
ようやくインターネット網が復旧。と言っても海外とはまだ繋がらない。海底ケーブルの敷設が進まないからだ。国内は北海道・本州・四国・九州・沖縄に繋がった。各県には接続した道路脇に光ケーブルを敷設してある。能力的には2020年と比較して1割程度らしいが、人口の大幅減少による回線利用率の低下と一般的な広告が大幅に減った事。BOTで巡回して未関係の内容を勝手に検索に載せる詐欺サイトや誘導ページの他、負荷のかかるファイル交換ソフトの使用や悪質なポップアップ広告とDDoS攻撃やスパムメールなど過剰な負荷がかかっていた部分がなくなりかえって快適らしい。悪は滅びよということだな。消費電力も大幅に減っている。設備維持費は国からの補助が大きく利用料金は安めに設定されている。
スマホは一部の部品が入手できないので国内製造していたブランドでも組み立てさえも出来ない。在庫のスマホを大事に使っている。ガラケーも同じだ。4G規格ではなく3G規格なら部品の調達も可能らしいので能力は落ちても使える方向に行く。5G規格は不可能ということで消える。
ちなみに、電気・上下水道・ガスの料金は補助金が一定額出ている。一般家庭、事業所問わずで。定額であって従量連動ではない。
国債はバンバン発行しているが、大面積になった国土と有望な地下資源のおかげで今の所不良化する見込みはない。今の所。早く財政的な自立が出来ると良いが、人口が増え海外との経済交流が盛んにならないと難しいだろう。大面積になった国土も債権化してしまった。計算したら地下資源では、発行量に換算してせいぜい50年ぐらいしか持たないことがわかったので。シベリア奥地とか少し高めに計算するというインチキをしている。価値は国が決めているので良いのだ。今の所。
海外から嬉しいニュースが入ってきた。宇宙ロケットの打ち上げが成功したと。ESA(欧州宇宙機関)で試験衛星を積んで計算上の衛星軌道まで上がったそうだ。計算上というのは地球が大きくなり従来と軌道要素が変わってしまったから。インドでも3年後くらいに打ち上げを目指しているという。日本の宇宙開発はと言うと前途は暗い。JAXAは東京都内の本社と人員が壊滅。三菱重工も製造拠点の名古屋航空宇宙システム製作所が人員含めて壊滅。ノウハウを持った人材がいなくなったのが一番の痛手だが経済規模的にも自力での宇宙進出は財政的に無理と結論づけられていた。
気象観測衛星と通信衛星の軌道投入が優先される。これは第1回技術分散会議のおりに確認されている。宇宙技術は最先端技術だからな。
国内の発電所は遂に最後の原発が燃料棒の寿命で稼働を停止した。よくここまで持たせたものだ。火力発電所は日立製作所が頑張ってくれている。年間8基の100万キロw級火力発電所建設が代替・新設とも順調だ。制御用に使う半導体も一部LSIをルネサスで製造可能となり2010年水準の制御は可能だという。各県2基の設置も終わりそうだ。水力発電所と合わせて原発稼働停止でも電力は確保される。ただ余裕は少ない。さらに各県1基の増設を予定している。余裕を持たせるのと発電所の点検や事故で停止した場合の予備が欲しい。東京都・神奈川県・大阪府には発電所が設置されない。東京都には千葉の発電所から送る。神奈川県と大阪府は既存発電所を整備して運転している。運転率が低いので効率は良くないが設備の延命は可能ということでやっている。
車はまだまだ在庫がある。税収もぼちぼちだ。しかし自動車の生産量は増えつつある。実は自動車業界から相談を受けたことがある。御料車をどうするかと。整備用の部品が尽きているという。走行距離が少ないのでだましだまし動かしているがその内動かなくなると。困ったもんだ。そちらの業界で相談してくれと突き放した。まあ、宮内庁には言ったよ。
次回更新 6月13日 05:00
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