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第四次世界大戦――剣と盾しか残らなかった世界で  作者: 竜太郎


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河岸の四つの椅子

橋の市場が続くにつれ、東西の代表だけでは決められない問題が増えた。避難民、商人、医療所の者たちが別々に意見を出し、会議はまとまらなかった。メレンは机を置き、四つの椅子を並べた。

一つは東岸の村、一つは西岸の避難民、一つは商人、最後の一つは医療所のためだった。軍の代表は椅子を求めたが、メレンは必要なときだけ呼ぶと答えた。

最初の議題は市場の清掃だった。濡れた麦くずが橋の下へ落ち、鼠が集まり始めている。商人は人足を雇えと言い、避難民は働くなら食料を分けてほしいと求めた。

医療所のテラは、鼠が増えれば病気が広がると説明した。村長は清掃に使う水をどこから持ってくるか尋ねた。

四つの椅子から出た答えは、作業日を決めて交代で掃除し、集めたくずは川へ捨てず離れた穴へ埋めるというものだった。費用は市場の売上から少しずつ集める。

軍の伝令が途中で来て、警備上の問題はないか尋ねた。メレンは会議が終わってから報告すると伝えた。

避難民の代表には、文字を読めない女性が選ばれた。商人は書面を扱える者へ替えた方がよいと言ったが、女性は配給の列と家の事情を誰よりよく知っていた。メレンは会議の決定を声に出して読み、図を添えて伝えることにした。四つの椅子は同じ高さだったが、発言を理解する条件は一人ずつ違う。それに合わせるのも新しい市場の仕事になった。

夕方、椅子は倉へ戻された。明日も同じ人間が座るかは分からない。それでも机の上には清掃当番の表が残った。市場が小さな町のように息をし始めていることを、まだ誰も正式に認めてはいなかった。

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